「日本ならでは」を追求するARROWSをEXILEもサポート!! |
富士通は28日、東京都内でNTTドコモ向けに今夏リリースするスマートフォン(「らくらくスマートフォン F-12D」を除く)の新商品説明会を開催しました。
説明会では、富士通からの説明のほか、フラッグシップモデル「ARROWS X F-10D」のアプリケーションチップを提供するNVIDIAの日本代表兼米国本社副社長、スティーブ・ファニー・ハウ氏からの挨拶やダンス&ボーカルユニット「EXILE」を起用した新CMの発表も行われました。
この記事では、説明会の様子を紹介します。
はじめに、先日行われた株主総会を経て、富士通の代表取締役副社長に就任した佐相秀幸氏から挨拶がありました。先日、MM総研が発表した2011年度国内携帯電話出荷台数において、富士通がトップシェアを獲得したことを受けて「(ARROWSで)スマートフォン市場をけん引し、日本市場を元気にできるよう貢献したい」と決意を新たにしていました。
富士通の今夏モデルでは、特にクアッドコアなNVIDIA Tegra 3を搭載するARROWS X F-10Dが注目を集めています。そのNVIDIAからスティーブ・ファニー・ハウ氏が駆けつけ、Tegra 3について説明しました。
ハウ氏は「スマートフォンはパソコンと同じように使われる」と指摘。そのため、スマートフォンにもそれなりのスペックが求められるようになった一方、パソコンとは違い、手にのっかるサイズであるスマートフォンではバッテリー持ちが課題となります。
Tegra 3はこの課題に対し、クアッドコアCPUとは別に、低負荷処理に対応する「コンパニオンコア」を搭載しています。これによって、ピーク時にはパソコン並みのパフォーマンスを発揮できる一方、アイドル時の消費電力は抑えられます。
ARROWS Xを含めた個々の製品説明は、富士通の執行役員である高田克美氏が担当しました。今夏モデルでは、従来、富士通が全社的に推進してきた「ヒューマンセントリック」(人間の行動に重きを置いた技術開発)をより強力にプッシュしています。
ヒューマンセントリック機能をより充実させるため、「ヒューマンセントリックエンジン」という専用LSIまで用意するほどです。
今夏モデルでは、Xi(LTE)に対応したARROWS Xと「REGZA Phone T-02D」を特に訴求するようで、これら2機種は実際に実利用シーンをふまえたデモを行っていました。
ARROWS Xでは、Tegra 3のハイパフォーマンスさを活かしたゲームプレイを、REGZA Phoneでは、REGZAとのリンクやNOTTVの外部出力をデモしていました。
デモ終了後、質疑応答に移り、高田氏に加え、執行役員常務の大谷信雄氏が報道陣からの質問に答えていました。良い機会なので、筆者は富士通スマートフォンのソフトウェア品質について質問してみました。
Web上では、富士通スマートフォンに関する良くない評判を見かける機会が少なくなく、自分も個人的に「ARROWS X LTE F-05D」を使っている立場から(ほとんどが過剰な煽りではあるものの)その指摘に同意できる面もあったため、問うてみたかったのです。
それに対して、ソフトウェア面に起因する不具合があったこと、Web上で多くの指摘があったことを認識していることを認めた上で、今夏モデルでは、Linux(AndroidのOSのベース)に携わっている社内チームのノウハウを活用しつつ、品質基準を高めているとしました。
また、端末の発売元となるドコモとも協力し、検証体制を強化していることも公表しました。
記事執筆:せう(井上翔)
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