iPhone 6 PlusおよびiPhone 6をiPhone 5sなどと比較!

Apple(アップル)から発表された新しいスマートフォン(スマホ)の「iPhone 6」および「iPhone 6 Plus」。既存モデル「iPhone 5s」などとの最も大きな違いはディスプレイが大型化かつ高解像度したことにより、本体サイズも大きくなっている点でしょう。

ただし、薄型化していることから重さはiPhone 6では17g重くなった程度で、過去の「iPhone 5c」の132gや「iPhone 4S」の140g、「iPhone 4」の137gと比べると軽くなっています。さすがにiPhone 6 Plusは最重量ですが……。

その他、iPhoneシリーズ初のNFCや気圧計搭載、新開発のクアッドコアCPU内蔵プロセッサー「A8」+省電力なコプロセッサー「M8」など、サイズ以外では昨今の流れを取り入れた形となっています。

今回はそんなiPhone 6およびiPhone 6 PlusをまずはこれまでのiPhone 5sやiPhone 5などと比較してみましたので紹介したいと思います。

◯主なスペック比較
機種iPhone 6 PlusiPhone 6iPhone 5siPhone 5
発売日2014年9月19日2013年9月20日2012年9月21日
サイズ [mm]77.8×158.1×7.167.0×138.1×6.958.6×123.8×7.658.6×123.87.6
質量 [g]172129112112
OS
(発売時)
iOS 8iOS 8iOS 8
(IOS 7)
iOS 8
(IOS 6)
ディスプレイサイズ・解像度5.5インチ
1080×1920
401ppi
4.7インチ
750×1334
326ppi
4.0インチ
640×1136
326ppi
4.0インチ
640×1136
326ppi
コントラスト比1300:11400:1800:1800:1
CPUA8(クアッドコアCPU)+M8
64bit
A7(デュアルコアCPU)+M7
64bit
A6(デュアルコアCPU)
内蔵ストレージ16/64/128GB16/32/64GB
リアカメラ画素数・F値800万画素
F2.2
800万画素
F2.2
800万画素
F2.2
800万画素
F2.4
光学手ブレ補正
フラッシュTrue ToneLED
バーストモード
フロントカメラ画素数・F値120万画素
F2.2
120万画素
F2.4
バーストモード
指紋センセー
(Touch ID)
NFC
気圧計
最大待受時間384250250225
最大通話時間
(3G)
2414108
最大通信時間
(4G LTE)
1210108
4G LTEFDD-LTE
TD-LTE
(AXGP、WiMAX 2+)
UE Category4(下り最大150Mbps、上り最大50Mbps)3(下り最大100Mbps、上り最大50Mbps)
CA
VoLTE
Silver
Gold
Space Gray
White
Black
価格79,800円〜67.800円〜57,800円〜
※SIMフリーの16GBモデルの税抜価格。

◯サイズおよびデザイン
今回やはり最も大きな違いはディスプレイサイズの大型化および高解像度化でしょう。iPhone 6が326ppiの4.7インチ750×1334ドット、iPhone 6 Plusが401ppiの5.5インチ1080×1920ドット(フルHD)となりました。これによってサイズもそれぞれ大きくなっているものの、厚みは薄くなり、デザインも側面の角がなく丸みのある持ちやすく変更されています。

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iPhone 6 PlusおよびiPhone 6、iPhone 5s、iPhone 5cのサイズ比較

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iPhone 5sおよびiPhone 6、iPhone 6 Plusの厚さ比較


また、コントラスト比が上がっているほか、より広い視野角のためのデュアルドメインピクセルや拡大表示、簡易アクセスに対応しています。なお、最大輝度は500cd/m2で変わらず、ディスプレイパネルもIPS方式のTFT液晶となっています。

カバーガラスは強度の高いガラスを採用し、側面付近で下に向かってカーブし、シンプルなデザインの表面が酸化皮膜処理された側面や背面のアルミニウムユニボディーとつながっています。これにより、金属とガラスのなめらかでシームレスな高い質感を実現しているとのこと。

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サイズが大きくなったため導入された簡易アクセスはホームボタンに2回タッチするだけで、画面全体が親指の方向に降りてきます。

