重厚なMarshallサウンドがノイキャンで楽しめる!80時間再生可能なオンイヤー型ヘッドホン「Milton A.N.C.」を試す【レビュー】

Marshall MILTON A.N.C. review!
ノイキャン対応のオンイヤー型ヘッドホン「Marshall Milton A.N.C.」をレビュー!

より手軽に利用できる左右独立した小型の完全ワイヤレレスイヤホンが普及していますが、若者を中心に根強い人気があるのがヘッドホンで、特にサウンドやファッションにこだわる人はヘッドホンを愛用しています。ヘッドホンには耳全体を完全に塞ぐオーバーイヤー型と耳に載せるくらいのオンイヤー型があり、より没入感を求める場合はオーバーイヤー型が有利ですが、通勤通学などの移動中の利用には小型なオンイヤー型が便利です。

そんなオンイヤー型ヘッドホンの新商品として音響機器メーカーの老舗であるMarshall Group(以下、Marshall)が「Milton A.N.C.」を日本市場にて2026年5月20日(金)に発売しました。当初は公式Webサイト( https://www.marshall.com )内での販売のみでしたが、2026年5月29日(金)より全国のMarshall正規販売店にて販売が開始されています。価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格および公式Webサイトでは32,990円となっています。

本記事ではMarshallよりシグネーチャーサウンドとデザインを進化させたMilton A.N.C.をご提供いただいて実際に試してみましのたのでその模様を紹介したいと思います。


Milton A.N.C.のパッケージ(箱)。同梱品はMilton A.N.C.本体、3.5mmステレオミニケーブル、USB-C充電ケーブル、ポーチ型、ユーザーマニュアル、免責事項・安全上の注意事項

Marshallと言えば、音楽ファンなら「ギターアンプ」を思い浮かべます。ロックサウンドにはMarshallアンプは必須で、ディストーションサウンドを生み出す元祖と言え、エフェクターでディストーションサウンドは再現できますが、Marshallアンプから生み出される重厚なサウンドは他の代えがたい音質であり、多くのミュージシャンに愛用されています。Marshallアンプ「JTM45」は1962年にリリース、その後、2010年からヘッドホンをリリースしています。

Milton A.N.C.はそんなMarshallブランドの期待を裏切らない重厚なサウンドを楽しむことができる同社初のアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載したオンイヤー型ヘッドホンで、ワイヤレス接続だけでなく、有線接続もでき、重さは約200gの小型・軽量となっており、コンパクトに折り畳むことができるため、可搬性が高くなっています。また耳に載せるスタイルですが、メモリーフォーム素材のイヤークッションによって音漏れ防止とともに長時間の使用でも負荷がありません。


発表会ではMarshallの歴史が紹介されていました。なお、Marshallは元々はイギリスの音響機器メーカーでしたが、2023年にスウェーデンの音響機器メーカーであるZound Industries Internationalに買収されて新たにMarshall Groupとなり、その後、そのMarshall Groupを2025年に中国のファンドである紅杉中国(HongShan Capital)が買収しています

発表会ではMarshallアンプも展示されていました

またLEオーディオ対応のBluetooth 6.0で、コーデックはSBCおよびAAC、LC3、LDACなどのハイレゾオーディオに対応した最新技術を採用し、バッテリーも充電式で交換が可能です。バッテリー性能はANC機能を利用した状態で最大約50時間(ワイヤレス接続時)、ANC非利用時で最大約80時間の再生時間となっており、充電時間は急速充電に対応しているため、フル充電まで約2時間、15分間の充電で約9.5時間の再生が可能となっています。

外観は新たにMarshallのシグネーチャーデザインが採用され、イヤーキャップは耐衝撃性と耐久性に優れたTPU(熱可塑性ポリウレタン)製でレザー調のエンボス加工が施され、真鍮製メタルロゴ、パウダーコーティングされたメタルアームを採用しています。また質量の42%にリサイクル素材を使用しており、新しい資源の使用を減らすことで環境への影響の軽減をしています。本体色はブラックの1色のみ。


折りたたんだ様子

イヤークッション

Marshallのシグネーチャーデザイン

ボタン操作で各種操作が可能で、左耳のMボタンはカスタム可能なボタンとなっており、初期状態ではANCとトランスペアレンシー・モードの切り替えができます。またサウンドステージ空間オーディオ機能やEQ調整、Spotifyアプリとの接続、音声アシスタントを利用した通話の起動の設定ができます。右耳のボタンは長押しで電源オン・オフ、上下左右に倒すことによって音量調整や曲送りに対応しています。


