ディスプレイを曲げたらスマホが面白くなった! |
既報通り、ソフトバンクモバイルは19日、今夏以降に発売・開始する新モデルや新サービスを披露する「2015夏モデル新商品発表会」を都内で10時から開催し、SoftBank向けにディスプレイの左右側面に曲面有機ELを採用した"デュアルエッジスクリーン"を搭載したAndroid 5.0(開発コード名:Lollipop)スマートフォン(スマホ)「Galaxy S6 edge(型番:404SC)」(サムスン電子製)を発表しました。
発売日は2015年5月29日(金)を予定しており、5月20日よりSoftBank携帯電話取扱店および公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」などにて事前予約受付が開始されています。価格はすでに紹介しているように本体価格が64GBで97,920円、32GBで88,320円、実質負担額が64GBで31,176円から、32GBで20,376円から。価格はすべて税込。
スマートフォンの一大ブランドを築いたGalaxyシリーズのスマホがついにソフトバンクから登場です。日本では2010年にドコモから「GALAXY S SC-02B」が発売されたのが初となり、その後シリーズを重ねつつ2012年にはauから「GALAXY S II WiMAX ISW11SC」が登場。以後ドコモとauの2社からは継続的にGalaxyシリーズが発売されてきましたが、ソフトバンクでは2014年にタブレット端末の「GALAXY Tab 4(型番:403SC)」が発売されたのが最初となり、スマホとしては本機が初となります。
これでサムスン電子も日本国内の主要通信キャリア3社から同じ端末を発売することとなりましたが、1端末を多キャリア展開する流れはアップルやソニーに追随する形となります。その主な狙いはコスト削減と開発力の集約にありますが、本機の場合とくに開発力の部分で光るアイデアが詰め込まれています。
そんな「edge」の名前を冠する本機にはどのようなアイデアとギミックがあるのでしょうか。SoftBank版を発表会のタッチ&トライコーナーで試作機に触れることができましたので写真や動画とともに紹介したいと思います。
本機の最大の特徴はやはり左右が湾曲した「デュアルカーブ」ディスプレイ。湾曲したディスプレイを採用した同社の端末と言えば「Galaxy Note edge」が国内では記憶に新しいところですが、右側面のみがカーブしていたGalaxy Note edgeに対し、本機は左右両側面となっているのが大きなポイントです。
このデュアルカーブディスプレイは端末正面から見た場合に左右のベゼル部分を隠す効果があるため、フレームレス構造のようなダイナミックさを得られます。またディスプレイが側面に回り込む分エッジが細くなることから、横からの見た目が非常に薄くなり、実際に手に取った時も細いベゼルの触感から薄さを意識させるデザインとなっています。
ベゼル部分にも工夫があり、ただ薄くするのではなく若干ディスプレイ側に向かって広がる傾斜が付けられているため、薄くてもテーブルなどから手に取りやすいデザインになっています。
デュアルカーブ部分には特定の人へ電話やメールを瞬時に行うことができる「ピープルエッジ」というラベル(ランチャー機能のようなもの)を装備。このラベルにはよく連絡する人を5人まで登録することができ、ディスプレイのエッジ側から内側へスワイプすることによってすぐに呼び出せるようになっています。
またピープルエッジに登録した人から電話などを着信すると、登録時に指定した色でエッジ部分を光らせるギミック「エッジライティング」機能も。仕事の会議中など、端末を伏せておく必要がある場合などでもだれから着信があったのかが分かるようになっています。このあたりのギミックも、側面からディスプレイが見える本機ならではといったところでしょうか。
ピープルエッジは設定で左右どちらにも変更可能です。
もう1つの本機の特徴は高い性能です。CPUにはサムスン製「Exynos7420」を搭載。2.1GHz駆動のクアッドコアCPU+1.5GHz駆動のクアッドコアCPUというヘテロジーニアス構成のオクタコアCPUとなっており、現在はまだ本機でしか採用されていないものです。
同様の構成のARMアーキテクチャを採用したオクタコアCPUにはQUALCOMM製「MSM8994」などがありますが、Exynos7420はそれよりも駆動周波数が若干高く、同社が性能面で本機に賭ける意気込みの高さをうかがわせます。
