性能怪獣スマホ「ZenFone 2」のその性能をベンチマークで確かめた!

日本でも先週5月16日(土)についに発売されたSIMフリーなASUSTeK Computer(以下、ASUS)製最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)の「ZenFone 2(型番:ZE551ML)」。

なお、最上位モデルの4GB内蔵メモリー(RAM)および64GB内蔵ストレージ(eMMC)のモデルや全モデルのブラックは発売が延期されて6月中旬以降を予定。

価格はASUS JAPAN公式Webストア「ASUS ZenFone Shop」では4GB RAM+64GB eMMCモデルが50,800円、4GB RAM+32GB eMMCモデルが45,800円、2GB RAM+32GB eMMCモデルが35,800円。価格はすべて税抜。

ZenFone 2は低価格で人気となった前機種「ZenFone 5(型番:A500KL)」と比べると価格は少し高くなりましたが、その分性能は高くなっており、スペック比でのコストパフォーマンスの良さは引き継いでいます。

そこで、今回はZenFone 2の筆者が購入した4GB RAMおよび32GB eMMCモデルをベンチマークアプリで性能を計測し、前モデルのZenFone 5と比較してみたいと思います。


◯ベンチマークをする前に知っておきたいこと
実際にベンチマークの結果を紹介する前にご存知の方も多いかと思いますが、ZenFone 2は4GB RAM搭載モデルでは、現在のところAndroidの仕様上3GB RAMまでしか動作できません。これは夏以降に予定されているIntel製CPU向けAndroidの4GB RAM動作対応のアップデートが提供されるまで待たなければいけません。

つまり、今回のベンチマーク比較は「現状の性能が全開放されていない状態のZenFone 2におけるベンチマーク比較」ということを覚えておきましょう。

4GB RAM動作対応のアップデートが実施されましたら、その時には改めてベンチマーク比較をしたいと思います。

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「大サービスでご覧に入れましょう!わたくしの最後の変身を…わたくしの真の姿を…」を待つ状態のZenFone 2



◯ベンチマークテストをしてみた
それでは、さっそくベンチマークテストをしてみましょう。今回はベンチマークテストアプリの定番、「Antutu Benchmark」とCPUのマルチコア機能とシングルコア機能の両方を分けて数値化して表示してくれるシンプルなベンチマークアプリ「GeekBench3」で計測してみました。

・AntutuBenchマークの結果
02(3G)03(LTE)04(Zen2)
左からZenFone 5(Atomモデル)およびZenFone 5(国内向けLTEモデル)、ZenFone 2

ZenFone 5比で倍以上もの差をつけた圧勝になりました。ベンチマーク結果だけでみてみると、ちょっとだけ日本未発売のZenFone 5(3Gモデル)が国内向けZenFone 5を上回ってるのが興味深いところです。

実際の感想としては結果以上にベンチマーク中に表示される3Dモデルのリアルタイムレンダリング動画の滑らかさがまったく違いました。テスト時に端末を並べて行ったので数値以上に性能を実感できました。


・Geekbench 3マークの結果
まずは結果の前にGeekbench 3でZenFone 5(Atomモデル)およびZenFone 5(国内向けLTEモデル)、ZenFone 2のスペックを表示してみました。

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3機種のスペック

そしてこちらがベンチマーク結果となります。

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右端がZenFone 2、やはり圧倒的な差がついた

CPU性能をメインとしたシンプルなベンチマークなので、一目瞭然の数値が出ました。やはりクアッドコアAtomの性能はかなり高いようです。


・おまけ〜他のスマホとの性能差はどのくらい?
他のスマホとの性能差を比較するために「3D Mark」というベンチマークアプリに搭載されているスコアランキングを使って性能の近い他のスマホなどを見てみました。

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3D描画性能のランキング、かなり高いぞ、ZenFone 2!

性能の近い機種を見てみると、Galaxy Note Edgeを僅差で上回り、Galaxy Note 4(国内未発売)に肉薄するという端末価格を考えると、非常に高い性能とコストパフォーマンスを有していることが分かります。

今回、比較に利用したZenFone 2は4GB RAMおよび32GB eMMCモデル(税込4万円前後)の中位モデルですが、大手携帯電話会社が販売する最上位機種にも負けていない高い性能をもつことが確認できたと思います。

今後のアップデートで4GB RAM動作が開放されたときにどこまでスコアを伸ばすかが楽しみです。アップデートで機能が開放されたときには、また改めてベンチマーク記事をお送りしたいと思います!



記事執筆:河童丸


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