新生INFOBARの動画撮影機能は如何に!? |
前回7月5日のエントリーでは、INFOBAR A01のカメラ機能について写真撮影のテストをレビューしました。今回は第2回のカメラ機能テストとして、動画の撮影テストをレビューしたいと思います。
まずはカメラの性能やスペックについて、もう一度おさらいしておきましょう。
本機で採用されているカメラユニットは有効805万画素のオートフォーカス対応CMOSセンサーで、光学ズームなどは付いていません。INFOBAR A01はシャープ製の端末で、IS11SHやIS12SHとの姉妹機に当たる性能を有しており、カメラユニットなどは同じものが使われているものと思われます。
シャープのフィーチャーフォンでは伝統的にCCDセンサーが用いられてきましたが、AndroidスマートフォンではCMOSセンサーとなり、どの程度画質やその映りに変化が出ているのか非常に気になるところです。それでは、さっそくテスト動画を参考にしながら考察していきましょう。
尚、全て撮影はHDサイズで行い、PCに一度保存した後にYouTubeへアップロードしています。
INFOBAR A01 動画撮影テスト その1 【S-MAX】
まず画質ですが、明るい日中(晴天時の14時頃)では非常に良好な画質を保っています。写真の場合と違い、若干記憶色寄りですが、それほど派手な画作りにはなっていません。
映像の途中、数箇所映像が止まる場面がありますが、これは編集ミスなどではなく、動画撮影時に起こった現象です。どうやらINFOBAR A01を起動した直後に撮影を開始した為、メールやTwitterなどとの同期の為の通信が割り込んだため、CPUの処理が追い付かず動画に寸断が入ったものと思われます。
INFOBAR A01ではCPUに1.4GHz駆動のSnapdragonを採用するなど基本性能は比較的高めですが、動画も最大でHD画質(1280×720ドット)までしか対応しないなど、まだまだパワー不足は否めません。また、動画撮影時にはズーム機能が使えないのも若干残念でした。
次に日陰での撮影テストです。
INFOBAR A01 動画撮影テスト その2 【S-MAX】
先ほどの動画もそうでしたが、撮影開始から約2秒間ほど音声が入りません。これは仕様のようです。音声入力はモノラルで、実際に聞こえる環境音よりも若干小さく録音されます。
日陰では記憶色寄りの画作りが画質に表れるようになり、違和感を感じるほどではないにしても、実際よりも派手な色彩になっているのが一目で分かります。またカメラを横へ動かした際にCMOSセンサー特有の動体歪み(被写体がぐにゃりと横へ歪む現象)が起こっているのも見受けられます。
とは言え、全体的な映りは悪くなく、十分に鑑賞に耐え得る画質です。映像は3GPP形式で保存されます。(YouTubeにはそのままアップロード可能です。)
最後に、16時頃の映像です。日陰の屋内から強い西日が差し込む屋外へ動く動画で、ダイナミックレンジの狭いケータイ(スマートフォン)向けCMOSセンサーには非常に厳しい条件での撮影テストです。
INFOBAR A01 動画撮影テスト その3 【S-MAX】
薄暗い屋内で、画質が極端に派手で記憶色寄りなのが一目で分かるかと思います。
通常の写真撮影の場合、得られた画像情報を十分に精査しながら的確な画質に処理するだけの時間がありますが、動画の場合余程マシンパワーに余裕が無い限りはそういった処理が出来ません。その為、こういった厳しい条件の場合CMOSセンサー特有の画質が大きく出てくるものと思われます。
オートフォーカスの速度はあまり速くなく、被写体に対してカメラが大きく動いている間は殆ど機能していません。被写体に近づいて撮影したい場合などは、出来るだけ素早く被写体に近づき、適正距離を保ったまましばらく静止する必要がありそうです。
また屋内から屋外へ出た際も、強い西日によって映像が完全に白飛びしています。しばらくするとゆっくりと画質調整が行われていきますが、このあたりも極小センサーを使っているスマートフォンの弱みと言えるでしょうか。
以上、簡単ではありますが動画の撮影テストでした。少々厳しいレビューになったかと思いますが、ちょっとした場面でのメモ的撮影や、いつでも手軽にHD動画が撮れるという意味では非常に使い勝手も良く、画質もスマートフォンとしては及第点であると感じました。
ただ残念だったのは、動画のYouTubeへのアップロード機能です。撮影した動画はプレビュー画面からYouTubeなどへアップロードすることが可能ですが、日本語(2バイト文字)が文字化けして「???」になってしまうなど、使い勝手があまり良くありません。この点は早急に改善していただきたいところです。
昨今ではスマートフォンなどで動画を撮影するのは当たり前のようになって来ていますが、INFOBAR A01も多分に漏れず、動画撮影機能は比較的使い易く設定されているようです。それだけに、YouTubeなどへのアップロードも気軽に行え、動画を手軽に楽しめる環境が整っていればもっと楽しめたように思います。
動画の設定は非常にシンプル。写真撮影の時のような各種エフェクトも掛けられない。また動画撮影は端末横向きのみで縦画面での撮影は出来ない。
動画を外部へ送信する機能などが豊富なだけに、YouTubeなどでの文字化けが非常に惜しい。
総括の感想としては、動画撮影単体では非常に手軽で扱い易いものの、その他周辺アプリの作り込みが甘いためにせっかくの機能が十分に活かされていない印象でした。
写真撮影機能の使い勝手や写真の画質が非常に良かっただけに、動画撮影機能の設定の物足りなさや活用の乏しさが際立ってしまった感がありますが、PCと連動させつつ動画を扱う分には十分に楽しめる機能だと思います。
INFOBAR A01を手に入れたら、是非ともカメラ機能を使ってみて下さい。スマートフォンらしい外部アプリとの連携を上手く使いこなせるようになれば、標準のカメラ機能だけでも十分に楽しめるでしょう♪
