ソフトバンクが5Gに「HPUE」を日本初導入!まずはAirターミナル6が対応

ソフトバンクは22日、同社が提供している携帯電話サービスにおける「5G(第5世代移動通信システム)」に日本国内で初めて「HPUE(High Power User Equipment)」の導入を開始したと発表しています。対応周波数はSub6のn77(3.4GHz帯、3.7GHz帯)およびn78(3.5GHz帯)となっています。

HPUEはスマートフォン(スマホ)やタブレット、ホームルーターなどの端末の送信電力を高出力化する技術で、基地局から離れた場所でも安定した上り通信を実現し、サービスエリアの拡大につながるとのこと。まずはホームルーター「Airターミナル6」を対象に2025年4月中旬から順次ソフトウエアアップデートによりHPUEを導入し、最大送信電力を23dBm(200mW)から26~29dBm(400~800mW)に向上しています。

これにより、サービスエリアの端などの電波が届きにくい場所でもより安定した上り通信を利用することが可能になります。ただし、端末の最大送信電力は基地局ごとの設定により異なるということです。なお、HPUEはスマホやタブレットなどにも順次導入予定で、ソフトバンクでは今後も最新技術を活用した5Gサービスにおけるさらなる通信品質の向上をめざし、利用者の満足度向上に向けた取り組みを進めていくとしています。

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携帯電話サービスの5Gで利用される高周波数帯の電波は高速・大容量通信が可能な一方で空間や遮蔽物による減衰が大きいため、基地局から離れた場所などでは上り通信が不安定になったり、通信速度が遅くなったりするなどの課題がありました。こうした課題を受けて上り通信の安定性の向上や効率的なサービスエリア展開を目的に2024年9月30日に総務省より電波関連法令の整備が行われていました。

そこでソフトバンクでは今回、この「電波法施行規則等の一部を改正する省令(令和6年総務省令第89号)」に基づいて5Gにおいて端末を高出力化するHPUEの導入が可能になったことを受けてまずはAirターミナル6にHPUEを導入し、日本で初めてHPUEを用いた5Gを提供開始したということです。また同社では今後にスマホやタブレットなどにもHPUEを拡大する予定で、基地局から離れたサービスエリアの端などで上り通信の安定化と高速化を実現していくということです。







記事執筆:memn0ck


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