液晶タブレット「XP-PEN Artist 12 Pro」の使用感をレビュー! |
最近ではペン入力に対応したパソコンやタブレットなどが増えてきていますが、新たに購入する場合にはかなり費用がかかります。一方、すでにパソコンがあるならペンタブレット(以下、ペンタブ)や液晶タブレット(以下、液タブ)などを追加すれば、より手軽にペンでお絵かきなどが楽しめます。
今回はそんな液タブの中でも2005年に設立された液晶タブレット(以下、液タブ)、ペンタブレット、スタイラスペンなどを販売するメーカーのXP-PENから同社の主力商品「XP-PEN Artist 12 Pro」( https://www.xp-pen.jp/product/480.html )をご提供頂いたので、実際にWindowsパソコン(PC)に接続して使ってみました。
そこで本記事ではXP-PEN Artist 12 Proのパッケージや同梱品、ドライバーのインストール、ファンクションキーのカスタマイズから使い心地などを含めてレビューしていきたいと思います。なお、日本向け公式Webストア( https://www.storexppen.jp/buy/artist12pro.html )では送料無料&18ヶ月メーカー保証で価格(税込)が通常29,800円、現在はセールで5%OFFの28,310円となっています。
【パッケージや本体外観、同梱物などをチェック】
まずは開封して同梱品や外観をチェックしていきます。XP-PEN Artist 12 Proは12インチ液晶を搭載した液タブなので、パッケージはそれなりのサイズがあり、白を基調としたしっかりとしたものとなっています。同梱物を箱から出すと、本体のほか、ポータブルスタンドやスタイラスペン、ペンホルダーなどの以下が入っています。
○同梱品一覧
・Artist12 Pro 本体
・ポータブルスタンド
・バッテリーレス・スタイラスペン
・ペンホルダー
・替え芯(8本)
・3-in-1USBケーブル
・USB延長コード
・変換プラグ
・クリーニングクロス
・二本指グローブ
・クイックガイド
ユーザーガイドは日本語や英語、中国語(繁体字)を始めとして11ヶ国語に対応しています。
またペンは筒に入っており、上の蓋を開けると替芯が8本入っています。下の蓋はそのままペン立てになる仕組みで、重みがあって倒れにくくなっています。
コンパクトに収納できて失くしにくそうですので、なかなか良いと感じました。さらにACアダプターはパッケージが海外用と共通なのだと思いますが、日本用を含めて4種類が同梱されていました。
こちらは液タブ本体をパソコンと接続するためのケーブルやUSB端子からコンセントへつなぐための延長コードです。
液タブ用のスタンドはプラスチック製で軽く作られていますが、ぐらつきはありません。
本体は液晶がついているので、ペンタブと比べると重めで、一般的な家庭用の量りで計量したところ、質量は約972g(ケーブル類除く)で、カタログスペックではサイズが約351.52×225.38×12.9mmと、長辺はA4サイズより5センチほど大きくなっています。
本体裏側にはシリアルナンバーが記載されたシール、本体側面(右側)にはUSB Type-C端子、輝度調整キー、電源キーがあります。
また本体液晶面には製品保護シールが貼ってあり、製品保護シールを剥がせば、液晶面にそのまま使用できるマットな質感の保護フィルムが貼ってあります。こちらの保護フィルムは剥がさないで使うものとなっています。
【XP-PEN Artist 12 Proをセットアップ】
続いて液タブをPCと接続していきましょう。接続には給電ケーブルもPCに挿す方法と、給電ケーブルは電源コンセントに挿す方法の2種類があります。PCから給電もでき、どちらの方法でも問題なく利用できますが、一般的には電源コンセントから給電するほうがより電圧が安定するかと思われます。
ケーブルの接続が終わったらパソコンにドライバーをインストールします。ドライバーは公式Webサイト( https://www.xp-pen.jp/download-451.html )から利用しているOSに合ったものをダウンロードして導入します。なお、現在はWindowsの他にmacOSやLinux(Ubuntu、CentOS、Arch、Mint、RedHat、Debian、Manjaro、elementary OS)用と幅広く用意されています。
ドライバーのインストールの前にまず先に以前使ってた液タブやペンタブなどのドライバーが残っていないか確認し、残っている場合にはドライバー同士が競合してうまく動かないことがあるので必ずアンインストールしておきましょう。
ドライバーはダウンロードしたファイルを実行すれば自動でインストールされます。インストール完了後にはユーティリティー画面が起動します。
ユーティリティーではショートカットキーやペンのボタンの設定変更などが行なえます。
プルダウンに良く使う項目は用意されているので選択するだけで簡単に設定できますし、カスタマイズで自分好みにすることもできます。セットアップが終了したので、XP-PEN Artist 12 Proでペン入力してみましょう。
【CLIP STUDIO PAINTでお絵かきしてみた】
ケーブルを接続し、ドライバーをインストールしたらXP-PEN Artist 12 Proでペン入力できるようになっていると思いますので、ペンで描いていきす。アプリケーションは筆者のいつもの相棒「CLIP STUDIO PAINT」です。以下に試し描きをした手元の動画とキャプチャーをした動画を掲載しておきます。ペンの筆圧は思った通りに付けられ、傾き検知は60°有り、少しくらい持ち癖があっても良好に描けるかと思います。
視差がほぼないため、だいたい思った通りの場所にペン先を落としていけます。また描き心地に変な癖もなく「やり直す」(CTRL+Z)をあまり使わずにサクサク描けました。
【XP-PEN Artist 12 Proを試してみて】
XP-PEN Artist 12 Proは比較的安価な液タブながら描き心地はとても良く感じました。またほぼ思ったところに線が引けてストレスはなく描けたのは良かったです。読み取り範囲は256.32×144.18mmとコンパクトですが、解像度はフルHD(1920×1080ドット)あり、拡大しないと自分の描いた線の状態がわからないということもありません。
本体もA4サイズより少し大きいくらいなので広くない机の上にも置きやすいかと思います。設定や配線も何も難しいこともなく、初心者にもオススメできる商品だと思われました。
一方で現在、XP-Penが販売している液タブにはタッチ操作に対応している製品はないようで、XP-PEN Artist 12 Proも対応していません。筆者としてはカンバスの拡大・縮小と回転が同時にできるという点でタッチ操作を愛用しているので、その点だけは残念に思いました。
XP-Penでも将来的にタッチ操作に対応した製品を出してくれると良いなと思います。
仕組み | 電磁誘導式 |
寸法(W×D×H) | 351.52mm x 225.38mm x 12.9mm |
読み取り範囲 | 256.32mm x 144.18mm |
解像度 | 1920x1080ピクセル |
色域(NTSC) | 72% |
エクスプレスキー | 8個 |
リングホイール | 1個 |
反応時間 | 14ms |
画素ピッチ | 0.1335mm x 0.1335mm |
最大表示色 | 1670万色 |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 178° |
筆圧感度 | 8192 |
レベル傾き検知 | 60° |
レポートレート | ≧220RPS |
DPI | 5080 |
LPI精度 | ±0.01インチ(真ん中) |
読み取り高さ | 10mm |
電源電圧 | DC 5V |
接続方法 | USB電流(2A) |
消費電力 | 10W |
対応システム | Windows 10/8/7、macOS 10.10以降、Linux |
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記事執筆:Hisumi
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