Googleがスマホなど向け次期プラットフォーム「Android Q Beta 5」をリリース! |
Googleは10日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の次期バージョン「Android Q」における先行プレビュー版( https://developer.android.com/preview/ )の最終ベータ版となる「Android Q Beta 5」を公開したとお知らせしています。
Android Q Betaは今年3月に第1弾「Android Q Beta 1」が公開され、その後も4月3日に第2弾「Android Q Beta 2」、5月7日に開発者向けイベント「Google I/O 2019」に合わせて第3段「Android Q Beta 3」、6月5日より「Android Q Beta 4」が提供されてきましたが、今回これらに続いてリリース候補(RC)版となるAndroid Q Beta 5がリリースされました。
すでにAndroid Q Beta 4にて最終API(APIレベル29)および公式SDKとなっていますが、今回のAndroid Q Beta 5で機能的には最終調整され、次の正式版リリース直前のAndroid Q Beta 6(最終テスト用RC版)が最後となり、2019年第3四半期(7〜9月)に正式版がリリースされる予定で、過去の例からすると8月頃に正式版が提供開始されるものと見られ、Googleでは“夏の終わり頃”としています。
同社ではAndroid Qで新たに導入されるジェスチャーナビゲーションを調整しており、ナビゲーションバーのないフルスクリーンを体験しやすくしているとしています。なお、正式版のバージョン番号は「10」であることがすでに示されているので「Android 10(開発コード名:Q****)」などとなる見込みで、Q****のお菓子の名称が付けられる開発コード名については現時点ではまだ不明です。
Android Qは現在の最新バージョンのAndroid 9 Pieの次のメジャーアップデートとなる予定のバージョンで、開発コード名はAndroidでは「P」が「Pie」、「O」が「Oreo」などのようにお菓子の名前が付けられるルールなので、Qも何かしらのお菓子となる予定です。
これまでにAndroid Q Betaの公開時に案内されていた新機能はすでに紹介しているように位置情報の許可を詳細に管理可能になるほか、プライバシー保護の拡充やフォルダブルスマホへの対応、ショートカットの共有機能、設定パネルの拡張などとなっています。
また無線LAN(Wi-Fi)ではWPA3やWOEに対応し、マルチメディアではオープンソースのビデオコーデック「AV1」や音声と音楽のストリーミング用に最適化されたコーデックである「Opus」をサポートし、ネイティブMIDI APIが追加されます。さらにANGLE on Vulkanがサポートされます。
その他、GoogleではAndroidにおけるセキュリティーとパフォーマンスを最大限にアプリで活用できるようにするための取り組みを拡大し、今年後半には「Google Play」にてSDKのターゲットバージョンを28に設定する必要があるとしています。
これにより、Android QではAPIレベル23より前のプラットフォームであるAndroid 6.x(開発コード名:Marshmallow)以前を対象としたアプリを最初に実行したときにダイアログで警告するようにするとのこと。同様に64bit化も進めており、今年後半にすべてのアプリで64bitのサポートが必要となります。
Android Q Beta 5はAndroidエミュレーターのほか、Pixel 3やPixel 3 XL、Pixel 3a、Pixel 3a XLを含む「Pixel」シリーズで利用でき、ビルド番号は「QPP5.190530.014」でx86とARM(32・64bit)がサポートされており、一般向けベータプログラム「Android Beta Program」( https://g.co/androidbeta )を利用している場合にはソフトウェア更新がネットワーク経由で順次提供されるということで、すでにファクトリーイメージ( https://developer.android.com/preview/download.html?hl=en )も提供開始されています。
さらに「Essential Phone PH-1」や「ZenFone 5Z ZS620KL」などのAndroid Q Beta devices( https://developer.android.com/preview/devices )にも最新のAndroid Q Beta 5のコードが含まれたソフトウェア更新(OTA)が配信される見込みです。
記事執筆:memn0ck
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