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ほぼスマートフォンのウォークマンがついに登場!

ソニーが9月に発表した最新のミュージックプレーヤー「WALKMAN Z series(ウォークマン・ゼット・シリーズ)」(以下、WALKMAN Z)が12月10日(土)から発売された。WALKMAN Zは、OSにAndroid 2.3(Gingerbread)を搭載し、搭載メモリ(データ保存用メモリ)が16GBの「NW-Z1050」、32GBの「NW-Z1060」、64GBの「NW-Z1070」の3つのラインアップに加え、それぞれブラックとレッドの2色が用意されている。価格はオープン価格だが、店頭でのスタート価格は16GBが19,800円、32GBが24,800円、64GBが36,800円となる。

また、ソニーストア限定カラーの「プラチナホワイト」もラインアップされるが、こちらは64GBモデル「NW-Z1070/W」のみとなり価格は45,800円、発売が2012年2月17日(金)となっている。

ウォークマンのシリーズとしては初めてAndroidを搭載したモデルで、Wi-Fi経由でAndroidマーケットやインターネット、メールなどの利用が可能。Android標準のGMail、Gトーク、Youtube、カレンダーなどのアプリもプリインされている。またBluetoothにも対応しているため、ワイヤレスで音楽や動画なども楽しめる。カメラが非搭載、キャリア(通信事業者)の提供する電話、メールサービスが利用できない以外はスマートフォンとほぼ変わらない仕様となっており、アップル製のネットもできるミュージックプレーヤー「iPod touch」の対抗馬となる製品だ。

逆にウォークマンとしてみた場合、「カラオケ機能」「語学学習機能」「PCなしでダイレクト録音」など、これまでウォークマンの独自機能としていた一部の機能が非対応になっている。ただし、「ちょい聴きmora」「歌詞ピタ」や周囲の騒音を約98%カットする「デジタルノイズキャンセリング機能」には対応しており、ノイズキャンセリング対応のイヤホンも同梱されiPodと比較して「音のいいウォークマン」はしっかり継承されている。

今回は10月に開催された「CEATEC JAPAN 2011(シーテック ジャパン 2011)」のソニーブースで試したWALKMAN Zのレビューを写真と動画でお届けする。なお、展示機は発売前の試作機のため製品版とは異なる部分があることをあらかじめご了承いただきたい。

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「GALAXY S SC-02B」(画像左)と「WALKMAN Z」(画像右)
サムスン製のスマートフォン「GALAXY S SC-02B」とサイズの比較をしてみた。WALKMAN Zは4.3型 WVGA(800x480ドット)のTFTカラー液晶を搭載、本体サイズも幅約70.5×高さ約134.2×厚さ約11.1 mm(最薄部:9.6mm)とミュージックプレーヤーとしてもスマートフォンとしてもかなり大きいサイズになっている。一般的なスマートフォンと比較してもかなり大型のサイズをウォークマンとして採用しているがその理由の一つとして「動画やインターネットを大画面で楽しんでいただける」(説明員)とのこと。


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右側面


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背面にはスピーカー
本体向かって右側面には「HDMI端子」「W.ボタン」「+-キー」が搭載されている。W.ボタンを押すことでインターネットやアプリ起動など画面状態にかかわらず音楽操作画面の表示ができる。また、本体背面はわずかに弧を描くデザインとなっており、背面スピーカーからの音が聴きやすくなっている。


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ホーム画面とセンサーキー
ウォークマン関連のオリジナルのアプリやウィジェットを搭載しホーム画面やドックに設置できる。ディスプレイ直下には左から「バック(戻り)」「ホーム」「メニュー」のセンサーキーが搭載されている。


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オリジナルアプリ
オリジナルアプリは見分けやすくアイコンデザインが統一されている。ミュージック、ムービープレーヤーのほか、FMラジオ、ちょい聴きmora、ノイズキャンセリングのアプリが搭載されており、各種設定などもできる。また、「Sony Tablet」にもプリインされている「DNLA」や「Wi-Fiチェッカー」も搭載されている。


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FMラジオ。「FM停止」をタップしなければバックグラウンドで視聴可能


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ノイズキャンセル


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W.ミュージックプレーヤー


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ドロワー(アプリ一覧)画面


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端末情報。Androidのバージョンは2.3.4


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ストレージの設定。本体内部の保存容量が確認できる


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Favorites(お気に入り機能)画面


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スリープモードにする際もかっこいいアニメーション演出

音声圧縮形式は、MP3、WMA、ATRAC、ATRAC Advanced Lossless(AAL)、リニアPCM、AAC、HE-AACに対応し、ビデオ圧縮形式は、映像がMPEG-4、AVC(H.264/AVC)、WMV、音声がAAC-LC、WMAに対応する。通信方式はIEEE 802.11b/g/n、GPSやE-Compassに対応するが、microSDカードスロットは搭載しない。

プレーヤー機能が充実しつつFavoritesやDLNAも搭載されており、全体の仕様はソニー・エリクソン製のXperiaシリーズよりもソニー製のSony Tabletをウォークマン仕様にした製品という印象だ。


S-MAX:シーテックジャパン2011 ソニー製のWALKMAN Zをチェック

記事執筆:2106bpm


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