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・INFOBAR A01 | iida
本機で採用されているカメラユニットは有効805万画素のオートフォーカス対応CMOSセンサーで、光学ズームなどは付いていません。INFOBAR A01はシャープ製の端末で、IS11SHやIS12SHとの姉妹機に当たる性能を有しており、カメラユニットなどは同じものが使われているものと思われます。
シャープのフィーチャーフォンでは伝統的にCCDセンサーが用いられてきましたが、AndroidスマートフォンではCMOSセンサーとなり、どの程度画質やその映りに変化が出ているのか非常に気になるところです。それでは、さっそくテスト動画を参考にしながら考察していきましょう。
尚、全て撮影はHDサイズで行い、PCに一度保存した後にYouTubeへアップロードしています。
INFOBAR A01 動画撮影テスト その1 【S-MAX】
まず画質ですが、明るい日中(晴天時の14時頃)では非常に良好な画質を保っています。写真の場合と違い、若干記憶色寄りですが、それほど派手な画作りにはなっていません。
映像の途中、数箇所映像が止まる場面がありますが、これは編集ミスなどではなく、動画撮影時に起こった現象です。どうやらINFOBAR A01を起動した直後に撮影を開始した為、メールやTwitterなどとの同期の為の通信が割り込んだため、CPUの処理が追い付かず動画に寸断が入ったものと思われます。
INFOBAR A01ではCPUに1.4GHz駆動のSnapdragonを採用するなど基本性能は比較的高めですが、動画も最大でHD画質(1280×720ドット)までしか対応しないなど、まだまだパワー不足は否めません。また、動画撮影時にはズーム機能が使えないのも若干残念でした。
次に日陰での撮影テストです。
INFOBAR A01 動画撮影テスト その2 【S-MAX】
先ほどの動画もそうでしたが、撮影開始から約2秒間ほど音声が入りません。これは仕様のようです。音声入力はモノラルで、実際に聞こえる環境音よりも若干小さく録音されます。
日陰では記憶色寄りの画作りが画質に表れるようになり、違和感を感じるほどではないにしても、実際よりも派手な色彩になっているのが一目で分かります。またカメラを横へ動かした際にCMOSセンサー特有の動体歪み(被写体がぐにゃりと横へ歪む現象)が起こっているのも見受けられます。
とは言え、全体的な映りは悪くなく、十分に鑑賞に耐え得る画質です。映像は3GPP形式で保存されます。(YouTubeにはそのままアップロード可能です。)
最後に、16時頃の映像です。日陰の屋内から強い西日が差し込む屋外へ動く動画で、ダイナミックレンジの狭いケータイ(スマートフォン)向けCMOSセンサーには非常に厳しい条件での撮影テストです。
INFOBAR A01 動画撮影テスト その3 【S-MAX】
薄暗い屋内で、画質が極端に派手で記憶色寄りなのが一目で分かるかと思います。
通常の写真撮影の場合、得られた画像情報を十分に精査しながら的確な画質に処理するだけの時間がありますが、動画の場合余程マシンパワーに余裕が無い限りはそういった処理が出来ません。その為、こういった厳しい条件の場合CMOSセンサー特有の画質が大きく出てくるものと思われます。
オートフォーカスの速度はあまり速くなく、被写体に対してカメラが大きく動いている間は殆ど機能していません。被写体に近づいて撮影したい場合などは、出来るだけ素早く被写体に近づき、適正距離を保ったまましばらく静止する必要がありそうです。
また屋内から屋外へ出た際も、強い西日によって映像が完全に白飛びしています。しばらくするとゆっくりと画質調整が行われていきますが、このあたりも極小センサーを使っているスマートフォンの弱みと言えるでしょうか。
以上、簡単ではありますが動画の撮影テストでした。少々厳しいレビューになったかと思いますが、ちょっとした場面でのメモ的撮影や、いつでも手軽にHD動画が撮れるという意味では非常に使い勝手も良く、画質もスマートフォンとしては及第点であると感じました。
ただ残念だったのは、動画のYouTubeへのアップロード機能です。撮影した動画はプレビュー画面からYouTubeなどへアップロードすることが可能ですが、日本語(2バイト文字)が文字化けして「???」になってしまうなど、使い勝手があまり良くありません。この点は早急に改善していただきたいところです。
昨今ではスマートフォンなどで動画を撮影するのは当たり前のようになって来ていますが、INFOBAR A01も多分に漏れず、動画撮影機能は比較的使い易く設定されているようです。それだけに、YouTubeなどへのアップロードも気軽に行え、動画を手軽に楽しめる環境が整っていればもっと楽しめたように思います。
動画の設定は非常にシンプル。写真撮影の時のような各種エフェクトも掛けられない。また動画撮影は端末横向きのみで縦画面での撮影は出来ない。
動画を外部へ送信する機能などが豊富なだけに、YouTubeなどでの文字化けが非常に惜しい。
総括の感想としては、動画撮影単体では非常に手軽で扱い易いものの、その他周辺アプリの作り込みが甘いためにせっかくの機能が十分に活かされていない印象でした。
写真撮影機能の使い勝手や写真の画質が非常に良かっただけに、動画撮影機能の設定の物足りなさや活用の乏しさが際立ってしまった感がありますが、PCと連動させつつ動画を扱う分には十分に楽しめる機能だと思います。
INFOBAR A01を手に入れたら、是非ともカメラ機能を使ってみて下さい。スマートフォンらしい外部アプリとの連携を上手く使いこなせるようになれば、標準のカメラ機能だけでも十分に楽しめるでしょう♪
記事執筆:あるかでぃあ
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