SIMフリースマホ「moto g8 power lite」を外観や基本機能をチェック!20,800円で9月4日に発売 |
既報通り、モトローラ・モビリティ・ジャパンが購入しやすい価格帯におけるエントリー向けの新しいSIMフリースマートフォン(スマホ)「moto g8 power lite(型番:XT2055-5)」と「moto e6s(型番:XT2053-4)」(ともにMotorola Mobility製)を日本市場にて2020年9月4日(金)に発売しました。
価格(金額はすべて税込)はオープンながら市場想定価格および公式Webショップ「Moto ストア」ではmoto g8 power liteが20,800円、moto e6sが16,800円。今回はmoto g8 power liteをモトローラ・モビリティ・ジャパンにお借りしましたので、moto e6sに続いて外観や設定、プリインストールアプリなどの基本機能を中心に紹介したいと思います。
moto g8 power liteは同社の価格を抑えたコストパフォーマンスの高いミッドレンジモデル「moto g」シリーズの最新となる「moto g8」ファミリーの大容量5000mAhバッテリー搭載な廉価モデルで、moto g8ファミリーとしてはすでに大容量5000mAhバッテリー搭載の「moto g8 power」が販売されていますが、より低価格なモデルが発売となりました。
パッケージ(箱)は先に紹介したmoto e6sと同様で、他のmoto g8ファミリーなどと同じく黒をベースにしていますが、より低価格となっていることもあり、箱の厚みは薄く、moto g8などは蓋を上に持ち上げて開けるタイプでしたが、moto g8 power liteでは蓋がくっついていて横から開けるようになっています。箱を開けるとmoto g8 power lite本体が現れます。
他のmoto g8ファミリーと同様に同梱品にはきちんと充電器(10W対応)およびUSBケーブル、ヘッドセット、透明ケース、SIM取り出しピン、保証書などの紙類が付属しています。本体前面に貼られた保護シートを剥がし、本体右側面にある電源キーを長押しして電源を入れます。
ディスプレイはmoto g8 powerでは画面左上にパンチホールが配置されていますが、moto g8 power liteでは画面上部中央に水滴型ノッチ(切り欠き)が配置され、アスペクト比9:20のさらに縦長な約6.5インチHD+(720×1600ドット)IPS液晶「Max Vision display」(約269ppi)を搭載し、画面占有率が87%となっています。
ディスプレイの上下左右の四隅は角丸となっており、ノッチ部分にフロントカメラは約800万画素CMOS(1画素1.12μm)/広角レンズ(F2.0)を内蔵し、ノッチと右端の中間当たりに通知用LEDライトを搭載しています。またディスプレイ面もmoto g8やmoto g8 powerと比べると指紋が目立ちやすいように思われました。
サイズは約164.94×75.76×9.2mm(最薄部)、質量は約200g、本体カラーは今回お借りしたポーラブルー(型番:PAKB0003JP)と、より濃い目のロイヤルブルー(型番:PAKB0002JP)の2色展開。背面のMotorolaロゴ部分に指紋センサーを搭載。外装はプラスチックで撥水仕様となっており、背面はサラサラとしたメタリック感はあるものの、マット仕様となっています。
サイズ感としては完全に大画面モデルのそれで、5000mAhバッテリー搭載ということもあって重さもしっかりあります。moto e6sと比べると明らかに違いがある一方、moto g8とは持ち比べれば違いますが、それぞれをパッと持った印象ではどちらも重いというのは変わらず、そこまで大きな違いはないように思われます。
製品 | moto g8 power lite | moto g8 power | moto g8 | moto g7 power |
価格※ | 20,800円 | 30,800円 | 23,800円 | 27,864円 |
画面 | 6.5型HD+ (水滴型ノッチ) | 6.4型FHD+ (パンチホール) | 6.4型HD+ (パンチホール) | 6.2型HD+ (幅広ノッチ) |
大きさ | 164.94×75.76×9.2mm | 156.0×75.9×9.6mm | 161.27×75.8×8.95mm | 159.4×75.3×9.3mm |
重さ | 200g | 197g | 188.3g | 193g |
SoC | Helio P35 | Snapdragon 665 | Snapdragon 665 | Snapdragon 632 |
RAM | 4GB | 4GB | 4GB | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB | 64GB | 64GB | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC | microSDXC | microSDXC | microSDXC |
電池容量 | 5000mAh | 5000mAh | 4000mAh | 5000mAh |
急速充電 | 10W | 15W | 10W | 15W |
充電端子 | microUSB | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
NFC | ー | ー | ー | ○ |
Wi-Fi | b/g/n | b/g/n | b/g/n | a/b/g/n |
外部スピーカー | モノラル | モノラル | ステレオ | モノラル |
背面カメラ | 16MP/F2.0(広角) 2MP/F2.4(マクロ) 2MP/F2.4(デプス) | 16MP/F1.7(広角) 8MP/F2.2(超広角) 8MP/F2.2(望遠) 2MP/F2.2(マクロ) | 16MP/F1.7(広角) 8MP/F2.2(超広角) 2MP/F2.2(マクロ) ToFカメラ | 12MP/F2.0(広角) |
前面カメラ | 8MP/F2.0(広角) | 16MP/F2.0(広角) | 8MP/F2.0(広角) | 8MP/F2.2(広角) |
背面に搭載されているリアカメラはトリプル構成で、像面位相差オートフォーカス(PDAF)に対応した約1600万画素CMOS(1画素1.0μm)/広角レンズ(F2.0)および約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/マクロレンズ(F2.4)、約200万画素CMOS(1画素1.75μm)/デプスカメラ(F2.4)となっています。
moto e6sとの違いはマクロカメラがある点、一方、moto g8 powerやmoto g8と異なって超広角カメラは搭載されていません。その他にも違いとしてはmoto g8 powerやmoto g8はAndroid 10がプリインストールされていますが、moto g8 power liteはAndroid 9.0(開発コード名:Pie)ですし、moto g8 powerやmoto g8は楽天回線に対応していますが、moto g8 power liteは非対応となっています。
