モトローラの新フォルダブルスマホ「motorola razr 60」を試す!

既報通り、モトローラ・モビリティ・ジャパン(以下、モトローラ)は、9月30日に都内で「新製品発表会」を開催し、同社が展開するフォルダブルスマートフォン(スマホ)の「motorola razr」シリーズにおける最新モデル「motorola razr 60」および「motorola razr 60 ultra」(Motorola Mobility製)を日本市場で発売すると発表した。発売日・発売時期はmotorola razr 60が2025年10月10日(金)、motorola razr 60 ultraが2025年12月(予定)となっている。

販売されるモデルはmotorola razr 60がオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)で、他にもNTTドコモ向け「motorola razr 60d M-51F」、ソフトバンクの携帯電話サービス「SoftBank」向け「motorola razr 60s(型番:A503MO)」が販売され、各機種ともにおサイフケータイ(FeliCa)に対応しており、違いとしてはメーカー版は内蔵メモリー(RAM)が12GBとなっているが、他のNTTドコモ版やSoftBank版は8GBとなる。

またメーカー版とSoftBank版は本体色がPANTONE Gibraltar Sea(ジブラルタルシーネイビー)およびPANTONE Lightest Sky(ライトスカイホワイト)、PANTONE Parfait Pink(パルフェピンク)の3色展開ですが、NTTドコモ版はPANTONE Gibraltar SeaおよびPANTONE Lightest Skyの2色のみとなる。なお、すでに各社ともに予約受付を9月30日(火)より実施しており、NTTドコモの公式Webストア「ドコモオンラインショップ」では発売に先立って10月8日(水)10時に購入手続きが開始される。

販路はメーカー版が公式Webショップ「MOTO STORE」のほか、Amazon.co.jpや楽天市場、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどのECサイトや量販店、IIJmioやHISモバイル、QTmobileといった仮想移動体通信事業者(MVNO)で、NTTドコモ版がドコモショップや量販店などのドコモ取扱店およびドコモオンラインショップや「ahamoサイト」、「irumoサイト」など、SoftBank版がソフトバンクショップや量販店などのSoftBank取扱店および公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」などだ。

価格(金額はすべて税込)はメーカー版がオープンながらも希望小売価格は135,800円で、MOTO STOREでは135,801円となっており、IIJmioでは通常価格が135,800円(分割では5,666円/月×24回)とのこと。またIIJmioでは2025年11月20日(木)までハッピーオータムキャンペーン「スマホ大特価セール」によってギガプランの「音声SIM」または「音声eSIM」を他社から乗り換え(MNP)で同時購入した場合に1契約者様(mioID)当たり1台まで期間限定のりかえ価格94,800円(分割では3,951円/月×24回)となっている。

一方、ドコモオンラインショップでは126,060円(3,816円/月×23回+38,280円)で、残価設定方式の販売施策「いつでもカエドキプログラム」に加入して23カ月目に返却すると実質負担額87,780円となり、ソフトバンクオンラインショップでは119,520円で、販売施策「新トクするサポート+」の特典Bの利用で25カ月目の翌月末までに返却すると実質負担額22,024円(「特典利用料」の22,000円含む)となるということだ。

その他、NTTドコモでは「motorola razr 60d M-51F 購入キャンペーン」を2025年11月30日(日)まで実施し、個人で購入後にキャンペーンWebページ( https://vdpro.jp/docomo_motorola.cp02/ )にて応募するとdポイント(期間・用途限定)で6,000ポイントがプレゼントされ、ポイント進呈時期は応募期間終了の約1カ月後、ポイント有効期間は進呈月を含めて6カ月間(進呈月を1カ月目として6カ月目の末日)となっている。加えて紹介でdポイント(期間・用途限定)が2,000ポイントアップする特典も用意されている。

今回はそんなmotorola razr 60を発表会のタッチ&トライエリアで試すことができたので、外観や基本機能を中心にAIやカメラ機能などを写真や動画で紹介していく。また発表会のタッチ&トライエリアにはmotorola razr 60 ultraも参考展示されていたものの、できない状態だったので外観を簡単に紹介する。なお、motorola razr 60 ultraの「スワロフスキー」とのコラボレーションモデルも展示されていたが、日本での発売は未定となっている。

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PANTONE Lightest Sky(ライトスカイホワイト)を開いて手で持った状態の正面


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PANTONE Lightest Sky(ライトスカイホワイト)を開いて手で持った状態の背面


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PANTONE Gibraltar Sea(ジブラルタルシーネイビー)を開いて手で持った状態の正面


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PANTONE Gibraltar Sea(ジブラルタルシーネイビー)を開いて手で持った状態の背面


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PANTONE Parfait Pink(パルフェピンク)を開いて手で持った状態の正面


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PANTONE Parfait Pink(パルフェピンク)を開いて手で持った状態の背面

motorola razr 60は、今からちょうど1年前の昨年9月27日(金)に発売された「motorola razr 50」シリーズの後継機種で、大画面のアウトディスプレイを備える縦に開くタイプの折りたたみスマホだ。

開いた状態の本体のサイズは、約171.30mm(高さ)×73.99mm(幅)×7.25mm(厚さ:最薄部)、折りたたんだ状態では、約88.08mm(高さ)×73.99mm(幅)×15.85mm(厚さ)となっており、重量は約188gと200gを大きく下回っている。

