![]() |
SIMフリーゲーミングスマホ「nubia RedMagic 6」をファーストインプレッション! |
既報通り、ZTE傘下のNubia Technology(以下、Nubia)が最新ゲーミングスマートフォン(スマホ)「RedMagic 6」および「RedMagic 6 Pro」(ともに型番:NX669J)を日本向けに4月22日に発売しています。
新たにNLNテクノロジーが日本独占代理販売契約を締結し、日本向け製品の販売および日本語サポートを行うとのことで、日本向けの認証(いわゆる「技適マーク」や「PSE」)を取得しています。
SIMフリーモデルとして販売され、販路は現時点では公式Webサイト( https://jp.redmagic.gg/ )のみですが、大手Webストア「Amazon.co.jp」などのECサイトでも5月6日(木)以降に販売する予定だとのこと。
価格は公式Webサイトでは内蔵メモリー(RAM)が12GBのRedMagic 6が899ドル(約99,000円)、16GBのRedMagic 6 Proが999ドル(約110,000円)で、販売希望価格はRedMagic 6が103,385円、RedMagic 6 Proが114,885円とのこと(金額はすべて税込)。
そんなRedMagic 6とRedMagic 6 Proですが、今回はRedMagic 6(本体カラー「Eclipse Black」)をお借りしたので、まずはパッケージを開封して外観や同梱品、基本機能を写真や動画を交えて紹介したいと思います。
RedMagic 6およびRedMagic 6 Proは海外では今年3月に発表されたnubiaの最新ゲーミングスマホで、チップセット(SoC)にはQualcomm製「Snapdragon 888 5G Mobile Platform」を搭載したハイエンドモデルです。日本でも昨年発売された「RedMagic 5」や「RedMagic 5S」の後継機種で、RedMagic 5やRedMagic 5Sでは最大144Hzだったリフレッシュレートが新たに最大165Hzになり、タッチサンプリングレートも最大240Hzから最大500Hz(マルチタッチ時は最大360Hz)に向上しています。
またトリガーボタンとして使用できる「内蔵ショルダートリガーボタン」のリフレッシュレートも320Hzから400Hzに向上するなど、ゲーミングスマホとしての性能をさらに高めたハイエンドモデルで、RedMagic 6とRedMagic 6 Proの違いはRAMのほか、日本向けには本体カラーが異なり、さらにRedMagic 6 Proは外観に金属による装飾が付けられています。
箱を開けるとまずRedMagic 6の本体が現れ、その下に付属品が収まっています。同梱物はRedMagic 6の本体のほか、ACアダプター(最大30W)とUSB Type-C to USB Type-Cケーブル、クリアバンパーケース、SIMピン、簡易説明書などの紙類となっています。
ACアダプターはPSEマークもきちんと記載され、色はACアダプターが本体と同じく黒ですが、ケーブルが赤となっています。なお、RedMagic 6は急速充電「PD 3.0」や「QC4」をサポートし、最大66Wに対応していますが、30W以上で充電する場合は別売のACアダプターを利用する必要があります。
RedMagic 6の本体を保護材から取り出し、電源を入れて初期設定を行います。ディスプレイはノッチやパンチホールといった切り欠きのないアスペクト比9:20の縦長な約6.8インチFHD+(1080×2400ドット)AMOLED(有機EL)で、10bitカラーやコントラスト比100万:1、100% DCI-P3に対応しています。
ディスプレイの右上には1/4.0型の約800万画素CMOS(1画素1.12μm)/広角レンズ(F2.0)のフロントカメラを搭載し、顔認証の他に画面内指紋センサーを搭載しています。切り欠きはありませんが、ディスプレイの周りの縁(ベゼル)がかなり狭いようで、画面占有率は91.28%に達し、サイズは約169×77.09×9.89mm、質量は約224gとなっています。なお、RedMagic 6 Proの本体カラーはMoon Silverです。

ディスプレイの上側のベゼル部分。画面占有率の高さの割には上下のベゼルはしっかりあり、横持ちしたときに間違ってタッチ操作してしまわないようになっています。ノッチやパンチホールなどの切り欠きはなく、画面上は右にフロントカメラ、中央にスピーカーがあります

RedMagic 6を持ってみたところ。デザインはごつく凹凸があるため、RedMagic 5やRedMagic 5Sはかなり滑りやすかったのですが、多少はましになったように感じました。とはいえ、まだ滑りやすいのは確かです

