URVANO V02
今度のURBANOは一味違う!?

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラーは14日、今夏以降に発売・開始する新モデルや新サービスを披露する「au発表会 2015 Summer」を開催し、4G LTEやWiMAX 2+に対応したAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)採用のau向けスマートフォン(スマホ)「URBANO V02」(京セラ製)を発表しました。発売時期は2015年7月上旬を予定し、5月15日(金)からauショップおよび公式Webストアなどにて事前予約受付が開始されています。

URBANOブランドはauのエントリー向け機種として長い歴史があり、2008年にシャープ製のフィーチャーフォン(ガラケー)「URBANO W63SH」が発売されて以降継続的にシリーズ化され、5代目の「URBANO PROGRESSO KYY04」からスマホとして京セラが開発を担当し、本機でスマホとしては6代目、シリーズ通算では10代目となります。

いわゆる「エルダー層」の40代から50代をメインターゲットとした使いやすいエントリーモデルとして登場し、その後も一貫してシンプルさや使いやすさ、そして高級感に重点を置いた設計が受け継がれてきたシリーズですが、スマホになってからのシリーズは京セラの特長でもある「丈夫さ」という新しい要素も加わり、同シリーズを支える重要な柱となっています。

節目となる10代目のURBANOはどのような進化を遂げたのでしょうか。発表会のタッチ&トライコーナーで試作機に触れることができましたので写真や動画とともに紹介したいと思います。

v02-002
本体カラーはモカブラック、ディープグリーン、トゥインクルピンクの3色

今度のURBANOの最大の特徴は「薄さ」と「軽さ」です。これまでのスマホシリーズのURBANOは厚みが10mm前後あり、十分な薄さとはいえ昨今のスマホの中では若干厚さを感じる機種でした。しかしながら本機は8.2mmという薄さになり、手に取った瞬間に「お、薄い」と感じるほどに。

重量もまだ公式には計測中ですが、説明員によれば140g以下になりそうだとのこと。こちらも手に取ると軽さを実感でき、スマホを本当の意味でスマートに使いこなせる端末に仕上がっています。

v02-003
正面。ディスプレイガラスには高強度の強化ガラス「Dragontrail X」を採用


v02-004
背面。メタル素材の光沢が美しい


v02-007
下面。QUALCOMM製のチップセットを採用している刻印が見られる


v02-008
上面。microUSB端子とイヤホンマイク端子がある


v02-009
左側面。充電台用の接点端子が見える


v02-010
右側面。左からカメラボタン、電源ボタン、音量ボタン、SIMカードおよびmicroSDカードスロットが並ぶ

前述のように高級感も同シリーズの売りの1つ。本機では筐体にメタル素材を採用し、特に背面などは本体カラーによって加工を変更しています。

また、モカブラックとディープグリーンにはヘアライン加工を施し、トゥインクルピンクにはブラスト加工(サンドブラスト)を施すなど、カラーにマッチした加工を行っています。加工方法にはアルマイト処理を用いることで塗装剥げを抑制し、高い耐久性も確保しています。

v02-005
光の加減で美しく輝く

京セラ製スマホと言えば、物理的なキーを使用したホームボタンなども特徴の1つ。ボタンにはメタルパーツと透明な樹脂パーツを組み合わせ、LEDバックライトによって視認性や高級感を確保。物理ボタンの採用は部品の増加によるコストアップに繋がるためメーカーとしては嫌う傾向がある中、使いやすさのためにシリーズに継続して採用する点は高く評価できます。

v02-006
微妙な曲線を描くボタン形状にもこだわりを感じる


また今回も専用の手帳型カバーケースをオプションで販売。カバーを閉じると正面の窓から時計やカレンダー、天気予報などが見える仕組みとなっており、ビジネスなどでもスマートに利用できる工夫がなされています。

v02-010
本体カラーに合わせてケースの加工が微妙に違う点に注目


v02-011
スマホ用の手帳型カバーケースは女性やエルダー層を中心に最近のトレンドにもなっている


v02-012
時計は見たいけどスマホを堂々と開いておくのはマナー的に……というビジネスマンでもこれなら使いやすい


この他、京セラ独自のシンプルなホームUI「エントリーホーム」に新しく追加されたウィジェット機能やガラケーのテンキー入力に親しんだ世代のための「ケータイ入力」など、さまざまな新機能について以下の動画からご覧いただけます。



性能面では8代目「URBANO L03」や9代目「URBANO V01」でフルHD(1080×1920ドット)液晶を採用するなどハイエンドに匹敵する強化を行ってきた本シリーズですが、本機では原点に立ち返ったHD(720×1280どっち)液晶に敢えてダウングレード。

フルHD液晶とHD液晶をパッと見極められる人は少なく、またHD液晶でのデメリットはほとんど存在しないことや解像度を抑えることで処理速度やバッテリー持ちなどに余裕が生まれ、省電力性にも優れるなどのメリットが生まれるため、カタログスペックよりも実利を選択した結果と言えます。

本シリーズの売りである高い堅牢性もさらに向上し、対衝撃性能などに加えて本機では耐振動性や温度耐久性も備えています。

v02-013
頑丈である、というただそれだけのことでも日常で使う道具としては重要なアピールポイントになる

従来からの「シンプルで使いやすく高級感のある端末」という基本思想はそのままに、より軽くより薄く、そしてより丈夫になった本機。エルダー層のみならず幅広い層に訴求できる良い端末になるのではないでしょうか。

◯主な仕様
基本スペック
商品名URBANO V02
OSAndroid 5.1
メーカー京セラ
ディスプレイ約5.0インチ/TFT
カメラメインカメラ:約1300万画素
サブカメラ:約500万画素
重量測定中
電池容量2200mAh
サイズ約72(W)x146(H)x8.2(D) mm(暫定値)
メモリー約16GB(ROM)
約2GB(RAM)
連続通話/待受時間測定中
カラーモカブラック、ディープグリーン、
トゥインクルピンク
外部メモリーmicroSDXC(最大128GB)

対応サービス・機能
4G LTE
受信最大150Mbps
キャリアアグリゲーション対応
WiMAX 2+
受信最大110Mbbps
VoLTE
シンクコール
ボイスパーティ
Eメール(@ezweb.ne.jp)
SMS
フルセグ-
ワンセグ
Wi-Fi テザリング
(最大接続数 10台)
グローバルパスポート
(LTE/GSM/UMTS)
Bluetooth(ver.4.1)
Wi-Fi(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac)
緊急速報メール
おサイフケータイ
NFC(情報取得/リンク)
赤外線
防水
防塵
耐衝撃
※1 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。
※2 外付けのアンテナケーブル(同梱)が必要です。

記事執筆:あるかでぃあ


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
URBANOシリーズ 記事一覧 - S-MAX