au向けLTE-A&WiMAX 2+にダブル対応したネットワークが開始!

KDDIおよび沖縄セルラーは21日、今月8日に発表した「2014年夏モデル」のスマートフォンおよびタブレットのうち6機種が対応するau向け高速通信サービス「4G LTE」におけるキャリアアグリゲーション(CA)を導入した「LTE-Advanced」(以下、LTE-A)によるネットワークサービスを提供開始しています。

また、同時にUQコミュニケーションズが構築・運営するWiMAX Release 2.1規格(TD-LTE互換)によるネットワークサービス「WiMAX 2+」にも対応し、“ダブル”利用できるようになっています。

まずは今夏モデルで発売済みの最新スマートフォン「GALAXY S5 SCL23」に同21日より提供開始されたソフトウェア更新を適用することで利用可能となります。なお、LTE-AもWiMAX 2+も従来の4G LTE向けパケット定額プランで利用でき、特別なオプション料金は必要とせず、無料で使えます。

LTE-Aはauではプラチナバンドとして展開する800MHz帯(Band 18)および2.1GHz帯(Band 1)の2つの周波数帯を束ねて、10MHz幅×2で下り最大75Mbpsを2つ利用した下り最大150Mbpsでの通信が可能となります。

また、通信速度だけであればすでにauでも同じ2.1GHz帯において一部エリアで20MHz幅×2による下り最大150Mbpsサービスを提供していますが、2.1GHz帯は3G(CDMA 1X 2000)でも利用しており、3Gの利用が少ない地域のみでLTEへの割当を増やして提供しているため非常にエリアが限られています。

そのため、同じ下り最大150MbpsでもCAを利用した場合のほうが対象エリアが広くなっています。

同時に2つの周波数帯を利用するため通信が安定し、最大速度ではなく、平均速度も向上すると見られ、対応機種であればより快適なネットワークを利用できることになります。

一方で、WiMAX 2+はすでにモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」(以下、HWD14)によって4G LTEとのダブル対応は実現していましたが、今回、はじめてスマートフォンおよびタブレットでも実現しました。

通信規格としては2.5GHz帯(Band 41)における10MHz幅×2を利用し、下り最大110Mbpsおよび上り最大10Mbpsで利用できます。エリアは現在東名阪を中心に展開して拡大中です。

過去にリリースしたWiMAX対応のau向けスマートフォンでは「WiMAX+」としてオプション料月額500円(税抜)がかかっていましたが、今回のWiMAX 2+対応のau向けスマートフォンおよびタブレットではオプション料金は必要としてません。

ただし、その代わりなのかわかりませんが、HWD14では期間限定ながらWiMAX 2+では月当たりの通信量制限がない状態で提供されていますが、今回のWiMAX 2+対応スマートフォンおよびタブレットでは4G LTEと同様に7GB/月の通信量制限がかかり、オーバーした場合には通信速度が制限されます。なお、通信量制限は4G LTEとWiMAX 2+で合算となるとのこと。

また、これまでのau向けスマートフォンおよびタブレットでは4G LTEエリアではアンテナの電波状態を示す横に「LTE」マークが表示されていましたが、WiMAX 2+にも対応したためもあり、4G LTE(LTE-A含む)およびWiMAX 2+エリアでは「4G」マークとなっています。

LTE-AおよびWiMAX 2+にダブル対応する機種はGALAXY S5 SCL23のほか、「Xperia ZL2 SOL25」および「AQUOS SERIE SHL25」、「URBANO L03」、「isai FL LGL24」、「Xperia Z2 Tablet SOT21」の6機種。夏モデルは8機種発表されましたが、残りの「TORQUE G01」および「ASUS MeMo Pad 8 AST21」の2機種はLTE-AとWiMAX 2+にはともに対応せず、4G LTEのみ対応となっています。

記事執筆:memn0ck


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