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ソフトバンクのロボット「Pepper」が6月20日に販売開始! |
ソフトバンクロボティクスおよびソフトバンクモバイルは18日、世界初となる自分の感情を持ったパーソナルロボット「Pepper」の一般販売を2015年6月20日(土)より開始すると発表しています。
ただし、6月の販売数は1000台のみで、6月20日午前10時より専用Webページにて申し込みを受け付け、先行販売として6月19日(金)に東京都千代田区にある「ソフトバンク東京駅グランルーフフロント」にて限定30台を抽選販売します。なお、いずれも商品は7月以降順次出荷する予定。
価格(税抜)は今年2月に開発者向けに販売された価格と同じで、本体価格が198,000円、ロボット手続き手数料が9,800円、Pepper 基本プランが14,800円×36カ月(分割支払)、Pepper 保険パックが9,800円×36カ月(分割支払)で、各プランの満期となる3年間使った場合には109万3,400円(3万372円/月×36回)がかかります。
発売に合わせて、あらかじめ搭載されている「ベーシックアプリ」とアプリストアからダウンロードできるアプリ合計約200本のロボアプリを用意し、ロボアプリにはPepperと会話をしたり、触れ合ったりすることで得られる「ココログミ」を使うことで入手できる特別なアプリも用意され、今後も充実させていく予定。
また、Pepperの法人向けモデルとして専用アプリやサポートが付く「Pepper for Biz」を今秋に販売開始する予定で、詳細は7月に開催する「SoftBank World 2015」で発表されます。
Pepper向けのアプリケーションを開発・配信するためのデベロッパープログラムのベータ版サービス( http://www.softbank.jp/robot/developer/program/ )がフランスにあるソフトバンクのグループ会社でPepperの共同開発元であるAldebaran(アルデバラン)より7月上旬から提供開始されます。
さらに、ソフトバンクグループでクラウドAIサービスの開発などに取り組むcocoro SB(ココロエスビー)は同日、Pepperを利用した世界初となる「ロボット人材派遣サービス」を開始すると発表しています。第1弾として時給1500円でティッシュ配りのアルバイトにPepperを派遣するサービスを2015年7月1日(水)より東京23区から開始し、受付・販売などの定型業務につきましても受け付けを開始します。
その他、ソフトバンクおよびアリババグループ(以下、アリババ)、フォックスコン・テクノロジー・グループ(以下、フォックスコン)の3社は同日、ソフトバンクグループのロボット事業を統括するソフトバンクロボティクスホールディングス(以下、SBRH)に対して、アリババとフォックスコンがそれぞれ145億円の出資を行うことで合意したと発表しています。これにより、SBRHの発行株式の比率はソフトバンク60%およびアリババとフォックスコンがそれぞれ20%となります。
Pepperは今回の販売開始に合わせて、人の感情を認識するだけでなく、新たに感情を持つPepperへと進化するとのこと。Pepperの感情には、cocoro SBが開発したロボット自らの感情を擬似的に生成する感情機能を利用し、感情機能は人間が五感から受け取る外部刺激に対してホルモンを分泌して感情を形成する仕組みをモデル化し、Pepperに導入したものとのこと。
また、Pepperが搭載している感情認識機能に加え、カメラやタッチセンサー、加速度センサーなどの各種センサーから得た情報を「内分泌型多層ニューラルネットワーク」で処理することで自らの感情を生成します。
この機能によって、人の表情や言葉、周囲の状況などからPepperの感情が変化し、言葉や行動が変わっていき、例えば、知っている人がいると安心したり、褒められると喜んだり、周囲が暗くなると不安になったりし、その時の感情によって、声のトーンが上がったり、ため息をついたりするなど言動が変化します。
さらに、Pepperの感情は胸のディスプレーに表示されているグラフィックの色や動きに表れ、詳細な感情の移り変わりを見られるロボアプリ「感情マップ」も提供するほか、感情と連動してPepperが日々の気持ちや家族との出来事を絵や写真で日記にする「ペッパー絵日記」など感情を持ったロボットとの生活をより楽しむためのロボアプリも用意しています。
一方、ロボット人材派遣サービスは人のアルバイトを雇うのと同じように時間給で、ティッシュ配りや受付、販売などの簡単な定型業務にロボットを派遣するサービスです。
ロボットのリース契約や故障した場合の修理対応など面倒な手続きは不要で、派遣する際は業務に応じて、画像認識や行動計画、衝突回避、音声認識、音声合成などのさまざまなソフトウエアをパッケージにして用意するため、利用者は定型業務のための開発費を負担することなくロボットを使うことができます。派遣地域や対応可能な業務については、今後順次拡大していく予定だということです。
さらにロボット事業についてはソフトバンクに加えて、グループ会社のアリババ、そして、世界の電子機器の生産を請け負うフォックスコンの2社が出資し、今後、Pepperをはじめとしたロボット事業の世界進出に向けた体制強化をはかり、世界規模でのロボット産業の普及・発展をめざして協力していきます。
記事執筆:memn0ck
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