iOS 14.5やiPadOS 14.5に合わせてキャリア設定「46.1」もリリース!iPhoneが楽天回線に正式対応

既報通り、Appleは26日(現地時間)、iPhoneおよびiPod touch向けプラットフォーム「iOS」の最新バージョン「iOS 14.5(18E199)」へのソフトウェア更新を提供開始しています。iOS 14.5に更新することで最新スマートフォン(スマホ)「iPhone 12」シリーズでは物理SIMのnanoSIMカード(4FF)とeSIMのデュアルSIMにおいて5Gが利用できるようになっています。

また合わせてキャリア設定アップデートも提供しており、手持ちでは「ドコモ 46.1」や「KDDI 46.1」、「SoftBank 46.1」、「ワイモバイル 46.1」、「Rakuten 46.1」などとなっており、特に楽天モバイルでは先日に発表があったように同社が移動体通信事業者(MNO)として自社回線(以下、楽天回線)を構築して提供している携帯電話サービスにおける料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」( https://network.mobile.rakuten.co.jp/ )にiPhoneシリーズが正式対応しています。

これにより、楽天モバイルでは「iPhone 6s」シリーズ以降でRakuten UN-LIMIT VIが利用できるようになるほか、iPhone 12シリーズではこれまで利用できていた4Gに加えて楽天回線の5Gでも利用可能となっており、モバイル通信においてRakuten UN-LIMIT VIのSIM(nanoSIMまたはeSIM)を設定している場合に「音声通話とデータ」にて「5Gオート」や「5Gオン」が選べるようになっています。

本記事では実際にこれまで楽天回線で使えなかったiPhone 7 PlusにRakuten UN-LIMIT VIのnanoSIMを装着して動作確認をしたほか、iPhone 12 Pro Maxにて楽天回線の5GやnanoSIMとeSIMのデュアルSIM利用時における5Gをさっそく試してきましたのでその模様をレポートします。

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iOS 14.5に更新後のiPhone 12 Pro Maxの「設定」→「一般」→「情報」では上の方(画像=左)に機種名やOSバージョン(iOS 14.5)が確認でき、下の方(画像=右)にはネットワークやキャリアが確認可能。キャリア設定は対象のSIMが設定されている場合に自動的に画像のような「キャリア設定アップデート」の画面がポップアップされるので「アップデート」をタップします

Appleが提供開始したのはiOS 14.5への「OSアップデート」と、Rakuten 46.1などへの「キャリア設定アップデート」となり、iOS 14.5はiPhone 6s以降およびiPod touch(第7世代)にて無料でアップデート可能です。またRakuten 46.1も楽天モバイルが案内している正式対応するiPhoneシリーズがiPhone 6s以降なので、少なくともRakuten 46.1についてはiPhone 6s以降が関係します。

なお、同社ではiOS 14.4以降で正式対応するとしており、キャリア設定を最新キ(iOS 14.4およびiOS 14.4.1、iOS 14.4.2の場合には「Rakuten 45.1」、iOS 14.5以降は「Rakuten 46.1」)にアップデートすることで楽天回線に正式対応するということです。iOS 14.5およびキャリア設定46.1・45.1における楽天回線に関する変更点は以下の通り。

<iOS 14.5>
1)iPhone 12シリーズにてnanoSIMとeSIMのデュアルSIMで5Gに対応

<キャリア設定 Rakuten 46.1およびRakuten 45.1>
2)iPhoneシリーズが楽天回線(Rakuten UN-LIMIT VI)に正式対応
 a)iPhone 6s以降で楽天回線(Rakuten UN-LIMIT VI)が利用可能に
 b)iPhone 12シリーズで楽天回線の4Gだけでなく5Gも利用可能に

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左がnanoSIMとeSIMにともにRakuten UN-LIMIT VIを設定した状態における「設定」→「モバイル通信」、右がさらに「モバイル通信」のうちのeSIM(副回線)を選択したところ。以前あった「モバイルデータ通信インターネット」の項目はなくなり、APN(アクセスポイント)は自動的に設定されるようになりました


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また「音声通話とデータ」はこれまでは「4G」や「3G」、「2G」、「VoLTE」のオン/オフといった項目でしたが、新たに「5Gオン」と「5Gオート」、「4G」となり、5Gオンまたは5Gオートにしておくと楽天回線の5Gに接続できます。右はiPhone 12 Pro MaxのnanoSIMとeSIMのデュアルSIMで5G通信をしているところ

ざっくりとですが、自宅から歩いて行ける距離にちょうど楽天回線の5Gエリア(スポット)が先日公開された5Gサービスのエリアマップでありましたので、iPhone 12 Pro MaxのnanoSIMとeSIMにともにRakuten UN-LIMIT VIを設定して楽天回線の5Gが使えることを確認してきました。写真ではeSIM(副回線)のみが5Gとなっていますが、nanoSIM(主回線)でも5Gが利用できていました。

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iPhone 12 Pro MaxのnanoSIMとeSIMにRakuten UN-LIMIT VIを設定して楽天回線の5Gを使っているところ。デュアルSIMでも5Gが利用可能に

また手元にちょうどiPhone 6sシリーズがなかったので、その次の世代になるiPhone 7 PlusをiOS 14.5およびRakuten 46.1にアップデートし、Rakuten UN-LIMIT VIのnanoSIMを装着したところ、少なくとも問題なく音声通話やSMS、データ通信(4G)が利用できました。

これまで楽天回線ではiPhone XSシリーズ以降しか使えませんでしたが、楽天回線に正式対応したことでiPhone 6sシリーズ以降で使えるようになったため、古いiPhoneにRakuten UN-LIMIT VIを装着して使うということも可能となりました。

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iPhone 7 PlusにRakuten UN-LIMIT VIのnanoSIMを装着した場合、対象環境であれば特に設定なしで利用できるようになります


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iPhone 7 PlusでRakuten UN-LIMIT VIの音声通話を利用しているところ。通常の音声通話では通話料はかかるので、できれば通話とSMSも無料で使える専用アプリ「Rakuten Link」での利用がオススメです

Rakuten UN-LIMIT VIならこれから申し込んだ場合でもはじめてなら3ヶ月分は無料ですし、契約事務手数料も無料で、SIMのみなら5,000ポイントがプレゼントされますし、3ヶ月の無料期間が終わっても月1GB以下なら無料と、かなり低料金で使えるのでこれまでスマホを持っていなかった人などにも良さそうです。


記事執筆:memn0ck


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