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QCYの低価格&多機能ワイヤレスイヤホン「Melobuds ANC」を試す |
ワイヤレスオーディオ製品を手がける「QCY(キューシーワイ)」は、アクティブノイズキャンセリング(ANC)や外音取込モードなどに対応した左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン「Melobuds ANC(メロバッズ・エーエヌシー)」を2022年12月に発売した。
大手Webストア「Amazon.co.jp」などで販売されており、価格(金額はすべて税込)は7,980円で、記事執筆(2022年12月31日)時点でAmazon.co.jpにおいては3,000円OFFクーポンを適用して4,980円で購入可能となっている。
今回はこのMelobuds ANCをメーカーから提供いただいたので、パッケージや同梱品、外観に加え、特徴や使用感、アプリ操作などを写真や動画を交えながらレビューしていく。
■開封、同梱品をチェック
小さな個装箱の製品の特徴や仕様などが記載されているが、日本語での表記はない。
内容物はイヤホン本体の他に
・充電ケース
・USBケーブル(USB Type-C)
・イヤーチップ(S/M/L:Mはイヤホンに装着済)
・User Guide(取扱説明書)
が同梱している。
小さく折りたたまれた1枚の用紙は取扱説明書兼保証カードとなっているが、片面が中国語もう片面が英語表記の2カ国語のみで、日本語での表記は一切ない。
同梱品やBluetoothのペアリング方法、イヤホンの装着方法、タッチ操作などの説明があることは分かるが、詳細文が読めないという人はスマートフォン(スマホ)のカメラの「Google レンズ」→「翻訳」機能を使うと、だいたの内容が把握できるだろう。
■本体の操作や仕様をチェック
丸みを帯びたスクエアな充電ケースは、ツヤ消しのマット仕様でサラサラとした質感が心地よい。外観は上蓋のQCYロゴ以外の記載やアクセントがないため、真っ白でコロンとしたとてもかわいい充電ケースだ。白が好きな人には特にオススメしたい「白くてかわいいガジェット」だ。
ケース正面にはLEDインジケーターを、正面向かって右側面にはUSB Type-Cコネクタを搭載している。充電するとLEDインジケーターが赤く点灯し、充電が完了すると白く点灯する。
上蓋の内面には、型番(BH21HT05A)や製品のIDなどが記載されている。上蓋は片手で開けることはできなくはないが難しい。閉じる際は、大きな音でパチン!と鳴らない点が好印象だ。また、イヤホンの取り出しやすさや収納のしやすさも良好だ。
充電ケースのバッテリー容量は350mAhで、イヤホンのみの連続再生時間が約7時間、充電ケースと併用すると最大30時間の長時間利用が可能だ。また、約5分の充電で約60分の再生が可能な急速充電にも対応している。
イヤホンはドライバー(スピーカー)が搭載されている丸い部分から棒状の柄が伸びたいわゆる「スティック型」や「うどん型」と呼ばれる形状で、そのスティックの内側には充電用の端子(接点)と「L」(左)と「R」(右)の型押しがある。本体のカラーバリエーションは「ホワイト」の1色のみ。
10mmのダイナミックドライバーを搭載し、Bluetoothのバージョンは5.2、コーデックはAAC/SBCをサポートしている。イヤホン本体はIPX5の防水性能に対応している。
充電ケースと同等の質感で、タッチセンサーは軽く叩くもしくは軽く触れる程度でも反応して各種操作ができる。イヤホンにもLEDインジケーターを搭載しており、充電やペアリングモードの際に点灯もしくは点滅するが、問題なく接続し音声を再生している際は消灯する。
デフォルト(初期値)でのタッチ操作は以下の通り。
●音楽再生の操作
・LRとも2回タッチ:再生と一時停止
・Rを3回タッチ:曲送り
・Lを3回タッチ:音声アシスタント起動
・Lを1.5秒長押し:ゲームモードON/OFF切り替え
・Rを1.5秒長押し:ANC、外音取込モード、通常モードの切り替え
●通話の操作
・LRとも2回タッチ:受話・終話
・LRとも1.5秒長押し:着信拒否
デフォルトでは音量調整や1回タッチの操作は割り当てられていないが、後述する専用アプリでボリュームの上下設定や、1回タッチに操作を設定できる。
一般的なカナル型のワイヤレスイヤホンと同様に耳穴に入れてから少しひねって固定させる装着方法で、装着感はとても良い。しっかりと密閉した状態でアクティブノイズキャンセリング(ANC)モードをONにすると、外音がかなり低減されて没入感が得られる。
音質については低音もしっかりと再生されており、一見バランス重視のように感じるが低音が強い音楽を再生すると低音が強調されて聴こえてくる印象だ。
