Leica Cameraと共同開発したフラッグシップスマホ「Xiaomi 12S」シリーズが登場!

Xiaomiは4日(現地時間)、オンラインにて「Xiaomi 12S Series New Product Launch Event」を開催し、新たにドイツの光学機器・カメラメーカーであるLeica Camera(以下、ライカ)とカメラ機能を共同開発した新フラッグシップスマホ「Xiaomi 12S」シリーズを発表しています。

Xiaomi 12Sシリーズはベースモデル「Xiaomi 12S」、上位モデル「Xiaomi 12S Pro」、最上位モデル「Xiaomi 12S Ultra」がラインナップされ、各モデルともにまずは中国にて公式販売拠点にて発売されるとのこと。なお、現時点において日本での展開については明らかにされていません。

本体色はXiaomi 12S UltraがClassic BlackおよびVerdant Greenの2色展開、Xiaomi 12S ProとXiaomi 12SがともにBlackおよびPurple、Green、Whiteの4色展開で、Xiaomi 12S ProにはDimensity EditionとしてBlackとBlueも販売されます。価格は中国ではXiaomi 12S Ultraの8GB+256GBが5,999中国元(約121,000円)、12GB+256GBが6,499中国元(約132,000円)、12GB+512GBが6,999中国元(約142,000円)。

Xiaomi 12S Proの8GB+128GBが4,699中国元(約95,000円)、8GB+256Gが4,999中国元(約101,000円)、12GB+256GBが5,399中国元(約109,000円)、12GB+512GBが5,899中国元(約119,000円)、Xiaomi 12 Pro Dimensity Editionの8GB+128Gが3,999中国元(約81,000円)、12GB+256GBが4,499中国元(約91,000円)。

Xiaomi 12Sの8GB+128GBが3,999中国元(約81,000円)、8GB+256GBが4,299中国元(約87,000円)、12GB+256GBが4,699中国元(約95,000円)、12GB+512GBが5,199中国元(約105,000円)。なお、発表会では他に「Xiaomi 12 Pro Dimensity Editio」や「Xiaomi Smart Band 7 Pro」、「Xiaomi Book Pro 16」、「Xiaomi Book Pro 14」、「Xiaomi Home WiFi」も発表されました。

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Xiaomiでは今年5月にライカとモバイルイメージング分野において長期的な戦略的提携を行うと発表し、今年7月に両社が共同開発した初のイメージングフラッグシップスマホを発表すると案内していましたが、今回、そのXiaomiとライカがカメラ機能を共同開発したイメージングフラッグシップスマホとなるXiaomi 12Sシリーズが発表されました。

XiaomiではこのXiaomi 12Sシリーズがライカとの戦略的提携の最初の集大成となり、シリーズ全体でXiaomiとライカが共同開発したSummicronレンズを含むさまざまなイメージングシステムを備え、ライカのイメージングプロファイルをサポートしているとし、ライカの本物のカメラスタイルを維持しながら個々のクリエイターが創造性を表現できるようにすることをめざしているということです。

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特に最上位モデルのXiaomi 12S Ultraではレンズシステムにライカの世界クラスの光学設計機能を利用するとともに厳格な光学品質テスト基準を遵守し、コンポーネントの小型化に関するXiaomiの専門知識を実装して超高解像度かつ超高光感度で低分散・低フレアを実現し、さらにソニー製1インチセンサー「IMX989」を搭載しています。

また各機種ともに最先端のアルゴリズムを使用してライカのトーンと美学を再現し、写真撮影時は「ライカオーセンティックルック(Leica Authentic Look)」と「ライカバイブラントルック(Leica Vibrant Look)」の2つの写真スタイルが利用可能。リアカメラの構成は以下の通りで、Xiaomi 12SとXiaomi 12S Proは光学0.6〜2倍、Xiaomi 12S Ultraは光学0.6〜5倍に加え、最大120倍の超解像ズームに対応しています。

<Xiaomi 12S>
・約5000万画素CMOS「Sony IMX707」(1/1.28型、1画素1.22μm)/広角レンズ(F1.9、焦点距離24mm、7P、OIS)
・約1300万画素CMOS/超広角レンズ(F2.4、焦点距離15mm、5P、画角123°)
・約500万画素CMOS/望遠レンズ(焦点距離50mm、3〜7cmマクロ)

<Xiaomi 12S Pro>
・約5000万画素CMOS「Sony IMX707」(1/1.28型、1画素1.22μm)/広角レンズ(F1.9、焦点距離24mm、7P、OIS)
・約5000万画素CMOS/超広角レンズ(F2.2、6P、画角115°)
・約500万画素CMOS/望遠レンズ(F1.9、焦点距離50mm、5P)

<Xiaomi 12S Ultra>
・約5000万画素CMOS「Sony IMX989」(1型、1画素1.6μm)/広角レンズ(F1.9、焦点距離23mm、8P、OIS)
・約4800万画素CMOS(1/2型)/超広角レンズ(F2.2、焦点距離13mm、画角128°)
・約4800万画素CMOS(1/2型)/望遠レンズ(F4.1、焦点距離120mm、OIS)

