Appleの新しいタブレット「iPad Pro 9.7」がiFixitによって分解!

iFixitは1日(現地時間)、日本時間では3月22日に発表され、先日3月31日に発売されたAppleの新しい9.7インチタブレット「iPad Pro 9.7」を分解したレビューを掲載しています。

分解に用いた製品はWi-Fiモデルの「A1673」(32GB版・ローズゴールド)なので、携帯電話ネットワーク関連部分や注目の内蔵された「Apple SIM」については明らかになっていません。

ただし、Appleが公開している両製品の仕様では内蔵メモリー(RAM)や電池パックの容量などの詳細なスペックが明らかにされていませんが、今回、分解したことによる部品によってそれらの数値が判明しています。

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分解時の画像はiFixitより

詳細はiFixitのWebページを見たほうがいいと思いますが、まずは内蔵メモリー(RAM)が
Samsungの2GB LPDDR4「K3RG1G1」を搭載しています。12.9インチの初代「iPad Pro」ではSK Hynix製の2GB LPDDR4が2枚で4GBだったのでスペース的な問題などもあるのか、RAMは半分となっています。

チップセットは同じ「Apple A9X」で、iPad Pro 12.9と同じ「APL1021」。コプロセッサー「Apple M9」も搭載。一方、内蔵ストレージはSK Hynix製32GB NAND Flash「H23QEG8VG1ACA」。iPad Pro 12.9ではTOSHIBA製でしたが、各製品ごとに部品が統一されているかは不明。

加速度センサーとジャイロセンサーによる6軸センサーはInvenSens製「EMS-A」とiPad Pro 12.9と品番は違いますが同じメーカー製で「iPhone SE」と同じもの。NFCコントローラーと指紋センサー「Touch ID」はともにNXP Semiconductors製でそれぞれ「65V10」と「8416A1」でiPad Pro 12.9と同じになっています。

さらにiPad Proの特長として本体四隅にスピーカーを内蔵し、縦横どちらでもステレオになり、iPad Airシリーズの3倍の音出力であることを売りにしていますが、この4つのスピーカーがかなりのスペースを占めています。なお、スピーカーの下には発泡剤が敷かれていることも明らかになっています。

Bosch Sensortec製の気圧センサーと見られる「M7H YP」やMaxim Integrated製オーディオアンプ「MAX98721BEWV」も搭載。バッテリー容量は7306mAh(3.82V、27.91Whr)と、iPad Pro 12.9の10307mAhよりも少なくなっています。Wi-FiモジュールはApple製「339S00109」。

なお、最後に分解してみての修理のしやすさは10段階中2点で、iPad Pro 12.9の3点よりもさらに低く、かなり修理しにくいとの判断。2点はNexus 6Pと同等。詳細な分解は以下の動画でも解説されていますのでチェックしてみてください。


https://youtu.be/1Qqtn1G6jhI

記事執筆:memn0ck


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