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アウトディスプレイのホーム画面


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アウトディスプレイのアプリ一覧画面

折りたたんだ状態でも、様々な操作が可能なアウトディスプレイの仕様は、前モデルのmotorola razr 50と同等で、約3.6インチ1056×1066ドット、pOLED(有機EL)ディスプレイを搭載しており、リフレッシュレートは最大90Hzに対応している。

メインのディスプレイは、約6.9インチ、2640×1080(FHD+)、22:9のpOLED(有機EL)ディスプレイを搭載し、リフレッシュレートは最大120Hzに対応する。

本体のカラーバリエーションは、「PANTONE Lightest Sky(ライトスカイホワイト)」「PANTONE Gibraltar Sea(ジブラルタルシーネイビー)」「PANTONE Parfait Pink(パルフェピンク)」の3色展開。厳選された3色のPANTONE(パントーン)カラーで、ホワイトはサラサラとした質感とモダンなテクスチャが特徴。ネイビーとピンクは凹凸のあるビーガンレザー調の質感で手触りが心地よい。3色とも指紋跡が目立ちにくい。

なお、NTTドコモ向けの「motorola razr 60d」は「PANTONE Lightest Sky(ライトスカイホワイト)」と「PANTONE Gibraltar Sea(ジブラルタルシーネイビー)」の2色展開となっており、「PANTONE Parfait Pink(パルフェピンク)」は取り扱われない。

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左側面(画像上)と右側面(画像下)


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上部側面(画像上)と下部側面(画像下)

本体正面に向かって左側面にはnanoSIMカード(4FF)スロットを、右側面には電源ボタン(スリープキー)およびボリュームキー(上下キー)を搭載している。下部側面にはUSB Type-Cコネクタと外部スピーカーを備える。3.5mmイヤホンジャックは搭載していない。

開いた状態の厚みがわずか7mm余りと薄く、側面はフラットな形状ではなく丸みを帯びている。

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2つのアウトカメラを備える

アウトカメラはの仕様は以下の通り。
メインカメラ:約5000万画素、OIS(Optical Image Stabilization:光学式手ブレ補正)、F値1.8)、Instant-all Pixel Focus
超広角+マクロカメラ:約1300万画素、F値2.2、画角120°
動画撮影は、4K UHDが30fpsに、FHDが60fpsおよび30fpsに対応している。

メインディスプレイ上部中央のパンチホールに搭載されているインカメラは、約3200万画素、F値2.45で、動画撮影はアウトカメラ同様に4K UHDが30fpsに、FHDが60fpsおよび30fpsに対応している。

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カメラアプリ起動時の画面。左が「写真」モード、右が撮影モードの一覧画面

プリセットの標準カメラアプリでは、「スローモーション」「動画」「写真」「ポートレート」「プロ」「スキャン」「スポットカラー」「ナイトビジョン」「パノラマ」「最大画素」「デュアル撮影」「フォトブース」「ティルトシフト」「タイムラプス」「デュアル撮影動画」の各撮影モードが選択できる。

また、本体を90°に折り曲げると片面がファインダー画面に、もう片面が操作パネル画面に分かれて操作ができる「フレックスビュースタイル」も特徴だ。

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ホーム画面


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「設定」画面


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「端末情報」画面


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「デバイスの詳細」画面

OSはAndroid 15を、チップセット(SoC)はMediaTekの「Dimensity 7400X」(2.75GHz x 4 + 2.05 GHz x 4)を搭載している。

内蔵メモリーはRAMが12GB、内蔵ストレージが512GBだが、ソフトバンク向けおよびNTTドコモ向けはRAMが8GBとなっており、内蔵ストレージは同じく512GBとなっている。なお、microSDカードなどの外部メモリーには対応していない。内蔵バッテリーは4500mAhで、おサイフケータイ(FeliCa)に加え、IP48の防水・防塵性能、顔認証や指紋認証にも対応している。

モトローラ製スマホの定番機能でもあるジェスチャー機能「Motoジェスチャー」にも対応しており、ジェスチャー操作で様々な機能の起動や操作ができる。

また「Moto AI」では、「イメージスタジオ」や「プレイリストスタジオ」といった生成系AIのほか、効率化機能の「おまとメモ」「お気に入りリマインダー」「質問や検索」「とりまリスト」にも対応している。

Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)/ax(Wi-Fi 6)に、Bluetoothはバージョン5.4をサポートする。またSIMはnanoSIMカードおよびeSIMのデュアルSIMに対応しており、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通りだ。
[motorola razr 60]
5G NR: n1/n3/n5/n28/n41/n66/n77/n78
4G LTE: Band B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B38/B39/B40/B41/B42/B66
3G W-CDMA: B1/B2/B4/B5/B8
2G GSM: 850MHz/900MHz/1,800MHz/1,900MHz



S-MAX:モトローラの新折りたたみスマホ「motorola razr 60」を試す!外観・基本操作やmoto AI、ジェスチャー、カメラ機能など【ファーストインプレッション】


タッチアンドトライでは、今回発表された「motorola razr 60 ultra」も展示されていた。残念ながら深い緑系の「PANTONE Scarab」のみの展示で、操作もできなかった。

KDDIおよび沖縄セルラー電話の携帯電話サービス「au」向けモデルと、オープン市場向けのSIMフリーモデルが12月に発売される予定だ。

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motorola razr 60 ultraの「PANTONE Scarab」


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展示のみ、さらに日本での発売も未定という「スワロフスキー」モデルも会場で見かけることができ、密かな注目を浴びていた。

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razr│moto buds LOOP


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海外ではそれほど珍しくはないハイブランドとのコラボレーションモデルは、日本ではあまり馴染みがない。

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