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NTTドコモがキャリアフリーに向け「docomo ID」認証を11月13日から本格導入! |
NTTドコモは10日、今冬および来春に発売・開始するの新モデルや新サービスを披露する「2013-2014冬春モデル新商品発表会」を開催し、現在提供しているスマートフォンおよびタブレット向け「dマーケット」をはじめさまざまなサービスを、より便利により多くの人が利用できるようにすることを目的とし、これまでの電話回線ベースの顧客管理システムからIDベースの「docomo ID」認証に2013年11月13日(水)より本格的に切り替えると発表しています。
また、このdocomo IDの本格導入によって、2014年3月(予定)までにdビデオやdアニメ、dヒッツ、dブック、d fashionなどの「dマーケット」のサービスを同社のユーザー以外でも利用できる“キャリアフリー”のサービスとして順次対応します。

これまで、NTTドコモでは電話回線ベースの認証を用いてサービスを提供してきましたが、他の携帯電話事業者のユーザー、さらには携帯電話を持っていない人でも同社が提供するサービスを利用できるようにdocomo IDを用いた認証にします。
従来までもdocomo IDを利用し、NTTドコモのユーザーが主に利用料金の確認など、一部のサービスが使えるようになっていましたが、本格的に導入することで、各種サービスで統一した認証方法としてdocomo IDを利用することにより、以下のような4つの付加価値を提供していくとしています。
1つめは、Xi(LTE)およびFOMA(3G、W-CDMA)のモバイルネットワークと無線LAN(Wi-Fi9、家庭や仕事場などの固定回線など、通信回線の種類を問わずにサービスを利用できる「ネットワークフリー」の提供です。
2つめは、スマートフォンおよびタブレット、パソコンなど異なるデバイスで、利用シーンに合わせてサービスを楽しめる「デバイスフリー」への対応です。
3つめは、OS(プラットフォーム)に依存せずサービスが使えるようになる「OSフリー」の実現。

そして、最終的には、NTTドコモの回線契約の有無にかかわらずサービスを利用いただける「キャリアフリー」を実現します。

これら4つの付加価値を提供することで、どこでも、どのデバイスでも、どなたでもNTTドコモのサービスを便利に使える環境を整え、ユーザーの豊かで快適な生活をめざしていくということです。
今後、各サービスで4つの付加価値を段階的に実現していき、中でも、dマーケットの各サービスなどの主力サービスについては、2014年3月までに順次キャリアフリー化し、これまで以上に多くの人が利用できる環境を提供していきます。docomo IDが本格導入される11月13日時点で利用できるサービスは、「ドコモメール」、「クラウド設定」、「ドコモ電話帳」、「フォトコレクション」、「iコンシェル」、「メール翻訳コンシェル」、「iチャネル」、「i Bodymo」、「docomo Application Manager」、「ビジネスmoperaあんしんマネージャー」、「データ保管BOX」、「ショッぷらっと」、「ケータイデータお預かりサービス」の13つとなります。
なお、発表会のプレゼンテーションでは、dマーケットの2013年上半期の売り上げが約270億円(前年度上期比250%増)となったことを明らかにしたほか、質疑応答では、AndroidおよびiPhoneといったOSの違いによるdマーケットの提供サービスの違いなどについても説明され、基本的に物理的にできないというのは、例えば、ひつじのしつじくんなどがホーム画面上を歩きまわり、情報を伝える「iコンシェル」はiPhoneでは仕様的にできないが、それぞれの提供サービスをiPhoneの仕様に合わせる形で提供し、ユーザーから見た時に利用したいと思えるようなものにしたいとしていました。
これは、NTTドコモでは、マルチOS環境でいろいろなサービスが使えるようにめざしていますが、確かに仕様的に各OSでできないものもあるのでユーザーにきちんとわかるようにし、できないものも基本的にこれまで取り組んできたdマーケットのサービスは、サービスの仕様が代わったりもするが、すべてを提供できるように進めているとのこと。
また、ビジネスモデル上でできないというものはなく、iOSならアプリ上でやらないといけないなどのルールはあるが、その中で実現方法を見つけるということでいろいろと模索しているところであるということです。

なお、発表会の質疑応答で、docomo IDを用いてキャリアフリーとなることについて、dマーケットをどれくらい広げたいのかを問われ、加藤氏は「数としては2つ考え方がある。まず、月額料金があるサービスは現在700万契約程度利用されており、dビデオだけでも450万契約を超えている。デバイスフリーでは、契約者がマルチデバイスで利用できるようになっている。さらに、この先でdocomo IDを使ってキャリアフリーになる。利用料があるサービスは近いうちに1000万、2000万といった規模をめざしたい。そんな世界では、NTTドコモのユーザーだけではなく、日本中の人に使って欲しいと思っており、その時にドコモユーザーとそれ以外の人がどれくらいの比率で利用しているのかは、これまで事例がない新しいチャレンジなのでまだわからない。」とし、月額課金のあるサービスでも2000万をめざしていることを明らかにしました。
記事執筆:S-MAX編集部
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・報道発表資料 : 「docomo ID」認証を本格導入 | NTTドコモ