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急速充電対応のコンパクトなUSB充電器を試してみた! |
デジタル家電などの輸入、製造、販売をするエム・ティ・アイが急速充電に対応したUSB充電器(ACアダプター)の「(nb)Power」(エヌビーパワー)シリーズ6製品8アイテムおよびUSB Type-Cケーブル3製品を8月27日から順次発売し、現在は全ラインナップが販売中だ。
インターネット通販での取り扱いとなっており、大手Webストア「Amazon.co.jp」をはじめ、直販サイト「MTIダイレクト Yahoo!ショッピング店」および「楽天市場」で販売している。今回はこの(nb)Powerシリーズから2製品とUSB Type-Cケーブルの1製品をエム・ティ・アイから提供いただいたので、写真や動画を交えてレビューする。
■製品ラインナップをチェック
まずはじめに(nb)Powerシリーズのラインナップを簡単に紹介する。
(nb)Power USB PD対応急速充電器 MAX20Cは最大20W出力のUSB Power Delivery(以下、USB PD)に対応したUSB Type-Cポートを1つ備えた急速充電器だ。
本体サイズは約32×32×48mm、重量は約36g、出力仕様は5~12V(20W)、カラーバリエーションはホワイト(WH)とブラック(BK)、価格(金額はすべて税込)は1,480円となっている。
(nb)Power USB PD対応急速充電器 MAX20CA(以下、MAX20CA)は最大20W出力のUSB PDおよびQuick Charge(以下、QC)に対応。USB Type-Cポートを1つ、USB Aポートを1つ備えた急速充電器である。
本体サイズは約30×35×43mm(電源端子折りたたみ時)、重量は約47g、出力仕様はUSB Type-Cポート5~12V(20W)、USB Aポート5~12V(18W)、USB Type-C+USB Aポート(20W)、カラーバリエーションはホワイト(WH)とブラック(BK)、価格は1,580円だ。
(nb)Power USB PD対応急速充電器 MAX45C2は最大45W出力のUSB PDに対応したUSB Type-Cポートを2つ備えた急速充電器となる。
本体サイズは約28×52×55mm(電源端子折りたたみ時)、重量は約101g、出力仕様はUSB Type-Cポート1が5~20V(45W)、USB Type-Cポート2が5~20V(45W)、USB Type-Cポート1+2が5~12V(20+20/W)、カラーバリエーションはブラック(BK)のみ、価格は2,480円。
(nb)Power USB PD対応急速充電器 MAX45CAは最大45W出力のUSB PDおよびQCに対応し、USB Type-Cポートを1つ、USB Aポートを1つ備えた急速充電器だ。
本体サイズは約28×52×55mm(電源端子折りたたみ時)、重量は約101g、出力仕様はUSB Type-Cポート5~20V(45W)、USB Aポート5~12V(30W)、USB Type-C+USB Aポート(30+12/W)、カラーバリエーションはブラック(BK)のみ、価格は2,480円。
(nb)Power USB PD対応急速充電器 MAX65C2A(以下、MAX65C2A)は最大65W出力のUSB PDおよびQCに対応。USB Type-Cポートを2つ、USB Aポートを1つ備えた急速充電器で、カラーバリエーションはブラック(BK)のみ、価格は3,980円だ。
本体サイズは約32×37×70mm(電源端子折りたたみ時)、重量は約122g、出力仕様はUSB Type-Cポート1が5~20V(65W)、USB Type-Cポート2が5~20V(30W)、USB Aポートが4.5~20V(30W)、USB Type-Cポート1+2(USB PD+USB PD:45+20/W)、USB Type-Cポート1+USB Aポート(USB PD+QC:45+18/W)、USB Type-Cポート2+USB Aポート(5V 15W)、USB Type-Cポート1(USB PD:45W)+USB Type-Cポート2+USB Aポート(5V 15W)。
(nb)Power USB PD対応急速充電器 MAX100C3Aは最大100W出力のUSB PDおよびQCに対応し、USB Type-Cポートを3つ、USB Aポートを1つ備えた急速充電器で、カラーバリエーションはブラック(BK)のみ、価格は5,980円となっている。
