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ローエンド、ミドルエンドユーザー向け端末も充実の2012年夏モデル!

5月15日に都内で開催されたauの新商品発表会「2012年夏モデル」を皮切りに翌日16日にはNTTドコモが、同29日にはソフトバンクとウィルコムの共同発表会、今月6日にはイー・モバイル向けの新商品発表会をイー・アクセスが行い立て続けに主要キャリアが今夏モデルを発表した。各社の新製品が出揃ったところで、S-MAXでは各ライターによる切り口でおすすめのスマートフォンやタブレットなどの夏モデルを紹介していく。

ドコモはタブレット1機種、らくらくスマートフォン1機種を含む17機種18モデルと他を圧倒するライナップ数、auはタブレット1機種と先に発表していた「HTC J ISW13HT」を含む7機種、ソフトバンクは4機種、ウィルコム向けに1機種、イー・アクセスはタブレット1機種と事前に発表していた「GS03」の2機種が夏モデルとして発表されたスマートフォン、タブレットとなる。

唯一ソフトバンクがタブレット端末をラインナップしていないが、各社が用意したスマートフォンとタブレットの数を合計すると31機種32モデルと脅威的な数だ。そして、その全てがAndroid搭載、しかもほとんどが4.0(開発コード名:IceCream Sandwich;ICS)を採用している。

これだけあるにも関わらずiPhoneのiOSはともかく、Windows PhoneやBlackBerryといったOSを採用した機種は1機種もなかった。国内ではまさにAndroid一色といった印象だ。

デザイン的にも一部10キー搭載はあるもののほとんどがフルタッチパネル、搭載OSも同じ、一般ユーザーにとってみれば、どれがいいかどころか何が何だか区別すらつかないだろう。

マニアでもなく従来型のケータイから乗り換える初めてスマートフォンを持つユーザーにとっては、画面を含む大きさの大小、薄い厚い、色の好み、値段といったところくらいでしか判断材料はないだろう。中身的には正直どれ買ってもたいして変わりはないと言われれば納得できなくもない。


しかし、どうやらただ闇雲に30機種も並んでいるわけではないようだ。筆者が各社の発表会を取材し、実際に端末に触れた感想としては、スマートフォンに乗り換えるユーザーを意識した、いわゆるローエンドからミドルエンドユーザーをターゲットにした機種とハイエンド向け、コラボモデルといったカテゴリーが今までより強く分けられていると感じた。


国内で最初にヒットしたAndroid搭載スマートフォンの「Xperia SO-01B」(ソニー・エリクソン・モバイル コミュニケーションズ:現ソニーモバイル コミュニケーションズ製)が発売されてから2年が経過している。au初のAndroid端末「IS01」(シャープ製)も今月末で発売から2年経過する。出遅れたと言われている国内メーカーも数々のアップデートの実施や新機種開発でどんどん成熟してきている。

なにより、OSそのもののAndroidもこの2年で大きく進歩しており、またCPU性能の向上など過去のAndroidスマートフォンとは別物と言ってよい快適な操作性向上が図られている。

つまり、2年前のハイスペック機種より今のローエンド機種の方が快適という訳だ。


そうした意味で、今回選んだ機種は従来型のケータイからスマートフォンに乗り換えるユーザーやオーバースペックを求めず2台目、3台目として利用したいユーザーにおすすめできるお気軽スマートフォンを選んでみた。


ARROWS Me F-11D
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まずは、NTTドコモの「ARROWS Me F-11D」(富士通製)。ARROWSのオーラを一切感じないシンプルな筐体デザインは最初に見てどこのメーカーか分からなかったくらいだ。カラーバリエーションもホワイトとブラックの基本カラーのみ。

従来型のケータイから乗り換えやすいよう「かんたんお引越し」アプリがプリセットされている。実は他の富士通製端末にもプリセットされているものだが、スマートフォン初心者を意識してこのF-11Dでは強くアピールされている。

ディスプレイは約3.7インチと小さめだが片手で操作しやすいサイズ。CPU性能やメモリ容量は物足りない感があるが、それでも「おサイフケータイ」「ワンセグ」「赤外線通信」「防水性能」「DLNA」「Bluetooth」や最大8台までのテザリングに対応するほか、総合辞書「富士通モバイル統合辞書+」「FMトランスミッタ」「しゃべってカンタン操作」、覗き見防止の「プライバシービュー」など国内メーカーならではの機能も盛りだくさんだ。