ボタン部分

音響面では32mmドライバーによる高域と低域の再生能力が高くなっており、ANC性能と通話性能のために精緻に配置された6つのマイクにてノイズキャンセリグ性能の効率性を高めています。またANC技術は周囲の環境音をリアルタイムで分析し最適なキャンセリングを調整してくれます。ヘッドホンを取り外すことなく周囲の音を聴きたい時にはトランスペアレンシー・モードによって即座に外部音を取り入れることも可能で、スマートフォン(スマホ)など向けアプリ「Marshall Bluetooth」(以下、Marshall Bluetoothアプリ)にて設定できます。


Marshall Bluetoothアプリのノイズキャンセリング設定画面

イコライザーに搭載されている調整型ラウドネスは周辺環境音や再生ボリュームに応じてオンタイムで自動的にトーンバランスを最適化して手動でイコライジング調整をすることなく豊かなサウンドを楽しむことができ、イコライザー機能は独自の「MARSHALL」のほか、カスタムやバスブースト、ミッドブースト、トレブルブースト、ミッドリダクションから選択できます。さらにMarshallが独自に開発した空間オーディオ化アルゴリズムの「サウンドステージ空間オーディオ」機能も搭載し、楽曲に奥行きと広がりを与え、臨場感あふれるリスニング体験できます。


Marshall Bluetoothアプリのイコライザー、サウンドステージ空間オーディオの画面

USB-C to 3.5mmオーディオケーブル

実際にMilton A.N.C.を利用してみると、Marshallがデザインした音響で聴く音楽が非常に楽しく感じます。Marshallということで、ロックテイストな刺激的なサウンドと思われがちですが、中音と低音が充実した重厚なサウンドとなっており、特にANCがオンの場合の低音の効きが素晴らしく感じます。またオンイヤー型ということで、遮音性はオーバーイヤー型に比べて少ないですが、ANCがオンの状態で環境音の低音と高音がカットされてその他の音が遠くに聞こえるイメージとなります。

音楽再生で遠くに聞こえる音はほぼ聞こえなくなりますので、音楽に没頭できます。通勤通学で電車などで利用する場合は、車内アナウンスがかすかに聞こえる程度となりますが、Mボタンにてトランスペアレンシー・モードにすれば、はっきりと聴くことができます。またMilton A.N.C.は付属しているUSB-C to 3.5mmオーディオケーブルにて有線接続で利用も可能です。


オンイヤーなので帽子と併用もできるのは便利です

中でも個人的に素晴らしく感じるのが、帽子と併用できる小型のオンイヤーのデザインです。オーバーイヤーヘッドホンは帽子を被って装着するのが難しくなりますが、Milton A.N.C.は耳が出る帽子であれば問題なく装着できます。出先で帽子を被った状態でそのままMilton A.N.C.を装着できるのはとても便利で、普段は完全ワイヤレスを愛用している筆者ですが、サウンドの充実度とオンイヤーヘッドホンの取り回しの良さで、Milton A.N.C.を愛用するようになりました。サウンドにこだわりのある人やオーバーイヤー型ヘッドホンの取り回しに不満のある人にMilton A.N.C.はオススメだと感じました。

<「Marshall Milton A.N.C.」の主な仕様>
製品名 Milton A.N.C.(ミルトン エーエヌシー)
型番 1008039
カテゴリー オンイヤー型ヘッドホン
質量 約200g
本体色 ブラック
ドライバータイプ ダイナミック型
ドライバー感度 99.3DB SPL(1MW@1KHz)
インピーダンス 32Ω
再生周波数帯域 SBC・AAC・LC3:20〜20000Hz
LDAC(96KHz):20〜40000Hz
ドライバー 32mm
再生時間 最大50時間(BluetoothとANCを使用)
最大80時間(Bluetoothのみを使用)
充電時間 2時間(フル充電)
バッテリー充電最適化 ⚪︎
バッテリー交換 ⚪︎
ワイヤレス充電
無線方式 Bluetooth 6.0
(マルチポイント接続対応)
有線接続 USB-C、3.5mm
対応コーデック SBC、AAC(MPEG-2)、LC3、LDAC
マイク・リモコン ⚪︎(マイク6個)
ANC機能 ⚪︎
デザイン・設計 スウェーデン
製造 中国
メーカー Marshall Group
記事執筆:伊藤浩一

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