Samsungが日本でau向けにモバイルルーターを投入か!?写真は海外向けの同社製5G対応モバイルルーター

総務省が「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」のデータベースを更新し、新たにSamsung Electronics(以下、サムスン電子)が「SCR01」の工事設計認証(いわゆる「技適」)を2021年2月10日付け(認証番号:005-102679)と2021年1月25日付け(認証番号:005-102660)でテュフ・ラインランド・ジャパンによって取得しています。

SCR01は未発表の製品で型番ルールからすると、au(KDDIおよび沖縄セルラー電話)向けシャープ製モバイルルーター「Speed Wi-Fi 5G X01」の型番が「SHR01」であるため、サムスン電子製のau向けモバイルルーターの可能性があると思われます。なお、認証情報から5Gにも対応しています。

02

サムスン電子では日本では主にGalaxyシリーズのスマートフォン(スマホ)やタブレットを展開していますが、海外ではモバイルルーターやホームルーターなどを含めた幅広い製品展開をしています。一方、日本のモバイルルーターはこれまでHuawei Technologies(以下、ファーウェイ)やZTEなどの中国メーカーが中心でした。

他にもNECプラットフォームズなども現在でもモバイルルーターを開発・販売していますが、ファーウェイが米中貿易問題で思うように製品開発ができず、日本では採用しにくいといった状況の中、最近ではシャープが5G対応のSpeed Wi-Fi 5G X01を開発しており、特に5G対応製品についてはメーカーが乏しい状況となっています。

03

そうした中で新たにシャープに続いてサムスン電子も日本でモバイルルーターを発売する可能性が出てきました。認証情報では5G NR方式のSub6における3.4〜3.8GHz帯(n77、n78)、4G LTE方式の800MHz帯(Band 18、19、26)および1.7GHz帯(Band 3)、2GHz帯(Band 1)、2.5GHz帯(Band 41)で取得しています。

その他にも2.4GHz帯および5GHz帯の無線LAN(Wi-Fi)やBluetoothで取得しており、今後、追加で新たな周波数帯の認証を取得する可能性もありますが、現状ではスマホとしては対応周波数帯が少ないこともあり、モバイルルーターだと考えられます。auやUQから「Speed Wi-Fi 5G」シリーズで発売されるのではないかと予想しています。



記事執筆:memn0ck


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
エスマックス(S-MAX)
総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索 | 005-102660
総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索 | 005-102679
The Exynos Modem 5100 opens 5G era | Official Blog | Newsroom | Samsung Exynos