筆者としては、ディスプレイ直下のメニュー、ホーム、バックキーもセンサーキーではなく物理キーが採用されているので、押し間違い防止という意味でおすすめポイントだ。

そしてなにより、最初から安価な価格で発売される予定とのことなので価格面でも大きな魅力となるだろう。発売時期は8月と少し先だが、是非チェックしてほしい。
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PANTONE 5 107SH
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2機種目は、ソフトバンクの「PANTONE 5 107SH」(シャープ製)だ。世界初の放射線測定機能搭載だけでなく、PANTONEシリーズ初のスマートフォンで豊富なカラーバリエーション、オリジナルコンテンツ搭載など数あるシャープ製端末の中でも、分かりやすい特長が出たモデルとなっている。

F-11D同様、ディスプレイサイズは3.7インチで筐体サイズも小さめなので片手で持ちやすく操作しやすい。「おサイフケータイ」「ワンセグ」「赤外線通信」「防水性能」「防塵性能」「Bluetooth」にもしっかり対応している。

こちらも発売は7月中旬以降と少し先ではあるが是非チェックしてほしい機種だ。
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GS03
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最後は、イー・モバイル向けの「GS03」(ファーウェイ製)だ。とにかく持った時の軽さが印象的だった。重量は約110gで電池パックは内蔵型、本体の厚みも7.9mm(最厚部は10.3mm)と薄くて軽くてバランスのよい筐体サイズとなっている。

今回チョイスした3機種の中では、唯一のデュアルコアCPUを搭載し、ディスプレイも約4.3インチと4インチを超える機種で、実際に操作した感じは非常にサクサクとした動作と綺麗なディスプレイ表示だった。

ロック解除画面でのアプリ一発起動も、前モデルの「GS02」では固定だったが、GS03では好みのアプリを選択することが可能になった。

「おサイフケータイ」「ワンセグ」「赤外線通信」「防水性能」などには対応していないが、逆に中身は非常にシンプルで、どうしても国内メーカーのようにたくさんのアプリがプリセットされていたり、メーカーのカスタマイズが強い機種は苦手といったユーザーにはおすすめしたい。

イー・モバイル向けではおなじみの「Pocket WiFi」ウィジェットは搭載されており、最大8台までのテザリングも可能だ。こちらは6月14日(木)からの発売となっているので、店頭で実際に試してほしい機種だ。
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せっかくここまで書いたので、以下にマニア向けのおすすめ機種をサラッと紹介する。

GALAXY SIII SC-06D(NTTドコモ:サムスン電子製)
そうは言ってもスペック大事!というスペック厨はやっぱり欲しくなる機種だろう。1.5GHzデュアルコアのMSM8960(SnapDragon S4)CPU、ROMが32GB、RAMは2GB、2100mAhの大容量電池パック、おサイフケータイやワンセグにも対応と、進化し続けるGALAXYシリーズはやはり気になるところ。

L-06D JOJO(NTTドコモ:LGエレクトロニクス製)
ジョジョの奇妙な冒険25周年を記念すべく限定1万5,000台販売のコラボモデル。ジョジョファンには必見のアイテムだが、ディスプレイは約5インチで解像度は横768×縦1024ピクセル、アスペクト比が4:3という電話というには奇妙なサイズだ。グローバルモデルがベースになっているにも関わらず「おサイフケータイ」「ワンセグ」「赤外線通信」に対応するほかXiにも対応、さらにモバイル放送「NOTTV」にもしっかり対応しているなど、最初っから日本向けに開発したんじゃないの?と思わせる奇妙な仕様だ。そして本体背面の書き下ろしイラストも空条承太郎ではなくなぜか空条徐倫(じょりーん)という奇妙っぷり。さまざまな点で気になるスマートフォンだ。

GT01(イー・アクセス:ファーウェイ製)
タブレット好きにはたまらないハイスペックタブレット。1.5GHzのクアッドコア(4コア)64ビットCPUと16コア32ビットGPUを搭載し、クアッドコアCPU搭載モデルとしては国内初のフルHD対応ディスプレイで鮮やかで滑らかな描画を再現する。モジュールは非搭載でWi-Fiモデルのみだが、10.1インチタブレットで映像や高画質なゲームを楽しみたい場合は満足できるであろうタブレットだ。

らくらくスマートフォン F-12D(NTTドコモ:富士通製)
もはやAndroidなのかなんなのか分からないくらいに究極にメーカーカスタマイズされたスマートフォン!とか書くとちょっと欲しくなるよね?w


以上が今夏モデルで筆者がすすめるモデルで合計7機種となる。従来型のケータイからスマートフォンに乗り換えるユーザーは、自分が求めている機能やコンセプトに合った機種、そして価格をしっかり検討してこの夏華麗にスマートフォンデビューをして欲しい。




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