ソニーからスマホで撮るデジカメが登場!

既報通り、今月4日に独ベルリンにてエレクトロニクス関連イベント「IFA 2013」に合わせてソニーがプレスカンファレンスを開催し、最新フラッグシップスマートフォン「Xperia Z1」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)とともに、スマートフォンの周辺機器としても使えるレンズスタイルカメラ「DSC-QX10」および「DSC-QX100」(ともにソニー製)の2機種を発表した。国内でも2013年10月25日(金)に発売開始される。

現在、銀座ソニービルにて国内でもXperia Z1やこれらのレンズスタイルカメラなどをタッチ&トライできるイベント「Xperia Z1 Japan Premiere」が開催されているが、今回は、そんなスマートフォンと組み合わせて使えるユニークなレンズスタイルカメラであるDSC-QX10とDSC-QX100の実機を触ってたので、レポートをしたいと思う。

DSC-QX10とDSC-QX100は、交換レンズのようなボディーに光学式ズームレンズ、CMOSイメージセンサー、画像処理エンジン、バッテリー、メモリーカードスロット、ズームレバー、シャッターボタンが搭載されている。

表示や細かい設定をWi-Fi接続したスマートフォンで行う。感覚的には交換レンズをスマートフォンに取り付けるような手軽さがある。


◯光学式10倍ズームを搭載したDSC-QX10
DSC-QX10

有効画素数1820万画素 1/2.3型「Exmor R」裏面照射型CMOSセンサーを搭載したDSC-QX10の特徴は、35mm判換算25-250mmおよびF3.3-5.9の光学10倍ズームレンズだ。ズームレンズには光学式手ブレ補正も搭載されている。

センサーサイズはXperia Z1と同等だが、光学ズームレンズによる望遠撮影が可能となる点がメリットとなるだろう。

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ホワイトは正面がゴールドとなっている


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上面には電源ボタン


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左側面にはズームレバーとシャッターボタン


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右側面には電池とメモリーカードの残量表示


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USB端子はマイクロUSBとなっている


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NFCでスマートフォンとの接続が簡単に行える


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スマートフォンに固定するためのアタッチメント。向かって左側の爪を開いてスマートフォンをここに装着する


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Xperia Z1に装着。一体感があり思ったより悪くない


【DSC-QX10の動作デモ】

SONY DSC-QX10 - YouTube


撮影後にスマートフォンへ2MPの撮影データを転送する設定がしてあるため、少し待ち時間が発生している。転送するデータはオリジナルと2MPが選べる。


◯大型1.0型センサーを搭載したDSC-QX100
DSC-QX100

DSC-QX100は、35mm判換算28-100mmおよびF1.8-4.9の光学3.6倍ズームを搭載している。この製品の特徴はハイエンドデジカメ「DSC-RX100M2」に搭載されている1.0型の大型イメージセンサーと、明るいF1.8(ワイド端)の「カールツァイス」レンズを搭載している点だ。

ワンランク上の画質を手軽にスマートフォンでシェアできる点が魅力となる。

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DSC-QX10より一回り大きい、ZEISSのロゴが誇らしい


【DSC-QX100動作デモ】

SONY DSC-QX100 - YouTube


DSC-QX10およびDSC-QX100をスマートフォンから取り外して撮影できるため、自由度はかなり高い。ただし、専用アプリとカメラの接続が必要で、スマホのカメラやデジカメ単体のような、すぐ撮れる手軽さがない。とは言え、デジカメ単体を持つよりも軽量で(DSC-QX10:約105g、DSC-QX100:約179g)持ち歩くメリットは十分あると感じた。

フリーアングルで撮影できる自由度と、スマートフォンにすぐ画像を転送できる点にメリットを感じたら強い武器となりそうだ。

光学ズームや大型センサーなどスマートフォンにない強みがそれぞれの個性となっているユニークな製品だが、さらに水中カメラやマクロ専用ユニットなど個性的な製品の登場にも期待したい。

記事執筆:mi2_303


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