iPhone 8とiPhone 7を徹底比較!保護ケースは流用可能?

既報通り、NTTドコモやau、SoftBank、Appleから9月22日に新型スマートフォン(スマホ)「iPhone 8」、「iPhone 8 Plus」、および新型スマートウォッチ「Apple Watch Series 3」が発売されました。

iPhone 8の外観は既存の「iPhone 7」から大きな変化がなく、ややインパクトに欠ける印象ですが、背面パーツがガラス素材になって無接点充電に対応したほか、CPUにはiPhone 7に搭載された「Apple A10 Fusion」と比べて20%高速で70%高効率(公称)な「Apple A11 Bionic」が搭載されるなど、性能面や機能面での進化が見られます。

今回筆者はAppleが販売するSIMフリー版のiPhone 8/256GB/ゴールドモデルを入手しましたので、昨年購入したiPhone 7/256GB/ゴールドモデルとの外観の違いや保護ケースの互換性などをレビューしたいと思います。

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お馴染みのiPhone外箱。シリーズごとに細部の違いはあれどこのデザイン性は一貫している


■見た目はソックリ。でもゴールドの色合いに大きな違いが
まずは外箱の比較から。iPhoneシリーズの外箱と言えば初代iPhone以来シンプルな長方形が採用され続けていますが、今回も変わることなく透明感のある白い長方形の箱が採用されています。

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左がiPhone 8の外箱、右がiPhone 7の外箱。箱のサイズはまったく同じ。ベースカラーが若干ゴールド(クリーム系)に変更されている


iPhone 7の外箱との違いもほとんどありませんが、大きな違いを見せているのはiPhone本体の画像です。iPhone 7では輝きの少ないマットな質感で表現されていますが、iPhone 8では本体に斜めのハイライトが差し込まれており、ガラス背面の輝きが表現されています。

また外箱のベースカラーが淡いピンク色変更されており、本体カラーもシャンパンゴールドからピンクゴールドへ。外箱側面のAppleロゴや林檎アイコンもピンクゴールドへ変更されています。

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外箱1つにも細かなこだわりを感じる


ではいよいよ本体の比較です。正面からの見た目はほとんど違いがなく、パッと見ただけではどちらがiPhone 8なのか区別がつきません。しかしサイドの金属ベゼル部分がシャンパンゴールドから銅寄りのピンクゴールドへと変更されたことで違いを見つけることができます。

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左がiPhone 8、右がiPhone 7。同じゴールドモデルでもベゼル部分の色はかなり違う


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上がiPhone 8、下がiPhone 7。iPhone 8のゴールドは光の加減などでかなり銅色に見える


本体サイズでは高さで0.1mm、横幅で0.2mm、厚さで0.2mm、それぞれiPhone 8が大きくなっていますが、その違いを肉眼で見つけることも手に持って感じることもほぼ不可能です。

電源キーや音量調整キー、マナーモードキーなどの位置もほぼ同じとなっており、またLightning端子やマイクおよびスピーカー穴なども全く同じデザインとなっているためカラー以外の違いを見つけることが非常に難しいですが、アンテナ分割のために組まれている樹脂製のパーテーションパーツだけが僅かに細くなっており、唯一の見た目の差異となっています。

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肉眼で本体のサイズ差を感じることはほぼないだろう


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パーテーションパーツの違いは背面デザインの変更とも関係している


■背面ガラスが生み出すシンプルな美しさ
背面はガラス製になったことで大きく変化しています。そもそも背面をガラス製としたことには無接点充電方式の採用が大きく関わっていると見られます。

無接点充電ではコイルによる電磁誘導を行うため、背面パーツが金属板であると不都合が多く、この部分を樹脂やガラス製にする必要があるためにiPhone 8ではガラス製になったと推察されます。これによりアンテナのパーテーションパーツが背面まで回り込まなくなったことからデザイン的にもすっきりと美しい見た目になりました。

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背面上下に這うように配置されていた樹脂製のパーテーションパーツがなくなりツライチ感の高い美しい見た目に


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背面のガラスパーツは真っ白ではなく非常に薄いピンク色になっている


またiPhone 7ではiPhoneのロゴの下に「総務省指定」などの刻印が施されていましたが、2017年4月の法改正によりこれらの表記が画面上で確認できる「電磁的表示」でも可能となり、iPhone 8では一切の印字がなくなったこともシンプルな美しさを際立たせる一因となっています。

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iPhoneロゴの下の表記がなくなるのが寂しいという人もいるかも?


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ガラスの透明感と艶やかな均質感が素晴らしい


■iPhone 7用の保護ケースは使える?
本体デザインやサイズがほぼ同じということもあり、保護ケースの互換性をチェックしました。iPhoneなどのスマホでは傷防止や落下時の破損防止のために保護ケースを使用している人も多いかと思われますが、iPhone 7用の保護ケースはiPhone 8で使えるのでしょうか。

まずは筆者が愛用しているHighend berry製のiPhone 7用保護ケースを試してみます。

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1年間使い込んだため、汚れや経年劣化がかなり見られる


こちらの製品は背面パーツに高い強度と透明性を兼ね備えたポリカーボネイト板、側面パーツに柔軟性のあるTPU素材を組み合わせたハイブリッド構造になっています。

iPhone 8に装着してみたところ、僅かなキツさを感じたものの問題なく装着できました。側面のTPU素材に若干の伸縮性があるため、0.1~0.2mm程度のサイズ差なら実用上支障はないようです。

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iPhone 8にケースを装着。キツすぎるような感覚はない


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取り外しもとくに問題なくできる


次にSpigenの保護ケースを試してみました。こちらも背面パーツにポリカーボネイト、側面パーツにTPUを採用したハイブリッド構造のもので、Amazon.co.jpなどでの製品説明にはiPhone 8にも対応と書かれています。

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外箱には「iPhone 8」の表記はない。大丈夫だろうか……


iPhone 8に装着してみたところ、こちらも問題ありませんでした。取り外しでもとくに硬くて外しづらいといったことはなく、普通に使えるようです。

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ポリカーボネイト製の背面パーツは衝撃に強く経年劣化で変色しにくいのがメリット


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デザインの綺麗なiPhone 8だけに保護ケースもシンプルなものを選びたい


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カメラ周りもサイズはピッタリ


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音量調整キーやマナーモードキーも問題なく使える


保護ケースによっては素材が全部位ポリカーボネイト製であったりサイドパーツに金属フレームを採用しているものもあり、その場合伸縮性がないためにiPhone 7用のものを流用できない場合があります。保護ケースを購入する際はiPhone 8への対応状況をよく確認してください。





記事執筆:あるかでぃあ


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