本体サイズは約30×82×57mm(電源端子折りたたみ時)、重量は約212g、出力仕様はUSB Type-Cポート1が5~20V(USB PD:100W)、USB Type-Cポート2は5~20V(PD:100W)、USB Type-Cポート3が5~20V(USB PD:60W)、USB Aポートが4.5~20V(QC:60W)、USB Type-Cポート1+2(USB PD+USB PD:65+30/W)、USB Type-Cポート1+3(USB PD+USB PD:65+30/W)、USB Type-Cポート2+3(USB PD+USB PD:65+30/W)、USB Type-Cポート1+USB Aポート(USB PD+QC:65+30/W)、USB Type-Cポート2+USB Aポート(USB PD+QC:65+30/W)、USB Type-Cポート3+USB Aポート 5+5V(15W)、USB Type-Cポート1+2+USB Aポート(USB PD+USB PD+QC:45+30+16/W)、USB Type-Cポート1+3+USB Aポート(USB PD+(5V+5V) 65+(15)/W)、USB Type-Cポート2+3+USB Aポート(USB PD+(5V+5V) 65+(15)/W)、USB Type-Cポート1+2+3(USB PD+USB PD+USB PD:45+30+20/W)、USB Type-Cポート1+2+(C3+USB Aポート1)(USB PD+USB PD+(5V+5V)45+30+(15)/W)。
一方、充電用ケーブルは急速充電に対応したUSB Type-C to USB Type-Cケーブルで、ケーブルの長さが異なる製品が3種類ラインナップする。
PC50CCは長さが0.5mで価格が699円、PC100CCは長さが1mで価格が699円、PC180CCは長さが1.8mで価格が899円、3製品ともカラーバリエーションはブラック(BK)のみ。
今回はこのうちのMAX20CA ホワイト(WH)、MAX65C2A、PC100CCをレビューする。
■開封、同梱品をチェック
シンプルで小さめの個装箱はバーコード部分にも型番表記があるが、USB充電器のMAX20CAとMAX65C2Aは側面の蓋部分に、充電用ケーブルのPC100CCは背面に型番とチェックボックスが記載されている。
先に断っておくが、今回の製品を使ってみて筆者の評価はかなり高く、自宅利用はもちろん毎日のように持ち歩いて利用しているほどお気に入りの製品だ。そんな製品だけにどうしてもひとつだけ苦言を述べたいことがある。それはUSB充電器のMAX20CAとMAX65C2Aの個装箱が尋常ではないレベルで開けにくかったこと。
前述通り、個装箱は小さめサイズなのだが、その個装箱の内側にパンパンの状態で黒い緩衝材が詰められており、その中心に製品が収納されている。緩衝材がパンパン状態なので蓋を開ける時点で四苦八苦する上に、綺麗に開けることが困難なのだ。結果的にMAX20CAでは蓋のツメ部分が破れてしまい、MAX65C2Aも破れるまではいかなくてもくちゃくちゃになってしまった。
ちょっとこの詰め方はいかがなものかと、正直このような梱包状態の個装箱は初めてだったので驚いた。破ることを前提として開けないと、頑張って綺麗に開けようとするとイライラしてしまう。筆者は潔癖ではないはずだが、それでも梱包などは比較的綺麗に開けたい派なので、そういった人にとっては最初のイメージはあまりにも悪すぎると感じた。
箱を開ける時点でここまでガチでイラつかせられる製品に出会ったことがないので、この点に関しては強く改善を望みたい。とは言え、製品そのものの重大な欠陥ではないため、気にならない人にとってはどうでもいいことかもしれない。
ちなみに充電ケーブルの個装箱は黒い緩衝材は詰められていないため、快適に開けることができた。
MAX20CAとMAX65C2Aの内容物は本体と取扱説明書の2点、PC100Cはケーブル本体のみだ。MAX20CAとMAX65C2Aの取扱説明書は1枚ものの用紙で、安全上のご注意、お手入れについて、使用方法、製品仕様、保証規定の各項目が日本語で記載されている。
■本体をチェック
前述通り、MAX20CAはコンセントプラグを折りたたんだ状態での本体サイズが約30×35×43mmと四角い形状をしたかなり小さなACアダプターで、USB PDに対応したUSB Type-Cポートを1つ、QCに対応したUSB Aポートを1つ搭載している。
それぞれのポートで単体利用すると、USB Type-Cポートで最大20W、USB Aポートで最大18Wの急速充電が可能。2つのポートを同時利用した場合は最大15Wの通常充電になる。
MAX65C2Aは細長い形状をしたACアダプターでMAX20CAに比べると大きく重い。コンセントプラグはMAX20CAと同じく折りたたみタイプとなっており、そのコンセントプラグ部分に本体の仕様が記載されている。文字はかなり小さいが型番、入力や出力の仕様が記載されているほか、PSEマークも見える。
USB PDに対応したUSB Type-Cポートを2つ、QCに対応したUSB Aポートを1つ搭載している。それぞれのポートで単体利用すると、USB Type-Cポート1で最大65W、USB Type-Cポート2で最大30W、USB Aポートで最大30Wの急速充電が可能。
USB Type-Cポート1が独立しているような形で、単体だけでなく2つ~3つのポートを使用しても出力は下がりはするものの急速充電が可能。一方、USB Type-Cポート2とUSB Aポートは単体利用もしくはUSB Type-Cポート1との併用であれば急速充電が可能だが、USB Type-Cポート2とUSB Aポートの併用の場合は最大15Wの通常充電になる。
