Googleが最新プラットフォーム「Android 11」を正式リリース!

Googleは8日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の最新バージョン「Android 11」( http://android.com/android-11 )の正式版をリリースしたと発表しています。同社では「Pixel」シリーズ向けに同日よりネットワーク経由によるソフトウェア更新(OTA)を順次配信開始しています。

対象機種は「Pixel 2」および「Pixel 2 XL」、「Pixel 3」、「Pixel 3 XL」、「Pixel 3a」、「Pixel 3a XL」、「Pixel 4」、「Pixel 4 XL」、「Pixel 4a」。合わせてPixelシリーズ向けの新機能も案内されているほか、Androidセキュリティパッチレベル「2020年9月5日」も提供開始しています。

ビルド番号はPixel 4aでは「RP1A.200720.010」または「RP1A.200720.011」、それ以外のPixel 2・Pixel 2 XL・Pixel 3・Pixel 3 XL・Pixel 3a・Pixel 3a XL・Pixel 4・Pixel 4 XLではともに「RP1A.200720.009」となっています。これらの各PixelシリーズについてはOTAが配信されており、すでにファクトリーイメージも公開されています。

その他にもAOSP(Android Open Source Project)もオープンソースで公開されており、GoogleではPixelシリーズ以外にも同日よりOnePlusやXiaomi、OPPO、realmeの一部製品でAndroid 11の正式版を提供開始するとし、OPPOではOPPO Find X2シリーズおよびOPPO Reno3シリーズにて順次配信するとしています。

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Pixel 3a XLをAndroid 11の正式版にソフトウェア更新したところ

これまで今年2月から開発者向けプレビュー版やベータ版が提供されてきたAndroid 11の正式版がついにリリースされました。Android 11ではメッセージングアプリなど向けの新しいユーザーインターフェース(UI)「Bubbles(バブル)」が導入されるほか、プライバシーやセキュリティーの強化などが行われています。

バブルは今やっていることとメッセージングアプリの間を行ったり来たりすることなく、会話に応答することができるため、マルチタスクをより活用しやすくなります。またメッセージングアプリの会話は通知エリアの専用スペースに表示され、一箇所で簡単に会話を管理できるようになります。

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バブルはPixel 3a XLではデフォルトでOFFとなっていたので、設定の「アプリと通知」→「通知」にある「バブル」にてONにする必要があります

さらに新たに画面録画に対応します。これまで各メーカーが独自に導入していた画面録画ですが、OS標準で対応し、音はマイクから外部音もしくは製品で再生する内部音、そしてその両方の録音に対応します。利用するにはPixelシリーズでは通知エリアにあるショートカットパネルにある「スクリーンレコード」から。

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Pixel 3a XLにおけるスクリーンレコード(画面録画)

また電源キーの長押しで電源オフや再起動だけでなく、すべてのスマートデバイスに一括でアクセスできるようになり、より素早くサーモスタットやスマートロックのような接続されたスマートデバイスをコントロールできるので、複数のアプリを開く必要がなくなります。

メディアコントロールも再設計され、これまで以上に便利になり、メディアを再生しているデバイスを素早く切り替えることができるようになったので、ヘッドフォンからスピーカーまで、音楽を逃すことなく持ち運ぶことができます。車載向け機能「Android Auto」も進化しています。

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電源キー長押しをしたときの画面(画像=左)。スクリーンショット撮影時は通知ではなく、iPhoneのように左下にサムネイルが表示されるように。ただし、iPhoneとは違ってこのように続けてスクリーンショットを撮影するとサムネイルも含まれてしまうので注意したい

プライバシー面ではマイクやカメラ、位置情報などの最も機密性の高い権限への1回だけ許可をする「ワンタイムパーミッション」が追加され、次回、アプリがそれらへのアクセスを必要とする場合は再度許可を求める必要があります。

またしばらく使っていないアプリが利用者のデータにアクセスし続けることを好ましくない場合があるため、使用していないアプリの許可を 「自動リセット 」してそれに応じて通知するようになり、次回アプリを使用するときは常にアプリの許可を再付与することを決めることができます。

Google Playシステムの更新モジュールが追加されることによってさらに多くのセキュリティーとプライバシーの修正がGoogle Playから更新できるようになり、OSバージョンアップやソフトウェア更新を待つことなくアプリの更新と同様に再起動なく行えるようになります。


Android 11のオフィシャル紹介ムービー

その他、法人利用の場合に会社が所有する製品に個人が所有する製品上で取得するプライバシー保護を提供し、仕事用プロファイルは会社のIT部門が個人用プロファイルにおけるデータやアクティビティーを監視することなく、製品を管理するためのツールが提供されます。

なお、Androidでは以前は開発コード名として各メジャーバージョンごとにお菓子の名前が付けられていましたが、Android 10から表向きは廃止されているものの、Android 11はGoogleでは社内では「Red Velvet Cake」を使っていることを、GoogleのAndroid担当のVP Engineeringを務めるDave Burke氏が明らかにしています。

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Android 11's first Pixel-features

一方、Googleでは自社ブランドで展開するPixelシリーズ向けに新機能「Pixel feature drops」を昨年12月より年に数回提供していますが、Android 11の正式版リリースに合わせてAndroid 11における最初のPixel feature dropsを提供開始しました。まずは「Google マップ」の位置情報共有機能付きライブビューを使って友だちとリアルな場所で簡単に待ち合わせができるようになったとのこと。

Google マップにて友だちが自分の位置情報を共有することを選択している場合は友だちのアイコンをタップしてから画面の右側にあるライブビューをタップするだけで利用でき、友だちがどこにいるのか、どれくらい離れているのかが表示されます。さらに開始をタップすると、矢印と方向が右上に表示されるので、友だちの方に向かって正確に進んで行くことが可能となります。

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ソフトウェアキーボードに新しいスマート返信が追加され、メッセージングアプリを使っているときに役立つ入力候補の提案を行ってくれ、より素早く楽に入力することができるようになります。ただし、利用できるのは「Gboard」のみで、現時点では英語でのみ利用可能。またすべてのメッセージングアプリで利用できるわけではないとのこと。なお、この機能はプライバシーを保護するために製品上でのみ処理されます。

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Gboardにおける推測変換

またAI(人工知能)を利用して毎日のルーティンに基づいて利用しそうなアプリを推薦してくれるので、必要なときに必要なアプリを素早く利用できるようになり、例えば、毎朝の出勤時にはメッセージ、午後の散歩にはGoogleマップ、夕方にはメディアアプリなど、忙しい1日の疲れを癒すためにさまざまな時間帯に使うアプリを提案してくれます。

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アプリの予測提案

またテキストや画像を選択したり、スクリーンショットを撮ったりするのに便利な新しい“オーバービューアクション”も追加されます。コピー&ペーストや保存、共有のいずれもPixel上でのコンテンツの選択方法などについてより多くのオプションが用意されているということです。

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オーバービューアクション

ホーム画面をはじめ、Pixelをカスタマイズして自分らしいものにしましょう。Pixelの標準ホームアプリではフォルダー名のための新しいインテリジェントな提案を行ってアプリの整理するのに役立ちます。写真やニュース、ナビゲーション、フィットネスなどのようにテーマ別にアプリをすばやくグループ化しやすくなります。

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ホームアプリのフォルダー名が付けやすく


記事執筆:memn0ck


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