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iPhone 6・iPhone 6 PlusとiOS 8の新機能「簡易アクセス」


ボディーカラーはiPhone 5sと同じSilverおよびGold、Space Grayの3色で、iPhone 5のWhiteおよびBlackの流れを汲む2色にGoldが追加された形を継続。黄や青、赤、緑などのポップな5色が用意された「iPhone 5c」が不調だったために、今回はシンプルなカラーバリエーションが採用されています。

また、デザインや内部回路の変更などによって電源ボタンがこれまでの上部右側から右側面上側に変更されています。他のボタン配置は変更がなく、左側面に音量上下ボタンおよびサイレントモードのオン・オフスイッチ、下側面に3.5mmイヤホンマイク端子およびLightning端子を備えます。

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左からiPhone 6のシルバーおよびゴールド、スペースグレー

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左からiPhone 6 Plusのシルバーおよびゴールド、スペースグレー

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iPhone 6 PlusおよびiPhone 6、iPhone 5s、iPhone 5cのカラーバリエーション



◯性能
スペックとしてはまず恒例のチップセットが最新の20nmプロセスで製造された「Apple A8」になり、A7に続いて64bit対応なほか、デュアルコアCPUだったのがクアッドコアCPUになっており、初代iPhoneと比べて速度が50倍、グラフィック性能が84倍になっています。

また、iPhone 5sで導入されたM7と同様により省電力なモードで動作するコプロセッサー「Apple M8」も搭載。これにより、加速度センサーなどによる歩数計が動作していてもバッテリー持ちが良くなっていて、新たに気圧センサーによる高低差なども測定できるようになっています。

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データを記録できる内蔵ストレージも今まで最大64GBでしたが、ようやく128GBモデルが登場します。なお、外部ストレージには非対応。内蔵メモリー(RAM)は非公開となっています。

カメラはリアにiPhone 5sから採用された1画素当たり1.5μmの約800万画素裏面照射型CMOSと画素サイズや画素数は変わらないものの、新規開発したセンサーを搭載した「iSightカメラ」、フロントに約120万画素裏面照射型CMOS「FaceTimeカメラ」を搭載と変わっていませんが、これまでリアのみF2.2だったレンズがフロントもF2.2と明るくなっており、取り込める光が81%増加したとのこと。また、バーストモードもリアカメラだけでなくフロントカメラも対応しています。リアカメラも新しくA8に内蔵された画像処理を行なう画像処理プロセッサーによる「Focus Pixels」を使った素早いオートフォーカスが導入されているほか、iPhone 6 Plusのみですが光学手ブレ補正に対応しています。

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通信ではLTEのUE Category 4やキャリアアグリゲーションに対応し、4G LTEによる下り最大150Mbpsおよび上り最大50Mbpsに高速化しているほか、TD-LTEに対応したことで恐らく日本国内ではau向けでUQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」やソフトバンクモバイル向けでWireless City Planningの「AXGP」といった互換規格で利用可能となると見られます。

また、対応周波数帯も増えており、NTTドコモやauなどで導入される新たなプラチナバンドである700MHzなどにも対応。さらに、LTEによる音声通話規格「VoLTE」にも対応しているとのことで、発表時の対応携帯電話会社には日本は含まれていませんでしたが、今後利用できるようになる可能性があります。その他、通信では無線LAN(Wi-Fi)がIEEE802.11acに対応し、これまでのIEEE802.11nと比べて3倍の速度になるということです。

ホームボタンに内蔵された指紋センサー「Touch ID」は引き続き利用でき、新たに非接触通信「NFC」に対応し、まずは米国(アメリカ)では新サービス「Apple Pay」によるおサイフケータイに対応しています。なお、Apple Payの米国以外の展開については現時点では不明。

この他、Apple公式Webページ「Apple - iPhone - モデルを比較する」や「iPhoneのモデルを比較する - iPhoneの比較 - Apple Store (Japan)」にも詳細なiPhone 6やiPhone 6 PlusとiPhone 5sなどの比較が行われていますので参照してみてください。

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記事執筆:memn0ck


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