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福祉機器展だからこそのちょっと変わった周辺機器を紹介します

東京・お台場にある東京ビッグサイトにて2014年10月1日(水)から3日(金)まで15か国・1地域から585社・団体(日本530 社・団体、海外55社)が出展したアジア最大の福祉機器展示会「第41回 国際福祉機器展 H.C.R.2014(International Home Care & Rehabilitation Exhibition 2014)」(主催:全国社会福祉協議会および保健福祉広報協会)が開催されました。

第41回 国際福祉機器展のレポートでは最後となる今回は、主に聴覚障害者向けの機器を開発・販売している自立コムのブースにて、聴覚障害者向けのスマートフォン用周辺機器がいくつか展示されていましたので紹介します。


○モバイルフォンセンサ
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モバイルフォンセンサ(税込8,640円)

発光する本体と光センサーの2つで構成された周辺機器で、センサーをスマートフォンの画面に置くと、着信時にスマホの画面が点灯した際に反応して、本体側が強くフラッシュで点滅して耳の聞こえにくい人にも着信を知らせるという仕組みになっています。
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光センサー(写真=左)及び本体(写真=右)

単純な仕組みだからこそ色々な用途に応用できそうですね。


○セルフォンリンガ
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セルフォンリンガ(税込15,120円)

こちらはスマートフォンに限らず、タブレットや通常の携帯電話やPHSでも利用可能。着信を検知して光や大きな音(最大90db:目安としてはブルドーザーの起動音や工場の中レベルの大きな音)で着信を知らせてくれます。耳の聴こえづらい、聴きとれない人向けですが、音を鳴らさずに光るだけで知らせたり、オプションの「ベッドシェーカ」という大きなバイブレーション振動起こす装置を利用して着信を知らせることができます。

また、Android機のみですが、併用することで、着信をより分かりやすくするアプリ「Jiritsu_Vib」がメーカーの製品ページからダウンロードすることが可能です。(※勝手アプリ扱いなので、セキュリティ項目の提供元不明のアプリのインストールを許可する設定が必要)


○スマホン
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スマホン(税込6,480円)

一言でいえば、スマートフォンやタブレットのイヤフォンジャックに差し込んで使うタイプの受話器で、特徴としてTコイル(電磁誘導コイル・テレコイル)を内蔵し、補聴器を装用している人に対しても非常に聴こえやすいという効果があります。

通常、補聴器を装用しているときは電話を利用する際に相手の声が聴こえづらく(補聴器は周りの音を大きくする機械なので雑音も大きくしてしまう)、そのままでは雑音も拾ってしまう関係上通話が不自由になります。

Tコイルはアンプの役目を果たし、受話器のスピーカー音を補聴器のコイル内へ直接送って聴き取りやすさを向上させることができます。これによって、スマートフォンなどの通話スピーカーからでも通話がしやすくなります。

見た目にはワイモバイル(ウィルコム)のPHS、「イエデンワ」の受話器の部分が直接スマートフォンのジャックにつながっているようにも見えるので、ちょっとお値段はしますがインパクト重視の周辺機器とし使うのも悪くないかも?しれませんね。


自立コムでは、「電話機関連」という製品ジャンルで様々な聴覚障害者向けのスマートフォン・携帯電話向けの周辺機器を発売しています。興味をもたれた方は是非一度、ホームページをのぞいてみてはいかがでしょうか?


記事執筆:河童丸


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