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GALAXY SIIIα SC-03Eの詳細をチェック!

既報通り、NTTドコモは11日、2012年冬に発売する予定の新モデル「2012年冬モデル新商品・新サービス発表会」を行い、クアッドコアCPUや2GBメモリー、おサイフケータイ(Felica)、ワンセグなどを搭載した、Android 4.1(開発コード名:JellyBean)採用スマートフォン「GALAXY SIIIα SC-03E」(サムスン電子製)を2012年12月以降に発売すると発表しています。

GALAXY SIIIα SC-03Eは、今年6月に発売された2012年夏モデルで大人気機種となっている「GALAXY SIII SC-06D」のカスタマイズプレミアムモデルで、GALAXY SIII SC-06Dをベースにチップセットをアプリケーションチップにサムスン電子製「Exynos 4 Quad(Exynos 4412)」でCPUは最大1.6GHz駆動のクアッドコア、通信チップにQUALCOMM製「MDM9215」に変更したモデルです。

また、通信チップをMDM9215にしたことで、LTE対応通信チップとしても新世代となり、省電力化のほか、データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」がこれまでの2.1GHz帯に加えて、1.5GHz帯にも対応し、15MHz幅による下り最大100Mbpsまで高速化しています。

さらに、プラットフォームも最新のAndroid 4.1に変更され、描画の高速化によるさらなる滑らかな描写や新サービス「Google Now」などへの対応、さらに、新しく左サイドに表示されるメニューから2画面表示ができるポップアッププレイといったユーザーインターフェースにも対応しています。

今回は、そんなカスタマイズモデルながら先進のハードウェアを搭載し、多くの進化を遂げたGALAXY SIII α SC-03Eについて、発表会にて実機展示がありましたので、実際にタッチ&トライした様子を写真および動画で紹介していきたいと思います。
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GALAXY SIIIα SC-03Eは、前モデルのGALAXY SIII SC-06Dとほぼ同じスペックとなっていますが、クアッドコアCPUや下り最大100Mpbs化したXiに対応するなど、さらにストレスフリーな超高速レスポンス実現しています。

ボディーカラーはTitaniumu Gray(チタニウムグレー)とSappire Black(サファイアブラック)の2色展開。ブラックは光沢のあるピアノブラックといった印象で、指紋は目立つように思いました。サイズは、大きさが約137mm×71mm×9.0mm、質量が約139g。

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ディスプレイは4.8インチHD(720×1280ドット)HD SUPER AMOLED(1677万色表示)、ディスプレイを覆うガラスにはコーニング製強化ガラス「Gorilla ガラス2」を採用。表側ディスプレイ上には約190万画素CMOSのインカメラと通話用スピーカー、近接センサーに照度センサーとメールや着信などの通知用のLEDランプが配置されています。

GALAXY SIII SC-06Dと同様にディスプレイの下には中央にクリック感のある物理キーによるホームキーが搭載され、その左にメニューキー、右にバックキーが静電タッチセンサーキーとして搭載されています。

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裏面には撮影用フラッシュライト付き約810万画素裏面照射型CMOSのアウトカメラにFelicaマークと外部スピーカーが配置されています。カメラ機能はほぼGALAXY SIII SC-06Dと同等ですが、連射機能など一部ソフトウェア面で進化しています。

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大容量2,100mAhバッテリー搭載とGALAXY SIII SC-06Dと同じですが、チップセットが省電力化されていることからバッテリーの持ちは多少向上しているのではないかと思われます。説明員の話では「(GALAXY SIII SC-06Dと比べて)20%程度省電力化されている」とのこと。

ただし、仕様を確認すると、例えば、LTEによる連続待受時間はGALAXY SIII SC-06Dは約270時間となっているのに対し、GALAXY SIII α SC-03Eでは約250時間と減少しているので、実際のところバッテリーが持つようになったのかどうかは実際に試してみないことにはわからないと思われる。

連続待受時間は、3G(W-CDMA)で約400時間、Xi(LTE)で約250時間、GSMで約330時間、連続通話時間は、3G(W-CDMA)で約500分、GSMで約500分となっています。FOMAカードはminiUIM(microSIM)カードを採用し、外部ストレージ(メモリー)スロットは最大64GBまでのmicroSD/microSDHC/microSDXCカードが搭載されています。

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右側面には電源キー、左側面には音量上下キーがそれぞれ配置されています。スクリーンショット撮影は、GALAXY SIII SC-06Dと同じで、標準のAndroid 4.0やAndroid 4.1とは異なり、ホームキーと電源キーの長押しとなります。

無線LAN(Wi-Fi)にIEEE802.11a/b/g/n準拠で5GHz帯によるHT40対応、Bluetooth 4.0+LE、Wi-Fiテザリング(海外利用可能)、WORLD WING(クラス4)、エリアメールなどに対応しています。

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本体上部側面にはワンセグ用アンテナに動画撮影などに使うマイク、イヤフォンジャックが配置されており、裏蓋を外す時にツメをひっかける窪みもあります。また、本体下部側面には外部接続や充電に利用するmicroUSB端子と通話および動画撮影時に使用するマイクが配置されています。