ディスプレイも一般的なフルHD液晶ではなくクアッドHD(2560×1440ドット)の5.1インチSuper AMOLED(有機EL)を採用。有機ELらしい鮮やかな色調と屋外での視認性の良さ、そしてフルHDを超える高精細を売りにしています。
本機の外観の解説やホームボタンのダブルタップでいつでもすぐに起動可能なカメラ機能などは、以下の動画でご覧いただけます。
デュアルカーブディスプレイという唯一無二のデザインと高性能さの2つを武器にマルチキャリア展開を果たした本機。アップルのiPhoneシリーズやソニーのXperiaシリーズと常に比較されるシリーズの最新機種だけに、国内3キャリアから発売される意義は小さくないでしょう。
しかし性能やデザイン性が高いだけではヒットしないのも日本のスマホ市場の難しいところ。実際これまでGalaxyシリーズは日本で思うようにシェアを伸ばせず苦戦してきました。サムスンの「本気」が見えるGalaxy S6 edgeは、果たしてどこまで日本の消費者にアピールできるのか。非常に楽しみでもあり若干不安でもあります。
◯主な仕様
機種名 | Galaxy S6 edge |
サイズ | 約幅70×高さ142×厚さ7mm |
重さ | 約132g |
連続通話時間(静止時) | 3G:約1470分/GSM:約640分 |
連続待受時間(静止時) | 4G LTE:約400時間/4G:約400時間/3G:約440時間/GSM:約360時間 |
充電時間 | 約110分 |
外部メモリー/推奨する最大容量 | ×(非対応) |
プラットフォーム | Android 5.0.2搭載 |
CPU | Exynos7420 2.1GHz + 1.5GHz(オクタコア) |
内蔵ストレージ | 64GB/ 32GB |
内蔵メモリー(RAM) | 3GB |
ディスプレイ | 約5.1インチ Super AMOLED(有機EL)・最大1677万色 クアッドHD(2560×1440ドット) |
リアカメラ (有効画素数、撮像素子メインカメラ) | 約1610万画素/CMOS |
フロントカメラ (有効画素数、撮像素子メインカメラ) | 約500万画素/CMOS |
ライト(内蔵) | ○(対応) |
オートフォーカス | ○(対応) |
手ブレ補正 | ○(対応) |
最大撮影 | サイズ測定中 |
ズーム | ○(対応) |
接写撮影 | ○(対応) |
連続撮影 | 測定中 |
最大動画撮影サイズ | 4K(3840×2160ドット) |
動画添付メール | 測定中 |
ムービー写メール | 対応・動画録画時間メモリーの空き容量により異なります。 |
通信方式 | 【国内】 4G方式:FDD-LTE(900MHz/1.7GHz/2.1GHz) 4G方式:AXGP(2.5GHz) 3G方式:W-CDMA(850MHz/900MHz/2.1GHz) 【海外】 4G方式:FDD-LTE(1.7GHz/1.9GHz/2.1GHz) 3G方式:W-CDMA(900 MHz/1800 MHz/1900MHz) GSM方式:(900 MHz/1800 MHz/1900MHz) |
通信速度 | SoftBank 4G:下り最大165Mbps/上り最大15Mbps SoftBank 4G LTE:下り最大187.5Mbps/上り最大50Mbps |
フルセグ | ○(対応) |
ワンセグ | ○(対応) |
テレビ連続視聴時間 | フルセグ:約310分 ワンセグ:約500分 |
メール | ○(対応) |
防水 | ×(非対応) |
Flash | ×(非対応) |
Bluetooth | Ver.4.1(SDAP、GAP、SPP、A2DP、AVRCP、HFP、OPP、HSP、HID、PAN、HDP、PBAP、SAP、HOGP) |
赤外線通信 | ×(非対応) |
DLNAサーバー | ×(非対応) |
QRコード認識 | 測定中 |
顔認証機能 | ○(対応) |
テレビ出力 | ×(非対応) |
簡易留守録 | ×(非対応) |
データフォルダ容量 | 約54.4GB/約24.2GB |
TVコール | ×(非対応) |
世界対応ケータイ | ○(対応) |
メディアプレイヤー | ×(非対応) |
Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
シンプルモード | ×(非対応) |
本体色 | ゴールド ホワイト ブラック グリーン |
メーカー | サムスン電子 |
記事執筆:あるかでぃあ
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・Galaxy S6 edge 記事一覧 - S-MAX