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インドネシアを旅行中に首都で最大の都市であるジャカルタに滞在している。そこで、現在、ジャカルタを中心にサービスを展開している4G LTEサービス「Bolt!」が利用できるモバイルWi-Fiルーター「MAX」を購入してみたので購入レポートをお届けする。

Bolt!のモバイルWi-Fiルーターは「GAJAH MADA PLAZA」(場所はこの辺りで、リンクはGoogleマップへのもの)内にある「Bolt! ZONE」というBolt!の取扱店舗にて購入した。なお、Bolt!の取り扱い店はBolt!の公式Webページ「Beli Prabayar | BOLT! Super 4G LTE」にて一覧が掲載されているので参考にして欲しい。

GAJAH MADA PLAZA
GAJAH MADA PLAZA内にある「Bolt! ZONE」で購入

Bolt! ZONEで購入
Bolt! ZONE


今回、Bolt!のモバイルのWi-Fiルーターを購入したGAJAH MADA PLAZAはショッピングモールになっていて、その中にあるBolt! ZONEは1Fの奥の方にある。

今回の滞在中に同モールを訪れた際は、Bolt! ZONEとは別にショッピングモールの入口すぐのところに特設型のカウンターが設置されており、そちらでもBolt!対応機種が販売されていた。ただし、今夏購入した機種のMAXについては特設カウンターにて販売がされていなかったので、Bolt! ZONEにて購入した次第だ。

GAJAH MADA PLAZA内のBolt!販売カウンター
入口付近に設置されているカウンター(こちらはBolt! ZONEではない)


Bolt!はジャカルタとその近郊でのみ利用可能な4G LTE(日本で主流のFDD-LTEではなく、AXGPやWiMAX 2+と互換性のある「TD-LTE」で提供)サービスだ。サービスエリアはジャカルタとその近郊に限られているので、それ以外の都市を訪問する場合はサービスエリア外であり、通信を行うことができないので注意して欲しい。

Jaringan BOLT BOLT Super 4G LTE
Bolt!のサービスエリア。エリアマップはこちらから確認可能


サービスエリアはジャカルタとその近郊に限られるものの、Bolt!はインドネシアで現在唯一商用サービスを提供しているLTEサービスであり、外国人旅行者でも機種の購入やサービスの利用がカンタン、なおかつ料金が激安ということもあって、ジャカルタを訪問する方にはオススメしたいサービスとなっている。

具体的な料金は対応機種の本体代金とプリペイドSIMカードのセットでインドネシア・ルピア(Rp)299,000(約2,500円)からとなっており、この代金に8GB(30日間有効)の通信量が含まれる。日本円換算すると、各社の海外ローミングの通信料上限よりも安い金額で高速な通信サービスが利用可能。というのは非常にメリットが大きい。

Bolt!では2014年7月4日現在、3機種がラインナップされており、それぞれの機種とSIMカードのセット価格は以下のようになっている。

Bolt!のMAX(左)とSlim(右)
Bolt!の商品パッケージ


機種価格
Rp日本円(およそ)
MF90299,0002,500
Slim299,0002,500
MAX399,0003,400


製品写真を以下に紹介する。MF90はZTE製で、本体上に電波状態を示すディスプレイなどがなく(LEDで表示される)、後継機となるSlimやMAXと比べると少々解りにくいのが難点だ。

MF90
MF90


MAX
MAX


SlimとMAXはともにHuaweiの「E5372」をベースにしたモバイルWi-Fiルーターで、SlimとMAXの違いはバッテリー容量のみだ。Slimが標準サイズのバッテリー(1780mAh)を搭載しているのに対し、MAXは2倍の3560mAhとなっており、バッテリー容量が大きい分だけ、MAXの方が連続通信時間が12時間と長時間となっている。

コンパクトさを求めるのであればSlimを、連続通信時間の長さを求めるのであればMAXを使うと良いかなと思う。ちなみに、E5372は複数の国で販売されているモバイルWi-Fiルーターで、同型番の機種であれば基本的にバッテリは共通して使えるので、Bolt!以外のE5732を持っている方はそれらのバッテリを活用するのもアリだ。

