あたなのiPhone 6sのA9チップはどっち?

Appleの新しいスマートフォン(スマホ)「iPhone 6s」および「iPhone 6s Plus」にはパフォーマンスが向上した最新の64ビットアーキテクチャーを持つ「A9」チップが搭載されており、iPhone 6シリーズよりCPU全体のパフォーマンスが70%、GPUは90%高速になっています。

しかしながら、このA9チップには製造メーカーがサムスン電子(以下、Samsung)と台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(以下、TSMC)の2社あり、Samsungが製造したA9チップを搭載した製品のほうがバッテリーが持たないとして話題となっています。

そこで筆者も気になったので、App Storeにあるアプリ「Battery Memory System Status Monitor」で調べてみました。

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調べ方は簡単。アプリをインストールして起動し、画面上部にある「System」タブの「Model」の項目を確認するだけ。記載されている内容でどちらのメーカーか判断できるそうです。

・iPhone 6s
 N71AP:Samsung製
 N71mAP:TSMC製

・iPhone 6s Plus
 N66AP:Samsung製
 N66mAP:TSMC製

上記の画像の通り、筆者のiPhone 6sはSamsung製でした。何が違うかというところですが、Samsung製「APL0898」は14nm(96mm2)、TSMC製「APL1022」は16nm(104.5mm2)のプロセスルールで製造されているとのこと。

通常はより小さく製造されているほうが消費電力が小さいはずなのですが、実際にそれぞれの製造メーカーのA9チップを搭載したiPhone 6sでバッテリーベンチマークを行なうと、通常利用の場合には差はないものの、過負荷の場合にはSamsung製のほうが発熱が大きく、その分電池の減りも早くなってしまうとのこと。

これを受けて海外のいくつかのメディアがAppleに問い合わせたところ「部品によって2〜3%の違いがある」ことは認めつつ、「バッテリーベンチマークの過負荷な状態は通常利用を考えると不適切である」と普通に使っている限りはそれほど違いはないとしています。

iPhoneシリーズは販売台数も多いため、特に発売時にはかなりの量を一気に生産しなければならず、部品の確保も複数のメーカーを採択することがあり、過去にもディスプレイの製造メーカーによって黄色っぽく見えるといったこともありました。

今回の問題も最終的にはAppleが要求する部品の品質をクリアしているからこそ採用しているわけですし、Appleが言うように2〜3%程度の違いであればそれほど気にならないのかなと思いつつ、こういうことあると良くないと言われるほうを購入してしまった場合にはあまり印象は良くないですよね(;´Д`)

なお、Samsung製とTSMC製はおおまかに半々からちょっとSamsung製のほうが少ないくらいだそうなので、確率的には2分の1くらい。どうしても気にある人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

記事執筆:memn0ck


[Image] QRコードアプリ名:Battery Memory System Status Monitor
価格:無料
カテゴリ:ユーティリティ
開発者:Cactos App
バージョン:1.1.4
条件: iOS 6.0 以降。iPhone、iPad、および iPod touch に対応。
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id497937231?mt=8

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