消火栓標識は2日、Space Exploration Technologies(以下、Space X)が提供している衛星通信サービス「Starlink」を活用して同社が管理する「消火栓標識柱」への通信機器設置および周辺への無線LAN(Wi-Fi)環境の構築に関する技術デモを2026年7月2日(木)に実施したと発表しています。
この取り組みは火災時に消火栓の位置を知らせる消火栓標識を災害時や通信障害時の地域の情報アクセスを支える通信拠点として活用できる可能性を検証し、水の場所を知らせる標識から災害時に情報につながる場所へと変貌することによって既存の防災インフラである消火栓標識の新たな可能性を探るとのことです。
今後は自治体や地域企業、関係機関との連携も視野に入れながら消火栓標識を活用した通信支援モデルを検討していき、日常の街角にある防災標識を非常時にも「つながる」地域インフラへと広げることによって地域の防災力向上と標識の持続的な維持管理につなげていきたいということです。
消火栓標識は地下にある消火栓の位置を示して火災時の迅速な消火活動を支えるための標識で、全国に約12万本設置されており、その多くは民間企業によって維持管理されています。現在、消火栓標識の維持管理費は標識下部の協賛枠に掲出される応援看板の看板利用料によって支えられているとのこと。一方、近年、地震・豪雨・台風などの自然災害による停電や通信障害が発生した際、避難情報や安否確認など必要な情報をいかに確保するかが大きな社会課題となっています。
そのためには地域の中に分散した通信接点を持つことが重要で、全国に約12万本ある消火栓標識は住宅地や商店街、幹線道路沿いなどといった生活動線に近い場所に設置されており、今回の技術デモではこの既存の標識柱に衛星通信技術を組み合わせて地上回線に依存しにくいWi-Fiスポットとして活用できる可能性を検証したとのこと。また今回の取り組みはこうした従来の協賛看板による仕組みに加えて災害時の通信支援をはじめ、消火栓標識が地域に貢献できる新たな価値や可能性を探るものとなります。
<想定される活用事例>
・災害発生時の一時的な地域Wi-Fiスポット
・停電・通信障害時の情報アクセス支援
・避難所や一時滞在施設周辺での通信補完
・地域イベントや防災訓練時の臨時通信環境
・大規模イベント時の臨時通信バックアップ
・平時は協賛看板、非常時は通信拠点として機能
消火栓標識の強みは特別な用地や新たな構造物を必要とせず、すでに全国の生活圏に張り巡らされている点にあり、災害時の通信拠点という非常時の価値に加えて平時にも地域イベントや防災訓練時の臨時通信環境などというように活用の余地があります。これにより、消火栓の位置を知らせる標識から地域の安心を発信する拠点へと、標識の維持管理と新たな地域貢献の両立をめざし、消火栓標識では標識の維持管理と新たな地域貢献の両立をめざしていくとしています。
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