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香港を訪れたので、SIMロック解除したNTTドコモの最新スマートフォン「Xperia Z2 SO-03F」をで現地のプリペイドSIMカードで使用してみた。
試したのは香港の携帯電話事業者3社(中国移動香港およびSmarTone、3HK)で、写真はSmarToneのSIMカードで使用した状態のもの。各プリペイドSIMでのLTEによる通信やテザリングの可否などを検証したのでまとめてレポートする。
◯使用環境
機種:Xperia Z2 SO-03F(SIMロック解除済)
OSバージョン:Android 4.4.2
ベースバンドバージョン:8974-AAAAANPZQ-00013-02(※2014年6月18日時点で最新状態)
試したSIMカード:中国移動香港/SmarTone/3HK
今回の検証結果は以下の通り。まず、3社共通の仕様として、アクセスポイント(APN)は自動読み込みされないので手動で設定する必要があった。
◯SIMロック解除したXperia Z2を香港のプリペイドSIMで使う
Xperia Z2 SO-03F | APN設定 | LTE通信 | テザリング |
---|---|---|---|
中国移動香港 | 手動設定が必要 APN:CMHK ユーザ名:なし パスワード:なし | ○ | ○ |
SmarTone | 手動設定が必要 APN:SmarTone ユーザ名:なし パスワード:なし | ○ | ○ |
3HK | 手動設定が必要 APN:mobile.lte.three.com.hk ユーザ名:なし パスワード:なし | 不明 | ○ |
この仕様はSIMロックを解除したNTTドコモの製品では共通の仕様と思われるので、SIMロックを解除したNTTドコモの製品を海外のSIMカードで利用する際は、手動でのAPN設定が必要になるということを覚えておいた方が良い。
そのため、SIMカードを購入時にAPNを確認するか、事前にAPN内容を調べることをオススメする。
次に、Xperia Z2 SO-03Fでのテザリングについては3社とも利用可能だった。この点は、Xperia Z2 SO-03Fを台湾のSIMカードで利用した際と同じく、“NTTドコモ以外のSIMカードを利用した際にAPNが自動的に切り替わらない”仕様になっているものと思われる。
LTE通信については、中国移動香港とSmarToneの2社で利用可能なことを確認した。3HKについては、今回試した限り(ホテルでのみ利用)LTEでの通信を確認できなかったけれど、そもそも販売されているプリペイドSIMが「iPhone 5s」や「iPhone 5c」向けのnanoSIMカードサイズのみとなっているので、Android搭載機種で利用する人は少ないかなということで細かな検証結果については割愛する。
なお、3HKのSIMカードを使って、SIMフリーのiPhone 5sではLTE接続が可能であることを確認済みだ。3HKの4G LTE SIMとSIMフリーのiPhone 5sでの検証は「香港・3HKのプリペイドSIM(nanoSIMカード)をSIMフリー「iPhone 5s」で使ってみた!設定不要で簡単に使えてテザリングも可能【レポート】 - S-MAX」にて紹介済みなので参照して欲しい。
中国移動香港とSmarToneのプリペイドSIMをXperia Z2 SO-03Fで使ってみると、香港の市街地のほとんどの場所でLTE通信が利用可能であり、なおかつ、「LTEに繋がりやすい」挙動になっていることが確認できた。
「LTEに繋がりやすい」というのは、例えば、エレベーターの中など、電波が届きにくい場所では一時的にLTEから3Gや2Gでの接続に切り替わりが起きたとしてもエレベーターのドアが開いた瞬間にLTEに接続されるというようなイメージで、LTEに接続されている時間が日本で利用している時よりも長い印象だ。
記事執筆:shimajiro@mobiler
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