E5372ベースの製品はすでに何台も購入した経験があったので、スペックは把握できており、標準バッテリでは連続通信時間が4時間前後という感じだったので、バッテリーの大きなMAXを購入した。前述の通り、MAXについてはRp399,000(約3,500円)で購入できる。

Bolt!の商品は基本的にモバイルWi-Fiルーター本体とSIMカードのパッケージで販売されており、SIMカードには初期の通信量8GB(有効期間30日間)が含まれている。利用開始にはアクティベーションが必要になり、店舗で機種を購入した場合はパスポートなどの身分証明書を提示することで、アクティベーションを行って貰える。

購入およびアクティベーションが終わるとすぐに通信が利用可能となる。また、アクティベーションにあたってメールアドレスを登録する必要があり、アクティベーションが完了するとメールアドレス宛に「My Bolt!」にログインするためのパスワードが送信される。

Bolt Aktivasi User
Bolt!のユーザ登録完了を知らせるメール


Bolt!対応製品を購入した状態で利用可能な8GB(30日間)の通信量で特に不便をしない場合は、これらの情報は利用する必要はないけれど、滞在期間が長期間になった場合などは、My Bolt!アカウントにログインして通信量を追加購入したりすることが可能となる。

なお、My Bolt!のログインは「My BOLT! | BOLT! Super 4G LTE」から行い、Bolt!の電話番号とパスワードでログインが可能となっている。ログイン後には残りの通信量の表示や、追加購入を行うことが可能だ。

My BOLT BOLT Super 4G LTE
My Bolt!ログイン後画面


追加容量の購入はRp 25,000(約200円)で2GBが最小で、最大でRp 200,000(約1,700円)で30GBと容量単価は激安になっており、ジャカルタとその近郊で使うモバイルインターネットとしてはかなりコストパフォーマンスが高い。

My BOLT Pembelian Isi Ulang BOLT Super 4G LTE
通信量の追加購入画面


なお、通信量の残高はMy Bolt!にログインしなくてもモバイルWi-Fiルーターの管理画面からも参照が可能。購入したMAXの場合(おそらくSlimも同じ)はモバイルWi-Fiルーターと接続された状態のPCなどからWebブラウザーで「 http://192.168.1.1/ 」にアクセスしてログインする(初期パスワードは「admin」)。

すると、やたらと派手なルーターの管理画面が表示され、管理画面上に現在使用中の通信量や残りの通信量が表示される。

BOLT Mobile WiFi
ルーターのWeb管理画面


Bolt!の販売するモバイルWi-FiルーターはいずれもSIMロックがかけられており、他社のSIMカードを挿して利用することはできないが、アカウントにログインしなくても残高が表示可能というのはユーザーとしては嬉しい仕様だ。これは、Bolt!対応製品としてカスタマイズされているがゆえのユーザーが受けられるメリットだと思う。

Bolt!のサービスは理論値では下り最大72Mbpsとなっており、実際に通信状態が良ければ下り通信速度が40Mbpsを超えることもあった。

下り通信速度は40Mbps超えも
下り通信速度は40Mbps超えを記録


通信速度は、電波状態などなどによって大きく左右されるものの、建物内以外では電波状況は比較的良好で、高速な通信速度を得ることができた。

一方で、建物内などで電波が届きにくい状態では、Bolt!よりもTelkomselなどの3Gサービスの方が通信速度が速いこともあったので、建物内での利用については過度な期待は禁物かなと思う。

とはいえ、Bolt!以外には4G LTEの選択肢がない中で、外国人旅行者でも購入がしやすく、また、設定などなどもカンタンな手順で利用することができる上に、非常に安い価格でサービスが利用可能であるというのは非常に使い勝手が良く、ジャカルタ滞在中の通信手段としては本当にオススメしたい。

ちなみに、個人的に過去に購入したLTE対応のモバイルWi-Fiルーターの中で過去最安値であることは間違いない。

記事執筆:shimajiro@mobiler


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ジャカルタで使える4LTEサービス『Bolt!』のモバイルWi-Fiルータを購入!端末代 + プリペイドSIMのセットでRp 299,000〜 | shimajiro@mobiler

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