NFCモバイル決済「Apple Pay」を発表!日本ではどうなる!?

Apple(アップル)は9日(現地時間)、米カリフォルニア州クパチーノにあるフリントセンター(Flint Center)にてプレス向け発表会を行い、非接触通信規格「NFC」を用いたモバイル決済(おサイフケータイ)サービス「Apple Pay」を発表しています。

同時に発表された新しいスマートフォン「iPhone 6」および「iPhone 6 Plus」にはNFCが搭載されており、Apple Payが利用できるほか、スマートウォッチ「Apple Watch」でも利用可能。さらにApple Watchと連携することで、NFCを搭載していない既存の「iPhone 5s」や「iPhone 5c」、「iPhone 5」でもApple Payが使えるということです。

まずはアメリカ(米国)にて今年10月から提供を開始し、サービス開始時点で対応するクレジットカードはVISAおよびMasterCard、American Express、読取機器を置く店舗はMacy'sおよびBloomingdales、MacDonald、Staples、Walt Disneyなどの22万店舗、Apple PayによるアプリはUberおよびTarget、Starbucksなど10本だ。支払いとなっています。

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Apple Payはクレジットカードの情報を暗号化してiPhoneなどの機種に保存し、日本のおサイフケータイと同様に店頭に設定されたApple Pay用読取機にiPhoneなどをかざすことで支払いができるサービスです。

iPhone 6やiPhone 6 PlusではNFCが搭載されているほか、クレジットカード情報をセキュアに保存できる専用チップ「Secure Element」(保存されるのはクレジットカード情報に紐付けられた「Device Account Number」)を搭載し、指紋認証機能「Touch ID」と連携することで決済を行えます。決済が完了するとiPhone側に通知が表示されるようになっているとのこと。

クレジットカード情報はiSightカメラで撮影して登録するほか、手入力して登録。登録された情報はPassbookに保存され、クレジットカード情報は複数の登録にも対応しています。

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また、Apple Watchの場合は側面にあるボタンを2回押してから読取機にかざすと決済でき、音とバイブレーションによって決済完了通知を受けられます。なお、対応するアプリにおける決済はApple Watchでは非対応となります。

一方、こういったサービスを提供するに当たり、これまでにも位置情報の収集などというプライバシーが問題となっていますが、同社ではApple Payを利用した購入履歴を収集しないとしており、iPhoneを紛失した場合でも「iPhoneを探す」でクレジットカード情報を消去することでApple Payによる決済機能を停止できるとしています。

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肝心の日本での展開についてはまったく明らかにされていませんが、現在、日本で利用できるおサイフケータイはFelicaを用いており、読取機が異なることからすぐには利用できず、すでにFelica対応の読取機がある程度普及してしまっているため、積極的にApple Payに対応した読取機を導入しようという団体が現れるか、ユーザーニーズが高まらないとなかなかすんなりとはいかないように思われます。

記事執筆:memn0ck


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