USB Type-Cポート2とUSB Aポートの部分はMAX20CAと同じ仕様だと思うとわかりやすいかもしれない。
USB Type-Cポート1とUSB Type-Cポート2もしくはUSB Aポートの2本同時接続で2本とも急速充電ができるのはかなり重宝する上、USB Type-C充電に対応したノートパソコン(PC)も充電できるため、MAX20CAと比べると用途はかなり広がる。
直販サイトでは(nb)Powerの製品とセット販売されている充電用ケーブルはどちらもUSB Type-Cのケーブルだ。特筆する点は一般的な製品よりもケーブルの根本部分が長めにカバーされており、付け外しする際に持ちやすく安心感がある。
■サイズを比較
他社製品にはなるが、Anker(アンカー)製のUSB急速充電器「Anker Nano II(アンカー ナノ ツー)」シリーズのNano II 45W(型番:A2664)とMAX20CA、MAX65C2Aの大きさを比べてみた。サイズは以下の通り。
・Nano II 45W
サイズ:約35×38×41mm、重量:約68g
・MAX20CA
サイズ:約30×35×43mm、重量:約47g
・MAX65C2A
サイズ:約32×37×70mm、重量:約122g
もちろん、それぞれ仕様が異なるので単純に比較はできないが、サイズだけならMAX20CAがいかに小さく軽く持ち運びやすいかがわかるだろう。ちなみにNano IIは30W製品もあり、そちらは一回り小さく、重量はMAX20CAと同じく約47gだ。
それにしても出力差や仕様の差はあるものの、MAX20CAがこのサイズで急速充電に対応し、さらにUSB Type-CとUSB Aの2ポートを搭載している点は見逃せない。
もちろんノートPCを充電するなど、用途によっては他の製品としっかり比較する必要はあるだろう。
■充電状態をチェック
続いてシャオミのAndroidスマートフォン(スマホ)「Redmi Note 9S(レッドミー ノート ナインエス)」(Xiaomi Communications製)に「Ampere」アプリをインストールして充電状態を確認した。数値はあくまで参考レベルとしてほしいが、単独接続、複数接続で違いがあるため紹介する。なお、Redmi Note 9Sの内蔵バッテリーは5020mAhで、バッテリー残量30%台から50%台で検証してみた。MAX20CAで、それぞれのUSBポートと単体接続した場合、USB Type-Cポートで充電したところ2000mAh~2160mAhを推移し、電圧が4.04Vとなっているため8.08W~8.7264W程度出力されていることになる。
同じく単体接続でUSB Aポートは2530mAh~2540mAhを推移、電圧は4.099Vのため10W程度出力されていることになる。
一方、2ポート併用の場合はUSB Type-Cポートで5.4W程度、USB Aポートで5.5W程度の出力だった。

MAX65C2AのUSB Type-Cポート1で充電中の画面(画像=左)、USB Type-Cポート2で充電中の画面(画像=中央)USB Aポートで充電中の画面(画像=右)。いずれも単体接続で急速充電状態

MAX65C2AのUSB Type-Cポート1で充電中の画面(画像=左)、USB Type-Cポート2で充電中の画面(画像=中央)USB Aポートで充電中の画面(画像=右)。いずれも3ポート併用接続で通常充電状態
続いてMAX65C2Aの場合だ。3つのUSBポートをそれぞれ上から順に単体で接続したところ、USB Type-Cポート1は13W前後、USB Type-Cポート2は14W程度、USB Aポートは14W前後となっていた。
3ポート同時接続時ではUSB Type-Cポート1が10W強、USB Type-Cポート2が6~9W程度、USB Aポートが5W強の出力だった。
もちろんあくまでも目安だが、MAX65C2AのUSB Type-Cポート1は複数充電しても出力の下がり幅が少ないが、他は単体接続と複数接続で大幅に半分近く~半分以上下がってしまうため、使い方次第で充電速度が異なることは覚えておきたい。うまく組み合わせて効率良く充電しよう。
最後に今回紹介したMAX20CA、MAX65C2A、PC100CCの製品概要や他社製品とのサイズ比較、充電状態の比較などをした動画を紹介する。ちなみに、出力は上記で説明した内容よりも前後しているため、充電環境により出力などは異なることは留意いただき、あくまでも目安として参考程度にして欲しい。
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記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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