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国内初のAndroid Oneスマホ!シャープのY!mobile向け「507SH」を写真と動画で紹介

既報通り、ソフトバンクおよびウィルコム沖縄は5日、携帯電話ブランド「Y!mobile」の「新製品に関する記者説明会」を都内で開催し、日本国内向けでは初投入となる「Android One」シリーズの防水・防塵対応スマートフォン(スマホ)「507SH」(シャープ製)を2016年7月下旬に発売すると発表しました。

Android Oneシリーズの当初のコンセプトは「低価格で提供することでAndroidの利用者を獲得していく」ことですが、一方で投入国・地域のメーカーや携帯電話会社と協力してその国・地域に合わせた機能やサービスを提供することもあり、今回の507SHも防水・防塵やワンセグを搭載するなど、Googleが企画・開発する「Nexus」シリーズにはない機能を有しています。

今回は発表会場にて展示機をタッチ&トライしてきましたので、その模様を写真と動画を交えて紹介します。なお、詳細な製品情報は「ソフトバンク、Y!mobile向けに日本初&国内メーカー初の「Android One」となるシャープ製スマホ「507SH」を発表!7月下旬発売で実質1〜2万円程度ーー購入時SIMロックありで解除に対応 - S-MAX」も合わせて参照してください。

【外観を写真でチェック!ベースモデルはAQUOS U SHV35!?】

507SHは国内向けとしては初となるAndroid Oneシリーズで、日本におけるAndroidユーザー拡大のために安価で提供される目的で投入されます。とはいえ、日本の販売方式が特殊なため、他の大手携帯電話会社(キャリア)のミドルレンジモデルなどと同様に実質価格で1万円台から2万円程度を予定しているとのこと。

そのため、日本市場での特長は、同じGoogleがハードウェアの開発・製造も主導するリファレンスモデルとして国内でもお馴染みの「Nexus」シリーズと同様にGoogleからのセキュリティーパッチ(発売日から最低2年間)やOSバージョンアップ(発売日から最低18ヶ月間)に対応している点となるでしょう。

発表会でもY!mobile 事業推進本部 本部長の寺尾洋幸氏から「たまたまちょうど良いベースモデルがあり、思惑が一致しただけ。」と発言がありましたが、外観のデザインや大まかな仕様(FeliCa非対応や「エモパー」などのシャープ独自のソフトウェアを搭載していない点などを除いて)はau向け「AQUOS U SHV35」とほぼ同等のものとなっており、明言はされませんでしたが恐らくAQUOS U SHV35がベースモデルとなっていると思われます。

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507SHの正面(写真=左)と背面(写真=右)

カラーバリエーションはスモーキーブルーおよびホワイト、ブラックの3色で、メインカラーはスモーキーブルーとなります。サイズは約142×71×8.8mm、質量は約135g。

前面には約5.0インチHD(720×1280ドット)IGZO液晶ディスプレイや近接センサー、照度センサー、約500万画素裏面照射型CMOSフロントカメラ、通話用スピーカーがあります。また、背面側には約1310万画素裏面照射積層型CMOSリアカメラ(LEDフラッシュライト付)が配置。

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507SHの上側面および下側面(写真=左)と、左側面および右側面(写真=右)

上側面には3.5mmイヤホンマイク端子のみ、下側面には外部スピーカーと通話用マイク、microUSB端子があります。左側面には音量上下キーと電源キー、右側面にはmicroSDカードスロット(最大microSDXC200GBのものまで対応)とnanoSIMカードスロットが配置。

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microSDカードおよびSIMカードスロットは防水(IPX5・IPX8相当)や防塵(IP5X相当)に対応しているためか、パッキンのあるカバーに


【Nexus並みにスッキリ!?内蔵アプリなどをチェック】

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システム情報の画面(写真=左)とストレージ情報画面(写真=右)

今回展示されていた実機でのAndroidバージョンは6.0.1(開発コード:Marshmallow)で、内蔵ストレージは16GBで、展示されていた実機での空き容量は10GBちょっと(システム領域やプリインストールアプリなどを差し引いたユーザー利用可能領域)となっていました。

また、すでに発表されている今夏に正式版がリリース予定の次期バージョン「Android 7.0(開発コード:Nougat)」も早いタイミングでOSバージョンアップする予定だということで、タイミング的にはさらに次の「Android O」も提供されると見られます。日本国内の特にミドルレンジ以下ではあまりOSバージョンアップが提供されない傾向にあるため、こういった点を望む利用者には嬉しい点だと思われます。

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507SHの初期のホーム画面

ホームアプリなどのユーザーインターフェース(UI)はNexusシリーズにも搭載されている「Google Nowランチャー」で、Google Nowカードとホームパネルの2枚構成(もちろん追加可能)となっています。

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507SHのドロワー(アプリ一覧)画面

内蔵アプリはNexusシリーズと同様、最低限のものとなっており、Y!mobileのメールアプリやYahoo!関連アプリ、ワンセグなどを除けば、後はGoogleのサービスを利用できる必要最低限のものとなっています。

それでは507SHの質感や、Android Oneの操作性などを実際にタッチ&トライしている様子を動画にしましたので、ご覧ください。


動画リンク:https://youtu.be/UZiwm2MBNw0

【ちょっとだけベンチマークで性能を調べてみた】

最後にタッチ&トライした展示されていた実機がGoogle Playストアからアプリのダウンロードのできる状態だったため、仕様を確認するアプリ「CPU-Z」や性能を計測するベンチマークアプリ「Geekbench 3」を入れてみました。

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CPU-Zで取得した情報


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Geekbench 3で取得した507SHの性能

時間の都合で1度しか計測できませんでしたが、本体価格3万円程度のミドルレンジクラススマホFREETEL SAMURAI REI」に非常に近いスコアとなっています。

実際の販売価格が発表されない限り、一概に比較はできないかもしれませんが、ミドルクラスのスペックと防水・防塵・ワンセグ、そして、OSバージョンアップやセキュリティーパッチの提供と、至れり尽くせりのキャリアのこれまでのスマホとは違った魅力のある製品に仕上がっているのではないでしょうか。発売は7月下旬予定、安価というだけではなく、安心して使い続けられるAndroidスマホとしても楽しみな1台になりそうです。

なお、Android Oneシリーズのため、販路はY!mobileからのみで、Nexusシリーズとは違って「Googleストア」にも並ぶ予定はないそうで、他の格安スマホのように単体で欲しいという人には残念な点かもしれません。また購入時はSIMロックがかかっており、購入後6ヶ月以降のロック解除に対応しているということです。



記事執筆:河童丸


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