ついにドコモのケータイもAndroid OSに! |
既報通り、NTTドコモは13日、今夏以降に発売・開始する新モデルや新サービスを披露する「2015夏モデル新商品発表会」を開催し、Android 4.4(開発コード名:KitKat)をベースにしつつ、従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)と同じよな操作性を導入した折りたたみ型ケータイ「ARROWSケータイ F-05G」(富士通製)を発表しました。2015年6月下旬に発売開始予定で、5月13日(水)からドコモショップ店頭や公式Webストア「ドコモオンラインショップ」などにて事前予約が開始されています。
iPhoneが発売されるまで、携帯電話と言えば上の写真のようなデザインの折りたたみ型ケータイ、いわゆる「フィーチャーフォン(ガラケー)」が主流でしたが、それももう過去の話。今や主流はスマートフォン(スマホ)に移行し、ガラケーは市場の片隅へ。
しかし日本の市場は少々特殊なようで、いまだに従来型のガラケーを利用している人が非常に多くいます。むしろ現在はガラケーに「出戻り」するユーザーも少なくなく、昨年はシェアが若干増えたほどです(ほぼ5割のシェア率を誇る)。
そんな日本のお家事情を反映するように、今年に入りガラケーの形をしながらOSにAndroidを採用した製品が次々に登場。「"ガラ"ケーの姿をしたスマ"ホ"」であることから「ガラホ」などと呼ばれています。
各社が力を入れるガラホとは一体どのようなものなのでしょうか。今回、NTTドコモが発表したガラホのうち、ARROWSケータイ F-05Gの試作機に発表会のタッチ&トライコーナーで触れることができましたので写真や動画とともに紹介したいと思います。
これまでガラケーではOSにTRONやSymbian、Linuxを採用してきましたが、今年に入りシャープがAndroidを採用したau向けの「AQUOS K SHF31」を発売すると、富士通もそれに続くように本機を発表しました。また、シャープは今夏、さらにNTTドコモ向け「AQUOSケータイ SH-06G」やau向け「AQUOS K SHF32」も投入します。
従来型のケータイのOSにスマホ向けのOSであるAndroidを採用した背景には理由があります。前述したようにガラケーは日本だけが異常に高いシェア率を誇っていますが、裏を返せば世界では多くの地域で使われなくなってきているため、製品の部材入手が困難になっているのです。
メーカーとしては需要がある限り製品コストをできるだけ抑え、安価に消費者へ提供したいという観点からスマホの部品を多く流用可能なAndroid OSを採用した新型端末の開発に至ったのです。
名称こそガラホとして大々的にアピールしていますが、基本的な操作感や使用感は従来のガラケーとほとんど変わりません。単に「OSにAndroidを採用している」というだけで、無闇に使い勝手を変えないように努力しているのが分かります。
これはガラホが従来のガラケーから機種変更するユーザーが大半であるというメーカーやキャリア側の想定があるためです。ガラケーユーザーがスマホに移行しない理由に「操作が難しそう」や「また操作を覚えなおすのが面倒」というものがあるため、できる限りユーザーにOSの違いを感じさせない工夫がなされているのです。
Android採用ということでスマホユーザーとしては気になるのがスマホ用アプリのインストールの可否ですが、これは基本的にはできないようになっています。そもそもタッチパネル操作ではない点やアプリ側がテンキーによる操作に対応していないものがほとんどであることもあり、ガラケーとしての使い勝手を優先した形となっています。
一方、LINEなど一部のアプリは端末に最適化したものが提供され、よく使う機能をワンタッチで呼び出せる「お気に入り機能ボタン」に登録可能であるなど、SNSを快適に使う環境は整っています。また、Androidらしい機能としては、スクリーンショットを撮影することも可能となっています。
最後に実際にARROWSケータイ F-05Gの外観や使用感については以下の動画からもご覧いただけます。
スマホは先進のIT端末として広く普及し、その進化は今も続いていますが、大型化する一方の筐体は電話という機能には不向きであったり、バッテリーの駆動時間などにもまだまだ不安が残ります。一方で機能をシンプルに制限したガラケーは、電話に特化したそのスタイルと長時間使える安心感が未だに多くのユーザーを獲得している一因のように感じます。
本機もそういったガラケーの遺伝子を引き継ぐ端末として消費者に受け入れられるのではないでしょうか。
◯主な仕様
機種名 | ARROWSケータイ F-05G |
寸法 (高さ×幅×厚さ:mm) | 約113×51×15.8 |
質量(g) | 約129 |
LTE連続待受時間(静止時[自動])(時間) | ― |
3G連続待受時間(静止時[自動])(時間) | 約930 |
GSM連続待受時間(静止時[自動])(時間) | ― |
連続通話時間(3G/GSM)(分) | 約520/― |
メインディスプレイ (サイズ、ドット数[横×縦 通称]、種類、発色数) | 約3.4インチ 480×854 フルワイドVGA TFT液晶 1677万色 |
サブディスプレイ (サイズ、ドット数[横×縦 通称]、種類、発色数) | 約0.8インチ 96×39 有機EL 1色 |
バッテリー容量 | 1700mAh |
外部メモリ (最大対応容量) | microSD(2GB) microSDHC(32GB) |
外側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型 CMOS 約810万画素/約810万画素 |
内側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | ― |
「Xi」(クロッシィ)(LTE) | ― |
FOMAハイスピード (HSDPA/HSUPA) | 14.0Mbps/5.7Mbps |
GPS/オートGPS(◎は海外対応) | ―/― |
赤外線通信 | ◯ |
Bluetooth | ◯ (4.0) |
ワンセグ/フルセグ(◎は録画対応) | ◯/― |
防水/防塵 | ◯/◯ (IPX5、8/IP5X) |
おくだけ充電 | ― |
UIMカード | nanoSIM |
色 | Red Black White |
製造メーカー | 富士通 |
記事執筆:あるかでぃあ
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そもそもシニア世代に危ないようなスマートフォンを無理矢理売りつけるようなキャリア各社も悪いし、それに便乗しシニア世代を敵に回すような製造メーカーも悪いのです。
私の予想では早ければH世代でらくらくガラホなどの名前で富士通からシニア世代向けの製品が店頭に並びますよ、おそらく富士通はシニア世代を敵に回した事かららくらくスマートフォンの製造を打ち切るのではないかと思わせるような存在になっているのがNTTドコモへのガラホの殴り込みだったのです。