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GALAXY SIII SC-06Dとの主な違いは以下の通り。GALAXY SIII α SC-03EとGALAXY SIII SC-06Dを並べた写真も参考までに掲載しておきます。外観は色以外は型番やペットネームのロゴ以外は同じで、一見すると新しいカラーバリエーションといってもいいくらいとなっています。

GALAXY SIII α SC-03EGALAXY SIII SC-06D
OSAndroid 4.1Android 4.0
CPU1.6GHz Quad Core1.5GHz Dual Core
Xi(通信速度)受信100Mbps/送信37.5Mbps受信75Mbps/送信25Mbps
ボディカラーTitanium Gray
Sapphire Black
Pebble Blue
Marble White


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色は待望のブラックではありますが、なぜかブラックとグレーと同じような色が2色というのがどうしてなのかなといったところ。検討時点ではレッドもあったとのことなので、販売台数が伸びて追加色があることを期待したいところです。

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プラットフォームがAndroid 4.0(開発コート名:IceCream Sandwich;ICS)からAndroid 4.1に変更されています。ただし、ユーザーインターフェース(UI)はAndroid 4.1になっていますが、従来とあまり変わっておらず、Simple UXやMotion UXに対応し、GALAXYユーザーなら迷わず使えるようになっています。

ただし、GALAXY SIII SC-06Dと同様にホームアプリは「docomo PALETTE UI」と「TouchWiz」から選択するようになっており、さらに新しくTouchWizには簡単に使える「かんたんモード」が用意されています。

また、Android 4.1の新機能「Google Now」はホームキーの長押しで表示されるタスク表示画面から呼び出す(左下のボタン)ことができ、これは初期状態では、Google Nowとしゃべってコンシェルから選択するようになっています。

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メモリー(RAM)は引き続き大容量の2GB、内蔵ストレージ(ROM)に32GBとなっています。展示樹では、内蔵ストレージの空き容量が23.34GBとなっていました。

さらに、“ながらプレイ”が楽しめるポップアッププレイに対応し、マルチウィンドウでワンセグを見ながら、Twitterでつぶやくといったことが可能となっています。

Android 4.1の機能であるギャラリーの動画再生機能で、プレビュー再生やサムネイルプレビューに対応するなど、使いやすくなっています。他にも、指定時間帯に機能を無効にできる「おやすみモード」にも対応していたり、8枚連写中最高の1枚を選択できる連写機能およびBest Photo機能に対応しています。

その他、エプソン製プリンターとの連携機能が組み込まれており、エプソンのiPrint機能を利用して、iPrint機能に対応するエプソン製プリンターにGALAXY SIII α SC-03Eから直接Webページなどを印刷できるようになっています。

サムスンでは海外では同社製のテレビなどと連携する機能が提供されていますが、国内ではスマートフォン以外ではあまり販売されていないこともあり、他の電子機器との連携機能は提供されていません。その中で、異例として他社製品との連携機能を組み込んでいるということ。

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現行のGALAXY SIII SC-06Dを利用しているユーザーが乗り換えるべきかと言われると、でも十分にハイスペックで動作も快適であることからそこまでではないかなと思われるが、チップセットやプラットフォームなどが進化しており、これから購入するならやはりGALAXY SIII α SC-03Eが欲しくなるといった製品に仕上がっています。

なお、GALAXY SIII α SC-03E発売後もGALAXY SIII SC-06Dも併売していくということで、値段も安くなるかと思われるので、ボディーカラーに好みがあるならGALAXY SIII SC-06Dも今後も良い選択肢になるのではないかと思われます。

それでは、最後に実際に操作している動画をご覧ください。



※なお、今回試したのは発売前のバージョンであり製品版では仕様が異なる可能性があります。

■主な仕様
寸法
(高さ×幅×厚さ:mm)
約137×71
×9.0
質量(g)約139
3G連続待受時間(静止時[自動])(時間)約400
LTE連続待受時間(静止時[自動])(時間)約250
GSM連続待受時間(静止時[自動])(時間)約330
連続通話時間(3G/GSM)(分)約500/約500
連続テレビ電話時間(分)
モバキャス連続視聴時間(分)
メインディスプレイ
(サイズ、ドット数[横×縦 通称]、種類、発色数)
約4.8インチ
720×1,280 HD
有機EL
1677万色
サブディスプレイ
(サイズ、ドット数[横×縦]、種類、発色数)
バッテリー容量2,100mAh
ROM/RAM32GB/2GB
外部メモリー
(最大対応容量)
microSD
(2GB)
microSDHC
(32GB)
microSDXC
(64GB)
外側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射型CMOS
約810万画素 /約810万画素
内側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
CMOS
約190万画素 /約190万画素
CPU
(チップ名/クロック)
Exynos4412
/1.6GHz
クアッドコア
OSAndroid 4.1
「Xi」(クロッシィ)(LTE)100Mbps /37.5Mbps
FOMAハイスピード
(HSDPA/HSUPA)
14Mbps/5.7Mbps
Wi-Fi(無線LAN)
(Wi-Fiテザリング同時接続台数)

(10台)
防水/防塵
Titanium Gray
Sapphire Black


記事執筆:S-MAX編集部/写真・動画撮影:2106bpm


■関連リンク
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