Apple(アップル)がiPhoneやiPadなどに採用されているプラットフォーム「iOS」の一般向けのパブリックβプログラム「Apple Beta Software Program」( https://appleseed.apple.com/betaprogram/ )を提供開始しています。

同社ではこれまでにも開発者向けにβプログラムを提供していましたが、昨年7月にパソコン向けプラットフォーム「Mac OS X」の10.10 Yosemiteでも実施されたのに続き、最近ではiOSでも問題になっている正式リリース後の不具合などを減らすためにより多くの利用者にβ版を先行提供し、不具合を事前に潰すことが狙いだと思われます。

なお、まず先日9日提供開始された「iOS 8.2」の次のバージョン「iOS 8.3」のβ版が提供されていますが、10.10 Yosemiteのβプログラムのときにも先着100万人限定だったように招待制となっています。

Apple Beta Software Programはこれまで「OS X Beta Program」としてMac OS Xのβ版を提供してきましたが、今回、これにiPhoneなどのiOSのβ版も追加される形となりました。

利用するには上記の公式Webページの「登録」からApple IDでサインインし、iOSのβ版用証明書がダウンロードできるので、証明書を利用して「ソフトウェア・アップデート」からβ版iOSをダウンロード・アップデートを適用します。

β版をインストールしてもハードウェア保証が無効になることはなく、正式版(工場出荷版)に戻すことも可能。戻すにはβ版を消去してから最新の正式版iOSを再インストールし、バックアップから復元します。

なお、現時点でiOS 8.3のパブリックβ版の主な新しい機能はCarPlayやGoogleアカウントのログイン簡易化、新しいEmojiキーボードなどとなっており、開発者向けに提供されている最新β版「iOS 8.3 beta 3」(年額99ドルのデベロッパープログラムに加入が必要)はこれら以外の機能も含まれているということです。

記事執筆:memn0ck


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Apple Beta Software Program
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