IGZO搭載のAQUOS PADのディスプレイってどうなの?

NTTドコモ(以下、ドコモ)の「2013年夏モデル」として今年8月に発売されたシャープ製7インチタブレット「AQUOS PAD SH-08E」(以下、SH-08E)は、片手で持てる横幅107mmの7インチタブレットだ。重さは288gということで携帯性が良く、WUXGA(1920×1200ドット)のIGZOディスプレイは電子書籍との親和性も高い。

前回、ドコモの割引施策によって実質0円で購入したということで開封および外観レポートを紹介したが、今回はこの高精細で魅力的なディスプレイを中心にSH-08Eをチェックしてみたいと思う。

SH-08Eに搭載されている新世代ディスプレイIGZOは、アイドリング時の消費電力を抑えた画期的なデバイスだ。また、約323ppiもあるためドット感を感じることはなくクッキリとしていて見やすい。

視野角は広めだが、広視野角を謳うIPSディスプレイと比較すると正面以外ではコントラストが低く見える。個人的にはモバイル向けのディスプレイは実用的な視野角があればよく、広視野角である必要はないと考えているのでマイナスだとは思わないが、比較した場合では気になるポイントとなるかも知れない。
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斜めから見ると白や黒がくすんで見える


SH-08Eのディスプレイの設定には「画面モード」といって彩度やコントラストを調整した5つのモードが用意されている。初期状態では「ダイナミック」となっており高彩度で発色が綺麗に見えるように設定されていた。

しかし、このモードでテレビなどを見ると肌のグラデーションが不自然な上に、全体的にケバケバしくて落ち着かない。
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左がダイナミック、右がナチュラル。ダイナミックは彩度と輝度のバランスが悪く安っぽい映像となる


そこで、画面モードを「ナチュラル」に設定すると自然な色・コントラストとなった。メーカーサイトによるとsRGBにあわせたチューニングとなっているとのことなので、一般的なsRGBカラーで撮影された写真を見る場合にもこのモードが最適となるだろう。

7インチの大画面と言うことで気になるのがのぞき見だ。SH-08Eはシャープのデバイスらしくのぞき見防止の「ベールビュー」が搭載されている。設定のオン/オフは通知領域のアイコンをタップするだけなので簡単だ。
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ベールビュー正面


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ベールビュー斜めから見たところ。周りを暗くしたためディスプレイの表示がハッキリと出てしまっているが、周りが明るい条件ならかなり効果はある


さて、SH-08Eのディスプレイの縦横比は16:10と一般的なスマートフォンの16:9より横幅が広い。電子書籍の表示も16:9のディスプレイより縦の余白が少なく収まりが良い。とはいえ、4:3のディスプレイを搭載する人気タブレット「iPad」の方が電子書籍とのマッチングがいい。

7インチということもあり、コミックスの吹き出しの文字も読みやすく無理して小さな字を読んでいるという感覚はない。流石に長時間読んでいると本機の288gという質量は徐々に重く感じる。これは滑りやすい背面と尖った側面のグリップ感が悪いことも起因しているように思える。
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SH-08Eと「GALAXY Note 3 SC-01F」との比較。どちらも等倍表示で文字を読めるが、読みやすさならSH-08Eの方が良い


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カタログなど細かい文字がある場合は圧倒的にSH-08Eの方が「読める」。右は文字がつぶれて読むことができない(※写真を拡大するとしっかりと文字は表示されていた)


その他、IPX5およびIPX7相当の防水とIP5Xの防塵性能をもつ本機だが、水滴がディスプレイにつくだけでタッチパネルが過剰反応を起こしてしまい操作不能となる。

他の機種では水滴がついた場合は操作しづらい程度だが、常にタッチパネルがオン状態となってしまう本機は、防水だがキッチンやお風呂などで使用する場合はディスプレイだけは濡らしてはいけないようだ。ファームウェア更新で改善されるものなのか分からないが、防水という本機の特徴が全く機能していないので改善して欲しい項目だ。

やや癖のあるディスプレイ周りだが、SH-08Eのサイズ感は電子書籍だけではなくネットやSNSとの相性もよく、スマートフォンに近い手軽さがある。次回はテレビ関連の機能をチェックしてみたいと思う。

記事執筆:mi2_303


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