5G技術を体感できるバスも仙台にお目見え!docomoの地方創生セミナーin宮城を紹介

NTTドコモは19日、宮城県仙台市の仙台国際ホテルにて「地方創生セミナーin宮城」を東北エリアで初開催しました。同社では2011年3月11日に起きた「東日本大震災」以降、2011年12月に東北復興新生支援室を立ち上げ。

これにより、自治体などと連係して同社のICT技術を利用した街づくりの支援活動を行ってきたこともあり、セミナーではそうした防災への取り組みに関する展示や講演が行われ、さらには第1次産業支援や観光などの街づくり支援の取り組みについての紹介が行われました。

また会場となった仙台国際ホテルの外にはこれまで各地で体験会などが行われている「5Gデモバス」がお目見えし、次世代移動体通信技術「5G(第5世代)」のデモンストレーションも行われました。今回はそうした展示や5Gデモンストレーションの模様を中心にレポートします。

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海水のデータなど取得できるICTブイなど漁業関連の展示


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牛の状態を遠隔で見守ることができる農業関連の展示

農業・漁業関連では、海水データを取得し、漁に出るかどうかをデータに基づいて判断できるようにするためのICTブイや、牛の状態を遠隔地で監視できる技術などが紹介されていました。

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通信モジュール付きの水位計


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災害時などのSNS投稿をAIで収拾できる報道機関・自治体向け技術

防災関連では、通信モジュール付きの河川水位計や、災害時にSNS投稿をAIで収拾する技術などが紹介されていました。通信モジュール付き水位計は、5年間バッテリー交換が不要で、非常にコンパクトなつくりになっているとのこと。

バッテリー交換自体に手間がかかるため、非常に便利なつくりになっており、豪雨災害時には河川の状況を的確に把握できます。災害時のSNS投稿収拾は、当初報道機関が多く利用していたそうですが、今では被害の把握を迅速にするため、自治体でも活用されているそうです。

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今年の「東北応援社員募金」の寄付先自治体を募集開始

昨年末宮城県亘理町、岩沼市の事例をS-MAXでも紹介しましたが、毎年行っている「東北応援社員募金」が今年も行われます。今年の寄付先自治体募集がこの日から開始されました。

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人の動態をビッグデータとして活用できるモバイル空間統計


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業務用の「はなして翻訳」サービス

観光分野では、NTTドコモの携帯基地局情報などを利用し、人の動態をビッグデータとして扱える「モバイル空間統計」や、通常のドコモユーザー用よりも高機能な、接客など業務用で利用できる「はなして翻訳 for Biz」などが展示されていました。

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5Gデモバスの紹介


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LTE(4G)で送る映像よりも5Gは高精細な映像を送れる


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スタジアム全体を見渡せるスポーツ観戦デモ

会場となった仙台国際ホテルロビーには5Gデモバスがお目見え。高精細な画質の映像を低遅延で送れる5Gの特性を生かし、スタジアム全体を見渡せるようなパブリックビューイングのデモンストレーションが行われました。まるでスタジアムにいるかのような遠隔観戦ができるようになります。

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主催者挨拶を行うNTTドコモ取締役常務執行役員古川浩司氏


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NTTドコモ取締役常務執行役員ネットワーク本部長田村穂積氏

午後の講演では東日本大震災の被災地である宮城県での開催ということもあり、防災・災害対策に関する話題が目立ち、NTTドコモ取締役常務執行役員ネットワーク本部長田村穂積氏による「ドコモの災害対策に対する取り組み」についての講演や東北大学災害科学国際研究所所長・津波工学教授今村文彦氏による「東日本大震災の復興と再生に向けて」の特別講演などが行われ、講演後は5Gの取り組みや、観光・キャッシュレス分野の取り組みなど分野毎のセミナーが行われ、会は終了しました。

震災復興から地方創生のフェーズへと移っていく中、東北で地方創生のためのドコモのICT技術を紹介する催しが行われたことは意義深いことです。震災からの復興を進める東北から先進的な地方創生事例がどんどん全国に広がることと、こうした催しがまた東北で行われることを期待したいです。



記事執筆:小林健志


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