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日本向けにも色々出てくるかも!?MAYAビジネスソリューションブースに展示されていた仮想SIM対応製品を紹介! |
去る2025年4月23日(水)から25日(金)の3日間に渡って、ITやその関連技術やソリューションを扱う6つの展示イベントからなる国内最大級の総合展示会「Japan IT Week 春 2025」(主催:RX Japan)が、東京お台場の東京ビッグサイトにて開催されました。(同時開催イベントとして「Japan DX Week 春 2025」、「営業・デジタルマーケティングWeek 春 2025」、「EC・店舗Week 春 2025」が併催。)
本イベントは前述の通り、国内で開催されるITやモバイル関連の展示会としては国内最大級で、モバイル関連の製品を取り扱う企業が多数参加しており、今回も取材へ行ってきましたので、展示ブースの紹介などをお送りしたいと思います。
本記事では「IoT・エッジコンピューティングEXPO」のエリアにて、クラウドSIMやSIMOなどの仮想SIMサービスを提供しているMAYAビジネスソリューションズ(MAYA SYSTEM)のブースとクラウドSIMによるネットワークサービス関連製品や物理eSIMなどの自社製品を展示していたuCloudlink Japanのブースの展示を紹介します。
【MAYAビジネスソリューションブース】
uCloudlink(GlocalMe)と資本業務提携を結び、日本市場向けにクラウドSIM技術を活用した通信端末の共同企画を行っているMAYAビジネスソリューションのブースではクラウドSIMに対応した製品のほか、新たにSIMO(MediaTekが開発に関与した新しい仮想SIM技術。後述。)とも提携し、MediaTek製のSIMO対応モジュールを搭載した通信機器の展示を行っていました。「SIMO」について
SIMOとはMediaTekが開発に関与し、Skyroam社によって提供されている仮想SIM技術で、uCloudlinkのクラウドSIMと同様に物理的なSIMカードを必要とせずに、モバイルネットワークに接続できるソリューションです。
SIMOは、デバイスに組み込まれた仮想SIM技術を利用し、クラウド経由で最適な4Gおよび5Gのネットワークに自動接続し、ユーザーは物理SIMの購入や挿入、複雑な設定を行うことなく、インターネットにアクセス可能になります。


「Acer Connect X6E Plus 5G CPE」(Acer製)。チップセットにクアルコム製のSnapdragonが組み込まれているほか、さらにMediaTekのSIMO対応モジュールまで搭載した2社相乗りな据え置きルーター。通常の物理SIMカードにも対応しています。
また、ブース内にはMAYAビジネスソリューションズで取り扱っているモバイルWi-Fiルーターなどの機器も展示していました。
説明員によると、MAYAビジネスソリューションズ(MAYA SYSTEM)はSIMOと提携し、AI駆動の通信プラットフォーム「MAYA inside」として展開し、パートナー企業としてPCやタブレット端末を開発しているメーカーのAcerのほか、NTTドコモとも組んでいくということです。
今のところは、具体的な料金やサービス開始時期などについては明言されていませんが、今後パートナー企業などからも発表があると思われるので、今後の発表に期待しましょう!
【uCloudlinkブース】
uCloudlinkのブースでは仮想SIMのクラウドSIMを利用したルーターなどの展示のほか、SIMカードスロットへ挿しこむことで、クラウドSIM端末に非対応の端末にクラウドSIMの機能や物理eSIMカード(eSIMの機能を持ったSIMカードでeSIM非対応端末でも専用アプリでカード側にプロファイルを書き込むことでeSIMとして利用ができるもの)などが展示されていました。「eSIM Trio」物理eSIMとクラウドSIM機能を併せ持つSIMカードで、さらにOTA SIM(遠隔から無線でSIMの情報を更新したりできる機能)でもあり、3つの機能を有していることから「Trio」の名前がついています。
こちらはまだグローバルでも発売前(記事執筆時)のもので、uCloudlinkブースの説明員によると、日本からでも購入して設定ができるようにしていく予定であるということでした。物理eSIMは持っておくと非常に便利なので、気になった方は是非チェックです。
そして、ブース内で一番筆者が気になったのは「ペット用スマートフォン」として展示されていたこちらのデバイスです。
このデバイスはペットの首輪に取り付けて使用する本当の電話で、飼い主などの携帯電話などからPetPhoneへ電話をかけることができ、離れたところにいる(PetPhoneを身に着けた)ペットに飼い主の声を通話で届けることができるというものです。
またGPSやBluetooth、Wi-Fi、アクティブレーダーなどの位置測定センサーを搭載しており、トラッカー(モニター)としても利用可能で、飼い主がアプリで設定したエリアからPetPhoneが出ると通知が飼い主に届く電子フェンス機能などを備えています。
すごいちっちゃいのでペット用だけでなく、子供用の見守り端末としても利用価値はありそうです。
その他にも、ブース内にはいくつかの端末が展示されていましたので、まとめて紹介します。


LTE(クラウドSIM接続)でのWi-Fiルーター機能を持ったUSBケーブル「X100」(UniCord)。USBケーブルにWi-Fiルーターを組み込んだ個性派端末。接続したUSB電源から直接給電を受けるので、PCへの充電ケーブルにこれを利用するだけでネットワーク環境も整うというもの。
X100は既に税込価格4,399円で購入可能GlocalMeの公式ストアから購入可能となっているので、こちらも是非、チェックしてみてください。
というわけで、クラウドSIMやSIMOといった仮想SIMの端末やサービスを提供している2社のブースのレポートをお送りました!
ユニークな端末や実用性の高いPCへの搭載など、今後の展開に期待したい展示となっていました。既に発売中のものあり、実際に入手することのできる製品もあります。また、現在GlocalMeのオンラインショップではオープン記念セールも開催されているので、こちらも是非チェックしてみてくださいね!
uCloudlink
記事執筆:河童丸
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