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祝Xperia Z購入!...って、後ろのチラシは何!?

2月9日に販売が開始されたNTTドコモの2013年春モデルXperia Z SO-02E」。筆者もホワイトを予約購入しましたが、発売日の販売店窓口は混雑しており出だしは順調のようです。

実際に使用してみてのレポートは別の機会にお届けするとして、今回は購入時に書類と一緒に渡されたチラシが、最近のスマートフォンが抱える問題を反映していて印象的だったので紹介します。NTTドコモに限らず携帯電話事業者はスマートフォンを本当に自信をもって提供しているのかと考えさせられる内容です。

問題のチラシはこちら。「スマートフォンを快適にご利用頂く為のアドバイス」と称して、スマートフォンの利用に際して問題になりやすい事象とその対応策が案内されています。

【ヨドバシカメラマルチメディア札幌にてXperia Z購入時に配布されたチラシ】
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画面が固まる「フリーズ」に対しては不要アプリのアンインストールや停止、アプリが突然終了する「強制終了」に対してはスマートフォンが処理しきれなくなるから複数のタップ操作をしないこと、急に電源が落ちる「電源再起動」に対しては設定変更などのタイミングであらかじめ電源のON/OFFをすることが推奨されています。さらに安定動作のために1日1回スマートフォンの電源OFF/ONを呼びかけています。


ただ冷静に考えれば、これらの対応策はあくまで事象の「回避策」であり、問題の本質を解決するわけではありません。問題の本質的な解決(=スマートフォンの製品品質向上)を行うべきは端末やサービスを提供する側であり、このチラシは問題が解決できていないツケをユーザーに負担させているように見えます。

特に「強制終了」の原因を(複数のタップ操作を行った)ユーザーの責任にしているのはさすがに的外れです。いうまでもなく強制終了の最大の原因はアプリの不具合で、対応する責任はアプリの開発者にあるはずです。

アプリの実装レベルで問題がなくても、端末や他のアプリとの相性で異常終了が発生するケースもないとは言えませんが、それにしても本来ユーザーがどうこう言われる話ではありません。


このチラシにはNTTドコモのロゴが印刷されています。実際にNTTドコモがどの程度関わったのかは不明ですが、ロゴが印刷されている以上ユーザーは「NTTドコモからの案内」と解釈します。「ウチの製品にはこんな問題があるから、ユーザーのみなさんはこうやって回避してください」と案内しているようなものです。

もし本当にNTTドコモ自身が関わっているのなら、このようなチラシでユーザーに回避策による対応をお願いする前に、まずは事象を発生させない(現実的には事象の発生頻度を下げる)ため自ら努力するべきでしょう。

NTTドコモはじめ携帯電話事業者は安易な回避策の広報で逃げるのではなく、本質的な品質向上を真剣に考えて対応に動いていただきたいと感じたチラシの内容でした。

【肝心のXperia Z。今のところチラシのような事象は起こっていないが...】
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