左がRedMagic 6、右が前機種のRedMagic 5。RedMagic 5は6.55インチサイズ(サイズは約168.56×78×9.75mm)でしたが、画面の縦横比がRedMagic 6ではさらに縦長となったため、縦はほぼ変わらずに幅が1mmほど狭くなっています。一方、重さは約218gから6g重くなっています
バッテリー容量は5050mAh(取外不可)となっており、背面にはリアカメラの他にゲーミングの“肝”とも言えるLEDライトがRedMagicロゴ部分も含めて3箇所搭載され、ベイパーチャンバーやファン、放熱性の高い素材による最新の7層の多次元冷却システム「ICE 6.0」を備えています。なお、本体内蔵ファンの回転数はRed Magic 5Sでは15000rpmでしたが、RedMagic 6では18000rpm、RedMagic 6 Proでは20000rpmとなっているとのこと。
また外付けの冷却アタッチメント「Dual-core Ice Dock」(7W/5V・1.22A)による「Turbo Fan」と半導体素子の併用によってさらになる冷却効果を実現しており、Bluetoothを利用するものの、現時点で日本向けの認証を取得していないので試せませんでしたが、NLNテクノロジーでは日本での販売時期は未定ながら後日発売予定だとしています。
リアカメラは1/1.72型の約6400万画素CMOS(1画素0.8μm)/広角レンズ(F1.8、画角78.3°、35mm換算26mm相当)および1/4.0型の約800万画素CMOS(1画素1.12μm)/超広角レンズ(F2.0、画角120°、35mm換算13mm相当)、約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/マクロレンズのトリプル構成で、光学ズームには対応していません。
主な仕様はRAMがLPDDR5、内蔵ストレージがUFS 3.1(128GB)、USB Type-C端子(USB 3.1)、3.5mmイヤホンマイク端子、Magic Adapter、nanoSIMカード(4FF)×2、DSDV、Wi-Fi 6に対応したIEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠の無線LAN(2x2 MIMO)、Bluetooth 5.1、NFC Type A/B、位置情報取得(A-GNSSなど)、HDMI出力など。
スピーカーはディスプレイの上の通話用スピーカーと本体下部にある外部スピーカーによるデュアルステレオスピーカーとなっていますが、前機種のRedMagic 5やRedMagic 5Sと比べてかなり音量が大きくなっている上にゲームなどをするときなどで横持ちをしたときにステレオ感が増すようにうまく調整されており、音響面ではかなり進歩しているように感じます。
センサー類は加速度センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、環境光センサー、電子コンパス、センサーハブ。携帯電話ネットワークはnanoSIMカード(4FF)スロットが2つのデュアルSIMデュアル5Gに対応しており、対応周波数帯は以下の通り。筆者が試した限りではNTTドコモやau、ソフトバンク、楽天モバイルの各5Gサービスでも利用できていました。ただし、楽天モバイルはデータ通信はAPNもプリセットされており、何もしなくても利用できた一方、通話(VoLTE)は利用できていません。
[3G]
W-CDMA: B1/6/8/9/19
[4G]
FDD-LTE: B1/ B3/ B8/ B18/B19/B26/ B28A (703-733MHz)
TD-LTE: B38/41(2545-2655MHz)
[5G]
NR: N77,N78
NSA: 1/3/8/18-n77,3/18-n78
OSはAndroid 11ベースのRedMagis OS 4.0となり、何よりもRedMagic 5やRedMagic 5Sでは完全に日本語化されておらず、ゲーミングモードなどは英語のままだったりしていましたが、RedMagic 6ではほぼ完全に日本語化されました。ユーザーインターフェース(UI)はシンプルですが、新たにGalaxyシリーズのエッジパネルのような画面端からスワイプするとランチャーなどが利用できる機能が追加されています。
また設定項目などはかなり細かく、背面のLEDライトやファンなどをいろいろ設定でき、購入時から画面上部のピクトエリアにリフレッシュレートを表示するようになっていたりします。リフレッシュレートはデフォルトで90Hzに設定されていますが、他に60Hzや120Hz、165Hzに変更できます。高リフレッシュレートは対応アプリが少ないため、普段は60Hzや90Hzでも良いように思え、対応するゲームアプリをプレイするときに120Hzなどにすると良さそうです。


独自機能としては「スーパースクリーンショット」や「画面分割画面モード」、「デュアルビュー」、「片手モード」、「クイック開始」、「ウィンドウ吊り下げ」、「エンターテイメントツールボックス」が並んでいます


ベンチマークアプリ「3DMark」による結果。Sling Shot Extreme Unlimited - OpenGL ES 3.1は9690、Wild Lifeは5790で、どちらも最高クラスであることがわかります。なお、GeekBenchではファンは作動しなかったものの、3DMarkでは自動的にファンが作動していたため、アプリを認識しているようです(そのため、何らかのチューニングが行われている可能性もあるかもしれません)
記事執筆:memn0ck
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・nubia RedMagic 6 関連記事一覧 - S-MAX
・ゲーミングスマホの新モデル『RedMagic 6/6 Pro』発売|ヌビアのプレスリリース
・RedMagic 6 – RedMagic (Japan)
・RedMagic 6 Pro – RedMagic (Japan)
・RedMagic(日本)- RedMagic ゲーミングモバイルフォン – RedMagic (Japan)