主な仕様はMediaTek製チップセット(SoC)「Helio P35」(オクタコアCPU「2.3GHz Cortex-A53コア×4+1.8GHz Cortex-A53コア×4」+680MHz IMG PowerVR GE8320 GPU)および4GB内蔵メモリー(RAM)、64GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大256GB)、microUSB端子(USB 2.0)、3.5mmイヤホンマイク端子。
その他、IEEE802.11b/g/n準拠(2.4GHz)の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 4.2、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・Galileo)、加速度センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、環境照度センサー、SARセンサー、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・Galileo)、FMラジオ、マイク×2など。
nanoSIMカードが2つとmicroSDカードが1つの3つのカードスロットを搭載。なお、moto g8 power liteでもRakuten UN-LIMITのSIMカードを装着してみると確かにそのままでは使えず、発売当初の「moto g8 plus」のように特殊な設定(電話アプリのダイアルで「*#*#4636#*#*」)にてLTE onlyにすることでデータ通信のみ利用はできました
SIMカードはnanoSIMカード(4FF)が2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応し、microSDカードスロットが別にあるトリプルスロットを搭載しており、携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。NTTドコモやau、ソフトバンクとその仮想移動体通信事業者(MVNO)で利用可能。
2G:850MHz / 900MHz / 1800MHz / 1900MHz
3G:B1 / B2 / B5 / B6 /B8 / B19
4G:B1 / B2 / B3 / B5 / B7 / B8 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28 / B38 / B40 / B41
手前がmoto g8 power lite、奥がmoto g8。厚みは若干あるものの、リアカメラの出っ張りはmoto g8 power liteはほとんどなく、背面を下にして置いてもカタカタしたりはしない
OSはAndroid 9.0(開発コード名:Pie)をプリインストールで、motoシリーズの特徴でもあるほぼ素のAndroidを採用した「Pure Android」となっており、他のPure Androidからならほぼそのままの操作感で乗り換えやすくなっています。また低価格モデルのため、motoシリーズ独自機能への対応も少なく、Motoアクションなども機能が少なくなっています。
なお、モトローラ・モビリティ・ジャパンのプレスリリースやMotoストアでは「カメラ起動」が「対応」とされていますが、Motoアクションの「カメラ起動」は「設定」→「システム」→「操作」における「クイックキャプチャー」(手首を2回ひねってカメラ起動)となっており、moto g8 power liteではクイックキャプチャーには対応していますが、一方で電源キー2回押しによるカメラ起動には対応していません。
内蔵ストレージとRAMの状況。購入時に初期設定を終えたばかりで、内蔵ストレージは約13.47GB利用しており、残り約50.53GBが利用可能。RAMは1.7GBを利用しており、空きが2.2GBなのでさすがにmoto e6sと比べるとかなり余裕がある
アプリ一覧。このうちのGoogle ニュースやGoogle One、Google Pay、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Facebookはアンインストール可能。デバイスのヘルプアプリではマニュアル閲覧やMotoケアによる保証期間、ディスプレイや各種部品・機能の診断などが行なえます。またmoto g8 power liteのFMラジオ(録音可能)も対応周波数帯が87.5〜108.0MHzとなっているのでご注意を。
ソフトウェアバージョンと規制情報。日本向けの認証番号は電気通信事業法における技術基準適合認証(T)が「ADF20-0045018」、電波法における技術適合証明/工事設計認証(R)が「018-200126」。なお、中国製
カメラアプリ。スライドして背景をぼかせる「ポートレートモード」や「マクロ」、「ムービー」などに切り替えて使います。Android Camera API v2に対応しており、サードパーティー製カメラアプリならRAW撮影も可能。なお、カメラのシャッター音はmoto g8シリーズと同様にSIMカードを装着しない状態ではオフにでき、日本の携帯電話回線のSIMカードを装着するとシャッター音のオフにできなくなる仕様ですが、マナーモードにすることでシャッター音を鳴らないようにできる模様
ベンチマークの結果は以下の通り。moto e6sよりはましかなという印象ですが、やはりmoto g8 powerやmoto g8と比べると若干もたつきがある感じがします。またmoto e6sと同様にVulkanをサポートしていません。
とはいえ、通話やメール、Web閲覧、SNSといった使い方なら快適さを求めなければ普通に使えます。またRAMはmoto g8 powerやmoto g8と同様に余裕があるので、ChromeでWebページを多数開いたりした場合には遅くなりながらもなんとか閲覧できたりはします。
motoシリーズは低価格帯で細かく複数機種が発売されているので、どれを購入したらいいのか迷うこともありそうですが、どうしてもより安く電池持ちが良いのが欲しいというのなら選択肢のうちのひとつになるのかなと思われます。
製品 | moto g8 power lite | moto e6s | moto g8 power | |
Geekbench 5 | シングル | 171 | 137 | 311 |
マルチ | 912 | 476 | 1344 | |
3DMark | SSE - OpenGL ES 3.1 | 489 | 468 | 1106 |
Vulkan | ー | ー | 1032 |
追記(2020/09/18 06:55:04)
モトローラ・モビリティ・ジャパンにて確認が取れたので、記事初出で電源キー2回押しをMotoアクションにおける「カメラ起動」としていましたが、手首を2回ひねる「クイックキャプチャー」がMotoアクションにおける「カメラ起動」であるということなので修正しています。電源キー2回押しによるカメラ起動は記事初出の通りに非対応とのことです。
記事執筆:memn0ck
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