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Xiaomi 12S


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Xiaomi 12S Pro


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Xiaomi 12S Ultra

これにより、1画素1.6μmでピクセルビニング技術によって4画素を1つにまとめて1画素3.2μm相当で撮影することでノイズを減らし、ダイナミックレンジを拡大し、撮影される光量を増やし、暗い場所でより良い撮影ができるとのこと。また8P非球面レンズを採用しており、フレアやゴースト、色収差などの一般的な写真の問題に対処するためにアンチグレアレンズコーティング、レンズエッジインクコーティング、サイクリックオレフィンにも対応しています。

またXiaomi 12S UltraはDolby VisionとHDR動画撮影・再生をサポートする最初のAndroid搭載機となり、鮮やかな色、よりシャープなコントラスト比、より豊かなディテールでの動画撮影を強化し、さらに2つのフレーム間のギャップを利用してOISモーターを元の位置に駆動し、各フレームに完全な有効範囲の安定化を行う手ブレ補正「HyperOIS」に対応することで非常に安定したパフォーマンスを実現しています。

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IMX707やIMX989のセンサーサイズ比較

一方、Xiaomi 12SとXiaomi 12S Proはリアカメラのメインセンサーに1/1.28インチのソニー製「IMX707」を搭載し、ピクセルビニング後は1画素2.44μm相当で撮影でき、Xiaomi AI Image SolutionとXiaomi Pro Focusのサポートすることによって高速起動かつ高速撮影を実現します。また30fpsの超高速バーストモードと、卓越した低照度撮影機能をサポートしています。

その他にもポストプロダクションでよって写真家に優しいように設計されており、各機種ともにAdobe Labsによって調整された10bitのRAW形式がサポートされ、ファイルに色補正メタデータが埋め込まれているため、dobe Lightroomを使ってXiaomi 12Sシリーズで撮影した写真を開く場合、Adobe Camera RAWソフトウェアはメタデータに基づいて写真を自動的に最適化し、プロの写真家にポストプロダクションの良い出発点を提供します。

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一方、性能面でも各機種ともにQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載し、Snapdragon 8 Gen 1と比べて4nmプロセス製造であるため、コア面積が21%小さくなり、CPUとGPUの両方でパフォーマンスが10%向上し、エネルギー効率が30%向上しています。これにより、スタンバイ消費電力が大幅に削減されるだけでなく、高負荷時の熱放出と消費電力を削減できます。

また各機種ともに冷却システムを備えており、液冷システムの面積はXiaomi 12Sが2600mm2、Xiaomi 12S Proが2900mm2で、特にXiaomi 12S Ultraは植物の葉が水を吸収するために使用する生物学的メカニズムを模したまったく新しい放熱システムが採用され、3次元冷却ポンプが一連のチャネルで巧妙に設計されており、キャピラリーネットワークを使って熱領域の反対側に凝縮した冷却液を積極的にポンプし、効率を大幅に向上させて単一ユニットの熱伝導率を従来のVC放熱システムと比較して100%向上させています。

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Xiaomi 12Sのカラーバリエーション


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Xiaomi 12S Proのカラーバリエーション


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Xiaomi 12S Ultraのカラーバリエーション

ディスプレイはXiaomi 12S ProとXiaomi 12S UltraはE5発光素材を使用した約6.73インチQHD+(1440×3200ドット)AMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載し、最大120Hzリフレッシュレートや最大240Hzタッチサンプリングレート、10bitカラー、⊿E0.33、JNCD0.34、明るさ1500nits、コントラスト比800万:1、DCI-P3、HDR10+、Dolby Visionなどをサポート。

またXiaomi 12Sは約6.28インチFHD+(1080×2400ドット)AMOLEDで、明るさは1100nitですが、最大120Hzリフレッシュレートや最大240Hzタッチサンプリングレート、コントラスト比500万:1、、DCI-P3HDR10+、Dolby Visionなどをサポート。フロントカメラは各機種ともに約3200万画素CMOS(1画素0.7μm、4in1)/広角レンズ(F2.4、5P、画角80.5°)となっています。

機種Xiaomi 12S UltraXiaomi 12S ProXiaomi 12S
画面6.73型QHD+6.73型QHD+6.28型FHD+
大きさ163.17×74.97×9.06mm163.6×74.6×8.16mm(玻璃版)
163.6×74.6×8.66mm(玻璃版)
152.7×69.9×8.16mm(玻璃版)
152.7×69.9×8.66mm(素皮版)
重さ225g204g(玻璃版)
203g(素皮版)
182g(玻璃版)
179g(素皮版)
防水・防塵○(IP68)
電池容量4860mAh4600mAh4500mAh
急速充電67W120W67W




記事執筆:memn0ck


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