SpaceXの衛星通信サービス「Starlink」が日本で提供開始!

Space Exploration Technologies(以下、SpaceX)は11日、同社が提供する衛星通信サービス「Starlink」を日本の一部地域で提供開始したとお知らせしています。提供地域は北海道の一部~関東の一部までで、プランは一般向けとして「レジデンシャル」および「ビジネス」、「RV」、「マリタイム」が用意されています。

このうちのレジデンシャルは料金が月額12,300円で、さらに初期費用(ハードウェアコスト)として73,000円がかかるということです。また試用期間として30日間無料となるとのこと。月間データ通信容量は現時点では上限がないとされています。なお、現時点で提供されていない西日本などでは「2023年開始予定」と案内されています。

数日前から事前登録していた人に案内が届き、同社の公式Webサイトにて申し込みができるようになっており、SNSで話題となっていましたが、改めて同社の公式Twitterアカウント( @SpaceX )にて案内しています。なお、アジアでは初めての提供国・地域だとのこと。


Starlinkは地球全域をカバーする数千基の衛星で構成される世界最大の衛星コンステレーションを利用した衛星通信サービスで、サービス提供エリアでは直径55cm程度のアンテナで通信衛星と電波を直接やり取りして地上の通信インフラが未整備の地域でもインターネットに接続可能となります。

衛星は2020年代中頃までに総数約1万2000基を3階層に渡って展開することを計画しており、まずは低軌道の高度550Kmに約1600基、次が中軌道の高度1150KmのKu/Kaバンドを用いる約2800基、さらに高軌道の高度340KmのVバンドを用いる約7500基で構成され、従来の衛星通信サービスが600ms以上の遅延があったのに対し、約20msと大幅に改善されているという。

初期費用としてかかるハードウェアコストに含まれる「Starlinkキット」には商用フェーズドアレイアンテナ(位相配列アンテナ)「Starlink」のほか、Wi-Fiルーターやケーブルなどとなっており、追加のアクセサリーなども公式Webストアで購入可能となっています。またスマートフォン(スマホ)など向けアプリ(Android・iOS)も用意され、設定などが行なえます。

記事執筆:memn0ck


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