mineo挽回のチャンス!?auに加えて、NTTドコモのMVNOも提供へ |
日本経済新聞は22日、関西電力子会社で通信事業を手掛けるケイ・オプティコムが格安スマートフォン(スマホ)事業を強化し、今年9月にも現在のau(KDDIおよび沖縄セルラー)回線に加え、NTTドコモ回線も借り入れたサービスを実施する方針であると伝えています。
ケイ・オプティコムでは昨年6月よりau回線を借り入れた仮想移動体通信事業者(MVNO)による携帯電話サービス「mineo」( https://mineo.jp )を提供していますが、当初利用できていたiPhoneなどのiOS搭載機種が昨年9月に「iOS 8.x」にアップデート後使えなくなっており、苦戦が続いているとのこと。
さらに元々回線の卸売価格が高いau回線を借り入れていることから他のNTTドコモ回線を借り入れているMVNOとの価格競争も厳しく、現時点でも2割ほど卸売価格が安いNTTドコモ回線も借り入れることでより割安なプランの設定も検討するとしています。
ケイ・オプティコムでは関西地域を事業基盤とし、光回線による固定通信サービスは戸建てではライバルの西日本電信電話(以下、NTT西日本)と並ぶシェア5割の150万世帯程度の契約者となっていますが、すでに固定通信サービスは需要が頭打ちになっており、MVNOによる移動通信サービスの拡大をめざしています。
NTTドコモとauの両回線を利用できるサービスはすでにインターネットイニシアティブ(以下、IIJ)が法人向けに提供していますが、実現すれば個人向けでは初となります。
NTTドコモの回線を借り入れることで、卸売価格的に料金競争では競合の他MVNOと条件がイーブンになるほか、現在使えていないiPhoneなどで使えるようになるというメリットがあります。
ただし、記事によると、ケイ・オプティコムでは利用者が契約時にNTTドコモとauの回線のどちらかを選ぶようになるとしており、SIMカード購入時にどちらかの専用SIMカードを選ぶという形になりそうで、契約後に回線種を変更できるかは不明。
最も悲運だったのは当初iPhoneなどでmineoを使っていたものの、使えなくなった人なのですでに解約してしまった人も多いかとは思いますが、NTTドコモ回線への乗り換え施策があるのか、あったとしてもどちらにしてもauのiPhoneでは使えないわけですが、気になるところです。
一方、こういった報道が出てくるということは、ケイ・オプティコムでは現状のau回線のMVNOでのiPhoneなどのIOS搭載機種での利用を諦めたのかも含め今後も動向を注視しないとですね。
なお、ケイ・オプティコムでは将来的に通信事業の強化によって一般家庭向けの電力サービスとのセット販売拡大にも寄与させることをめざしています。
記事執筆:memn0ck
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・格安スマホをドコモ回線でも 関電系、KDDIと選択可能に :日本経済新聞
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