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乾電池式充電器はオススメ

東日本大震災を経験してのコラム前編では、今回の震災で経験したスマートフォン・携帯電話をめぐる話を書かせていただきました。パケット通信が比較的早く復旧したことによるTwitterでの情報交換ができたのは、とても助かったのですが、バッテリー不足が大きな問題でした。

というわけで、震災を経験した上で、携帯電話関連の災害に向けての備えを個人的に見直しました。全ての災害に当てはまるとも限らないですが、参考になれば幸いです。
■スマートフォン向け乾電池式充電器はオススメ

 今回の震災を経て、写真にある通りスマートフォン向けの乾電池式充電器を購入しました。フィーチャーフォン用の乾電池式充電器はよくコンビニでも見かけますが、量販店にいかないとなかなか購入できないと思います。量販店では、今回の震災を経て品揃えが充実し始めました。私は「mobile charger for smartphone(クオリティトラストジャパン株式会社)」という商品を、1,280円で購入しました。他にも何社かからmicroUSB端子で乾電池を使って充電できる同様の商品は出ています。

 スマートフォン向け充電器はこれまでリチウムイオン電池を使い、あらかじめコンセントなどで充電をしておいて使うものが主流だったと思います。私も震災前は乾電池式のものは量販店でもあまり見かけませんでした。

 しかし、今回のように震災により停電が数日間続いてしまうと、リチウムイオン充電器自体をコンセントで充電することができません。そうなると、やはり便利なのは乾電池式。乾電池は避難所生活中の買い出しで購入することができますので、数日間停電が続く状態でもスマートフォンを充電することができます。電気自体が来ない状況下では乾電池式充電器はとても有用なのです。

 もちろん乾電池を買い置きしておくとさらに安心です。乾電池は他にも懐中電灯やラジオなどで使えますので、震災中はとても便利に使えます(もちろん必要以上の「買いだめ」にならないように、必要な分だけ買い置きしましょう)。

■機種変前のフィーチャーフォンも残しておくと便利

 ただ、スマートフォンはやはりかなりバッテリーを消費します。バッテリー消費の面ではフィーチャーフォンにもメリットがあります。

 私はFOMAカードをフィーチャーフォンに移して、携帯電話を使い続けることができました。フィーチャーフォンからスマートフォンに機種変した方は、ぜひ機種変前のフィーチャーフォンも残しておいて、使えるようにしておくと良いと思います。私はiモード契約も残しておいたので、メールやiモードサービスも使えました。iモード契約を残しても「ISPセット割」があるため、金銭的負担はありませんから、ドコモの方は特に必要なくてもiモード契約を残しておくのは悪くないと思います。「jigtwi」や「モバツイ」などiモードでTwitterを便利に使えるサービスもありますので、そうしたサービスを使うのも良いでしょう。

 ただ、iPhoneユーザーなどソフトバンクユーザーはUSIMカードが別々なので、この方法は使えません。

■その他

 あとは、常駐アプリを切る、液晶の照度を下げるなど、できるだけ電力消費を減らす努力をしていけば良いかと思います。そして、災害用伝言板は毎月1日に練習で使うことができますので、ぜひ使ってみることをオススメします。私は使ったことがなくて戸惑ってしまいましたから。

 今回大震災を経験し、携帯電話が無事繋がることのありがたみを改めて実感させられました。復旧に当たっている各携帯電話キャリアの皆様には、本当に感謝しております。日々ありがたみを忘れずにスマートフォン・携帯電話を使っていこうと思います。

記事執筆:小林健志


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