docomoとしては久しぶりの10.1インチタブレットの新機種!シャープ製「dtab d-41A」をじっくりチェック

既報通り、NTTドコモが自社ブランドのタブレットである「dtab」シリーズの新製品「dtab d-41A」(シャープ製)を8月28日に発売しました。価格は公式Webストア「ドコモオンラインショップ」などの直営店では49,896円(1,386円/月×36回)で、スマホおかえしプログラムは対象外。

dtabシリーズとしては2018年8月に発売された「dtab compact d-02K」以来の10.1インチサイズで、より小型な製品を含めたdtabシリーズ全体としても2018年2月に発売された「dtab d-01K」以来と、約2年半ぶりの新製品となり、より新しいAndroid 10などの仕様となって登場しました。

また大きなポイントとしてこれまでのdtabシリーズはHuawei Technologies(以下、ファーウェイ)が開発を担当してきましたが、本機はdtabシリーズでは初めてとなるシャープが開発を担当し、それに伴うチップセット(SoC)系統の変更などが気になるところです。一方、NTTドコモ向けのシャープ製タブレットとしては2015年7月に発売された「AQUOS PAD SH-05G」以来の実に4年ぶりとなります。

もちろん、dtab d-41Aはシャープオリジナルの「AQUOS PAD」シリーズではなく、前述通りにNTTドコモの自社ブランドであるdtabシリーズとなるため、開発メーカー、つまり、シャープの特色はかなり抑えられている(はず)でしょうが、この辺りも注目したいところだと思っています。

というわけで、今回、そんなdtab d-41Aを筆者も購入しましたので、前後編にわたってレビューをお送りします。まずは前編の本記事ではdtab d-41Aの外観や、基本機能、プリインストールアプリなどを紹介していきたいと思います。

【「dtab d-41A」開封の儀】

・個装箱と同梱物を確認

それではさっそく開封していき、パッケージの内容物や外観などを見ていきましょう。個装箱はdtabシリーズ共通の白地にグレーで「dtab」と描かれたいつものデザインです。内容物としてはdtab d-41A本体のほか、タブレット用スタンド(試供品扱い)、マニュアル類が2部(クイックスタートガイドと注意事項の書かれた小冊子)のみとなっています。

USB Type-CケーブルやUSB充電器などが手元に(余計に)ないのであれば、必要に応じてUSB Type-CケーブルとUSB充電器を別途用意する必要があります。

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d-41Aの個装箱と同梱物


・外観と基本性能をおさらい

正面側にはタッチパネル対応の約10.1インチWUXGA(1920×1200ドット)液晶ディスプレイと指紋センサー(ホームボタンとしても利用可)、照度センサー、約800万画素CMOS/広角レンズ(F値2.0)フロントカメラ、通知・充電ランプがあります。

背面側には約800万画素(F値2.0)のインカメラとマイク(my daysなどの音声認識に利用)が配置されています。本体カラーはBlackとWhiteの2色展開で、筆者はWhiteを購入しました。サイズは約170×246×8.2mm、質量は約491gです。

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dtab d-41Aの前面(左側)と背面(右側)


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dtab d-41Aの天面(左側)と底面(右側)

天面側にはSIMカード(ドコモnanoUIMカード)および、nanoSIMカード(4FF)スロット、動画撮影および音声認識用マイク、空気抜き穴があり、底面側にはステレオスピーカー(横向き時に左右にくる位置)が配置されています。

SIMカード・microSDカードスロットはSIMピンが不要で爪を窪みに引っ掛けて引き出すタイプとなっており、カードスロットの他に端末製造番号(IMEI)の印刷された札も一緒に格納されています。シャープ製品で良く見られるものです。

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カードスロットとIMEIの札を引き出したところ。本体ストレージ容量があまり大きくない(後述)ので、容量大き目のmicroSDカードを入れておくのがオススメ


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dtab d-41Aの左側面(左側)と右側面(右側)

左側面には3.5mmイヤホンマイク端子(ハイレゾ非対応)、右側面には音量キー、電源キー、USB Type-C端子があります。

基本スペックとしてはSoCがQualcomm製のミドルレンジ向け「Snapdragon 665」(オクタコアCPU「2.0GHz×4+1.8GHz×4」)、内蔵メモリー(RAM)が4GBで、内蔵ストレージが64GB、また最大512GBまでのmicroSDXCカードに対応しています。

内蔵ストレージの容量が64GBしかないため、本機で動画などのコンテンツを沢山入れて楽しんだりする用途での利用を考えているのであれば、なるべく容量の大きいmicroSDカードの利用をオススメします。特に大画面を活かした高解像度な動画などは非常に容量を喰いますので。

IPX5およびIPX8の防水機能、IP6X相当の防塵機能にも対応しているほか、珍しいセールスポイントとして「浴室での利用にも対応(高湿度条件での利用対応)」を謳っています。ただし、直接お湯をかけたり浴槽に沈めるのは避けることという注意点はありますのでご注意ください。

【dtab d-41Aのホーム画面とプリインストールアプリ】

続いて基本機能やプリインストールアプリをチェックしていきます。まずNTTドコモ向けのタブレットだけあってホーム画面やアプリ一覧には「dメニュー」や「dマーケット」、「my daiz」といったNTTドコモ向けサービスのアプリやウィジェットが並んでいます。

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dtab d-41Aのホーム画面


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dtab d-41Aのプリインストールアプリ

その他、GoogleやNTTドコモ提供のもの以外にプリインストールされているサードパーティーアプリには「Amazon Kindle」や「ローソン」程度で、筆者が思ったいたよりも少ない印象を受けました。

書籍コンテンツや動画などの閲覧にAmazon Kindleはわかりますが、提携しているとはいえ、最近はローソン離れが進んでいるだけにローソンのアプリがいつまでプリインストールアプリとして入っているのかも気になるところ。

対応アプリがプリインストールされていないため、気づかない人も多そうなのですが、FMラジオ放送聴取アプリに正式対応(ワイドFM・ハイブリッドラジオ対応)しており、利用者自身で「radiko+FM」のアプリをインストールすることで、本機でFMラジオを聴取(厳密にはradikoアプリでラジオ聴取中にFM受信へ切り替え)することができます。ただし、FMラジオを利用する場合には有線のイヤホンやヘッドセットを接続する必要があります。
※ワイドFM・ハイブリッドラジオ対応可能であるとの記載をしておりましたが、非対応の誤りでした。訂正してお詫びしたします。



ホームアプリはNTTドコモ向けではお馴染みの「docomo LIVE UX」のほか、大きいアイコン通常の4倍近く大きいアプリアイコンで誰でもわかりやすく操作のできる「かんたんホーム」も用意されており、アイコンや設定項目にある「ホーム切り替え」を選択することで変更することができます。もちろん、サードパーティー製の他のホームUIアプリをインストールすることでそちらを選ぶことも可能です。

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「かんたんホーム」のホーム画面。見やすさ重視なので、キッズ利用や高齢者向けにもいいかもしれません

余談ですが、文字入力アプリ(IME)にはシャープ製ではお馴染みの「S-Shoin 3」がプリインストールされています。こういった細かいところにシャープ開発の跡を見ることができて面白いですね。

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IMEアプリ設定内にシャープ製の文字入力アプリ「S-Shoin」の名前を確認

というわけで、dtab d-41Aのレビュー前半として開封と同梱品紹介、プリインストールアプリなどの紹介をお送りしました。次回はdtab d-41Aを実際に使用して気が付いた点やチェックポイントなどをお送りする予定ですので、お楽しみに!



記事執筆:河童丸


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