スライド型ワイヤレスキーボードを試してみた!

以前、従来型携帯電話のフィーチャーフォン(以下、ケータイ)では折りたたみ型だけでなく、ストレート型やスライド型など、いくつかの形状があり、折りたたみ型が全盛になった以降も根強くストレート型やスライド型を好んでいる人もいました。今となってはほとんどストレート型やスライド型のケータイは新機種投入がなくなってきましたが(;´Д`)

そんな今、再び、折りたたみ型か、いや、ストレート型などの形状を選べる製品がありました!というわけで、どうでもいい話ではありますが、筆者は長らくモバイル向けにBluetooth対応ワイヤレスキーボードを利用しており、特に持ち歩くときにコンパクトになる折りたたみ型を好んできました。

一方、最近はパソコン(PC)でも使うからかわかりませんが、どちらかというとワイヤレスキーボードではストレート型が多いようで、新製品が出る度に「またストレートか」と思ったり、「お、折りたたみだ」という感じで無駄にワイヤレスキーボードを購入しています。

前置きが長くなりましたが、ストレート型か折りたたみ型かと思っており、すっかり見逃していましたが、いつの間にやらスライド型ワイヤレスキーボードが販売されていましたので、今回は「ELECOM TK-FBP049E」(エレコム製)を紹介したいと思います。

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ELECOM TK-FBP049Eのパッケージ(箱)

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ELECOM TK-FBP049Eの箱の中身

ELECOM TK-FBP049Eは2012年に発売しており、すでにかなり時間が経っていますが、発売当初は13,900円(税抜)とそれなりの価格だったものの、現在は4,000円程度で購入できるようになっています。なお、カラーバリエーションはブラックとホワイトがありますが、すでにホワイトは生産終了しており、在庫のみです。

スマートフォン(スマホ)などに利用するワイヤレスキーボードというと、本体に合体させて一体型になるものを想像する人もいるかと思いますが、ELECOM TK-FBP049Eは普通の外付けキーボードです。使わないときにスライドでキーボードが半分程度の大きさに収納でき、コンパクトに持ち歩けます。用途的には折りたたみ型と同じとなります。

箱は比較的大きめで日本メーカーの製品といったところ。箱を開けるとキーボードが現れ、内容物はキーボード本体のほか、付属の単4アルカリ電池1本と専用ケース、簡易取扱説明書となっています。なお、電池はマンガン乾電池やニッケル水素2次電池(充電池)でもOKで(別途購入が必要ですが)、アルカリ乾電池使用時の目安は約8カ月となっています。

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スライドを収納した状態の大きさ比較として「iPhone 5s」を並べたところ(写真=左)と電池を入れたところ(写真=右)

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スライドを開くところ(写真=左)と開ききったところ(写真=右)

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手を添えたところ(写真=左)とスライドを開くと電源が自動的に入ってLEDで通知されるところ(写真=右)

サイズはスライドを閉じた状態で約161.0×90.0×20.0mmで、iPhone 5sと比較すると2回りくらい大きい感じ。折りたたみ型キーボードとしては良くあるサイズ感で、同じエレコムやリュウドなどの折りたたみ型キーボードと同じようなサイズ感ではないかと思われます。個人的には昔のStowaway Ultra-Slim Bluetooth Keyboard(Think outsideまたはiGo製)がかなりコンパクトで良かったなと思っているので、それと比べるとやはり大きいです。

質量も約238g(電池含まず)で、実際に電池を入れた状態で測定したところ246gとなっていました。Stowaway Ultra-Slim Bluetooth Keyboardは158gとかでしたので、こういった製品ではかなり差があります。

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スライドさせる機構はなかなか良く、スライドさせやすく、スライドさせると電源が入り、スライドを閉じると電源が自動で切られます。スライドを開いた状態のサイズは約290.0×162.5×83.0mm。

スタンドは左よりですが、大きめなのでタブレットでも問題ないかなと思いますが、公式にはiPadなど大型機種には使用できないとしています。実際に「iPad Air」を置いてみた感じでは問題はなさそうですが……。

キーピッチは17.5mm、キーストロークは1.5mm、パンタグラフ式となっており、ノートパソコンのキーボードに近い打ち心地で、キー配列は縦4列の数字キーが独立した65キー(日本語配列)です。個人的にはそこそこ打ちやすいのではないかと思いました。多少気になるとすれば、左右の端がキーの外側に段差があり、端のキーを打つときに引っかかる場合があるかもしれないといったところでしょうか。すぐに慣れて引っかからないように打てるようになりましたが。

対応OSはWindows XP以降、Mac OS X 10.6以降、iOS 4.0以降となっており、BluetoothのHIDプロファイルを利用しているので含まれていませんが、Androidでも利用可能ですが、一部のAndroidでは利用できないために対応OSには入っていないようです。

最近の機種なら大丈夫かなとは思いますが、ひとまず、手持ちの「GALAXY S4 SC-04F」では文字入力アプリがデフォルト「iWnn」になってしまいましたが、使えています。

Bluetoothはv3.0 Class2。なお、SPPプロファイルには非対応。特長は入力モードを「Mode」キーによって切り替えられる点で、Windows用とiOS用が用意されています。

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専用ケースはホワイトにもブラックが付いてくるのはちょっと残念

ざっくりと紹介しましたが、ワイヤレスキーボードとしてはごく標準的なELECOM TK-FBP049Eですが、これまでワイヤレスキーボードはストレートや折りたたみ、超小型(キーが少ないもの)などを試してきましたが、持ち歩き用でスライド式というのははじめてだったので少し古い機種ですが紹介してみました。



記事執筆:memn0ck


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スライド開閉式Bluetooth 3.0ワイヤレスキーボード - TK-FBP049Eシリーズ