音質よりも気になったのがMAXボリュームだ。MAXもしくはMAXから1段階小さくした状態でもかなり音量が大きい。音割れといったことは起きていないが、ボリューム自体がかなり大きいため、爆音好きの人でもMAXに近いボリュームで視聴する際は注意しながら試すことをオススメする。
スマホやパソコン(PC)などでBluetoothの設定に進み、利用可能なデバイスに表示される「QCY Melobuds ANC」をタップしてペア設定をするだけだ。
注意しなければならないのは、イヤホン本体を充電ケースにセットした状態ではBluetooth接続ができない点だ。他社製品では、充電ケースの蓋を開けた状態であればイヤホンを充電ケースから取り出さなくてもスマホやPCなどと接続ができるが、Melobuds ANCは蓋を開けていても充電ケースにセットした状態では機器との接続はもちろんペアリングもできない。
そのため、ペアリング操作を含む機器との接続は、イヤホンを充電ケースから取り出した状態が必須となる。
■QCYアプリ
ここからは専用アプリ「QCY」について見ていく。スマホにアプリをインストールした後、アプリを起動してメールアドレスと、メールアドレス宛に送られてきた認証コード、さらには設定したいパスワードを入力して新規登録(アカウント作成)をする。
アカウント作成後は、スマホとMelobuds ANCを接続した状態でアプリを起動すると接続中のイヤホンの機種を自動認識してホーム画面に推移する。
ホーム画面ではイヤホンの充電状態が確認できる。画面中央の上部に「ステータス」「音声」「設定」のタブがあり、それぞれの文字をタップするか、画面自体を左右にフリックすることで各画面に切り替わる。
「音声」の画面では「音楽イコライザー」「ノイキャンモード」「サウンドバランス」の各設定や切り替えができる。
「音楽イコライザー」では6種類のプリセットイコライザーと自分で好みの音質を設定できる「カスタム」の合計7種類から選択可能。
「ノイキャン」モードでは「ノイズキャンセリング(ANC)」「外音取り込み」「通常(ANCおよび外音取り込みをOFF)」の3種類を切り替えできるだけでなく、「室内」「通勤」「騒がしい環境」「風切り音カット」の選択およびレベル調整も可能だ。
「設定」の画面ではイヤホンのタッチ操作のカスタマイズの他、「ゲームモード」「スリープモード」のON/OFF切り替えができる。
また、「その他の設定」からデバイス情報の表示させることができ、ここでイヤホン名やメーカー名の確認ができる。
タッチ操作のカスタマイズでは、1回タップ、2回タップ、3回タップに加え左右の各設定ができる。他社製品の多くは、長押しや3回タップでしか動作しないANCモードやゲームモードの切り替え、音声アシスタントの起動も、1回タップや2回タップで切り替えできるよう操作を割り当てることが可能な珍しい仕様となっている。
また、1回、2回、3回のタップおよび左右のすべてで「無効」を選択できる。これも他社製品と比較してかなり珍しい仕様だ。各項目の動作選択画面では「デフォルト」表記もあり、初期状態の動作を確認できるのも珍しい。
アプリの仕様としてはシンプルな画面構成だが、ひとつずつ見ていくとかなり多機能であることがわかる。
音質や外観、基本仕様はもちろんだが、アプリを介してここまでカスタマイズができるのは正直驚いた。
セール価格で4,980円、通常価格でも7,980円という低価格帯でANCと外音取込機能が搭載されている点は間違いなくオススメできるが、それだけでなく、アプリによるカスタマイズ機能は、痒い所に手が届くレベルの独自かつ多機能なカスタマイズ性がオススメできるポイントだ。
最後に製品を開封したショート動画と、仕様や操作、視聴した感想の他に専用の「QCY」アプリを解説した動画を紹介する。
S-MAX:QCYの多機能ワイヤレスイヤホン「Melobuds ANC(HT05)」を試してみた!専用アプリで細かな設定も可能【レビュー】
価格:無料
カテゴリー:
開発者:
バージョン:
Android 要件:
Google Play Store:https://play.google.com/store/apps/details?hl=ja&id=com.qcymall.googleearphonesetup&hl=ja&gl=US

価格:無料
カテゴリー:ユーティリティ
開発者:Dongguan Hele Electronics Co., Ltd.
バージョン:4.0.5
iTunes Store:https://itunes.apple.com/jp/app/id1506118956?mt=8

QCY
記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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