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Alchemy Synth Mobileアップグレード版となるProの実力は?!

前回紹介したAlchemy Synth Mobileは、アプリ内課金で追加の音色データや機能が強化されたPro版の購入が可能となっている。

今回はPro版へのアップグレード(¥1,300)を行ってみたので、その内容をレポートしたいと思う。

■Alchemy Synth Mobile Proはどんなアプリ?


Pro版へアップグレードすると、プロジェクトのロード・セーブ、MIDI・WAVEのエクスポート、RECデータのバウンス、MIDI OUT、ヴァーチャルMIDI、デスクトップ版(VSTi)との連携などの機能強化と、プリセットが125音色50ループサウンドとなる。

細かい機能としては、キーボードにBENDボタンが付き、鍵盤をなぞるとピッチベンド効果を得ることができる。細かく指を揺らすとモジュレーションのような効果を付けることもできる。

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Pro版へは、ライブラリーのメニューからPro Upgradeを選択して購入する。



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MENUの中身が増えている。



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プリセットの音色が大幅に増えたことがわかる。



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演奏データのエクスポートが可能となった。



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無料版にも収録されているがHouse Pikeは中々楽しめる。音色の変化はCutoffをいじるだけでも”ソレ”っぽくなる。


■Alchemy Synth Mobile Proはどうなの?


音色追加だけでアップグレードする価値はあるのか?!という点だけでは割高感を感じるが、デスクトップ版も使用しているのであれば機能強化の部分を含めてそれに見合う価格帯であろう。とは言え、音作りが出来ない点を考えるとシンセサイザーアプリとしては正直割高感を感じる。

Pro版の特徴には、演奏データのバウンス(オーディオ保存)がある。バウンスを行うことで、オーディオループ素材としてバッキングに使用できるようになる。これを繰り返して多重録音的に曲作りを行える。また、プロジェクトのロード・セーブが出来ることからバウンスのテイクを複数保存することも可能となった。こうして作った素材をWAVでエクスポートしたり、オーディオコピーでiOS内のアプリで共有してスタジオアプリで再編集すると言った使い方も面白いだろう。

ヴァーチャルMIDI機能を使うと、バックグラウンドで動作するAlchemy Synth Mobileを他のアプリからMIDIコントロールが可能となる。例えば、他のシンセアプリとユニゾンで演奏すると言った使い方も可能だ。

Alchemy Synth Mobileは、ループの素材作りはもちろんだが、なんと言ってもモーフィングによるサウンド・シーケンスの変化が楽しいので、音色数が増えれば増えるほど遊べるようになる。プロ版へのアップグレードもしくは音色ライブラリーを追加して楽しんでみて欲しい。



記事執筆:mi2_303



[Image] QRコードアプリ名:Alchemy Synth Mobile
価格:無料
カテゴリ:ミュージック
開発者:Camel Audio
バージョン:1.1.8
条件:iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、およびiPad に対応。 iOS 4.2 以降が必要
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/alchemy-synth-mobile/id432505977?mt=8

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