au向けの新しいXperiaが登場!2機種の違いは?

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラー電話は14日、今夏に発売および開始する予定の新製品や新サービスを発表した。同日、都内で開催された「au 2018 夏モデル説明会」ではさっそく発表された6機種のAndroidスマートフォン(スマホ)と1機種のケータイ(フィーチャーフォン/従来型携帯電話)などの新製品・新サービスを展示。

その中でソニーモバイルコミュニケーションズ製の最新プレミアムスマホ「Xperia XZ2 Premium(型番:SOV38)」と最新フラッグシップスマホ「Xperia XZ2(型番:SOV37)」も紹介されていた。それぞれXperia XZ2 Premium SOV38が8月中旬以降、Xperia XZ2 SOV37が5月下旬以降に発売される。

今回は「Xperia」シリーズではau初のプレミアムスマホとなったXperia XZ2 Premium SOV38とXperia XZ2 SOV37を同会場のタッチ&トライスペースで試すことができたので説明員の解説を交えつつ、両機種の違いに迫ってみたいと思う。

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Xperia XZ2 Premium SOV38の本体正面

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Xperia XZ2 Premium SOV38の本体背面。左がクロムブラック、右がクロムシルバー

いずれの機種もグローバルモデルと共通の仕様で、auのサービスに対応したカスタマイズが施されている。また多くの機能はほぼ同等ながら、カメラやディスプレイ、搭載メモリなど基本スペックで異なる点がいくつかある。細かな製品仕様についてはそれぞれ以下の記事も参照して欲しい。

ついにauからもプレミアムが登場!KDDI、ソニー初のデュアルカメラスマホ「Xperia XZ2 Premium SOV38」を発表。5.8インチ4K HDR液晶やS845、6GB RAMなどを搭載し、8月中旬以降発売予定 - S-MAX
KDDI、au向け最新フラッグシップスマホ「Xperia XZ2 SOV37」を発表!縦長な5.7インチFHD+液晶を搭載し、デザインを刷新。5月下旬発売予定 - S-MAX

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Xperia XZ2 SOV37の本体正面

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Xperia XZ2 SOV37の本体背面。左からリキッドブラック、リキッドシルバー、ディープグリーン、アッシュピンク

カラーバリエーションは、Xperia XZ2 Premium SOV38が2色、Xperia XZ2 SOV37が4色展開となる。本体のサイズは、Xperia XZ2 Premium SOV38が約80(W)×158(H)×11.9(D)mmに対してXperia XZ2 SOV37が約72(W)×153(H)×11.1(D)mmとひと回りほど小さい。

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本体の正面向かって左側面(写真=上)と右側面(写真=下)


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本体の正面向かって上部側面(写真=上)と下部側面(写真=下)

側面のボタン類やSIMカードスロットなども同等の位置に配置されており、一見見分けがつかないほどだ。なお、両機種ともにUSBはType-Cに、外部ストレージは最大400GBまでのmicroSDXCカードにそれぞれが対応している。

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端末情報の画面。
左がXperia XZ2 Premium SOV38、右がXperia XZ2 SOV37


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ストレージの画面。左がXperia XZ2 Premium SOV38、右がXperia XZ2 SOV37

Androidのバージョンはいずれも「8.0.0」(開発コード名:Oreo)だった。内部ストレージも約64GB、チップセット(SoC)もQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 845」と同等。また、4G LTEやCA(キャリアアグリゲーション)、WiMAX 2+、VoLTE(ボルテ)、防水・防塵、おサイフケータイ(FeliCa)、フルセグ・ワンセグ、+メッセージ、ワイヤレス充電、au 世界サービス(VoLTE・LTE・UMTS・GSM)、下り最大958Mbps・上り最大112.5Mbpsにそれぞれ対応している。

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Xperia XZ2 Premium SOV38とXperia XZ2 SOV37のスペック表

スペック表を見比べるとわずかに異なる部分を確認できる。大きな点では、背面カメラがデュアルカメラかシングルカメラか違いがある。また、4K HDR動画の撮影および表示の両方に対応しているのはXperia XZ2 Premium SOV38、4K HDR動画の撮影に対応しているのはXperia XZ2 SOV37になる。

ディスプレイサイズと解像度は、Xperia XZ2 Premium SOV38が約5.8インチの4K(2160×3840ドット)、Xperia XZ2 SOV37が約5.7インチのフルHD+(1080×2160ドット)と違いがある。画素密度は、Xperia XZ2 Premium SOV38が約760ppi、Xperia XZ2 SOV37が約424ppiと、Xperia XZ2 Premium SOV38のほうが圧倒的に高精細だ。

また内部メモリー(RAM)はどちらも規格としてはLPDDR4だが、容量はXperia XZ2 Premium SOV38が約6GB、Xperia XZ2 SOV37が約4GBと、バッテリーも容量はXperia XZ2 Premium SOV38が3400mAh(暫定値)、Xperia XZ2 SOV37が3060mAhと、ここにも差があった。

ディスプレイ解像度が高い分、Xperia XZ2 Premium SOV38のほうがマシンパワーが必要になってくるが、それでもスマホ全体の中で、6GBのRAMを搭載しているものはかなりのハイエンドモデルであることは間違いない。またマシンパワーが必要な分、消費電力も大きく電池消費も大きい。

ちなみに、Xperia XZ2 Premium SOV38の背面のデュアルカメラは、メインカメラが約1920万画素カラーセンサーで、これはソニーが開発した1/2.3型(1画素1.22μm)のメモリー積層型CMOSで、
Xperia XZ2 SOV37にも同等のものが搭載されている。

さらにXperia XZ2 Premium SOV38にはもうひとつ、約1220万画素のモノクロセンサーのサブカメラが搭載されており、これにより、肉眼で目視することが難しいほどの暗所でも撮影することが可能だ。レンズはメインカメラがF1.8、サブカメラがF1.6となっている。

Xperia XZ2 SOV37でも十分暗所には強いが、真っ暗な屋外、花火、バースデーケーキの火の明かりだけの屋内など、さらなる暗所にも強く、しっかりと撮影ができるのはXperia XZ2 Premium SOV38ということになる。暗いところでの撮影において重要となるISO感度は、Xperia XZ2 Premium SOV38が静止画で51200、動画で12800、Xperia XZ2 SOV37が静止画で12800、動画で4000と性能差は明らかだ。

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専用ケースもそれぞれ同等のものが発売される予定

どちらの機種にもau公式アクセサリーブランド「au +1 collection」から各本体色に合わせたカバー「Style Cover Touch」が発売される。Style Cover Touchは価格が5,918 円(税込)ですでに公式Webストア「au Online Shop」では予約を受け付けている。

最後に会場のタッチアンドトライで説明員に両機種の主な特徴や異なる点を聞いてみた様子を動画で紹介する。両機種ともにau Online Shopやauショップ、量販店などで予約受付が実施されており、価格(税込)はすでに紹介しているが、Xperia XZ2 SOV37は本体代95,040円の実質47,520円、Xperia XZ2 Premium SOV38については未定となっている。

とにかくハイスペックな製品が欲しいのであれば、Xperia XZ2 Premium SOV38に目が行くが、かなり大きく重いのでそのあたりは店頭などで展示機があれば購入前に確認しておきたいところだ。過去のXperiaシリーズのプレミアムモデル「Xperia XZ Premium」や「Xperia Z5 Premium」と比べてもこれらが5.5インチサイズだったのに対し、Xperia XZ2 Premium SOV38は5.8インチに大画面化しているのでだいぶ印象も違う。







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