Android 6.0 Marshmallowでは指紋認証を公式サポート!

Googleの最新プラットフォーム「Android 6.0(開発コード名:Marshmallow)」を搭載したGoogleブランドのスマートフォン(スマホ)として10月20日より順次発表されている「Nexus 5X」(LG Electornics製)。Google直営オンラインショップ「Google ストア」のほか、これまでNexusシリーズを取り扱ってきたY!mobileに加えて、今回からNTTドコモでも販売開始されてます。

Nexus 5Xはリードデバイスとしてシンプルではありますが、特長としてNexusシリーズでは初めて指紋センサーが搭載されており、Android 6.0 Marshmallowで正式にサポートされた指紋認証機能「Nexus Imprint」を利用することができます。

これまでAndroidでも指紋認証機能を搭載している機種はいくつかありましたが、メーカー独自のものであったため、ロック解除に限定した使い方が中心でしたが、Nexus Imprintではロック解除に加えて、iPhoneのようにコンテンツ配信マーケット「Google Playストア」での購入にも指紋認証を使うことができるようになりました。

そこで今回は、この新しい指紋認証機能のNexus ImprintをNexus 5Xで実際に使ってみましたので、設定方法から使用感などを紹介してみたいと思います。

○指紋を登録しよう
それでは、さっそく指紋認証機能のNexus Imprintを使うためにセットアップをしていきましょう。筆者はNexus 5Xのセットアップ時に指紋を登録しましたので、その手順を紹介します。もちろん、セットアップ後に設定することも可能です。

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スマートフォンの保護についての設定で、指紋の設定を選びます。

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「次へ」をタップするとNexus Imprintのセットアップが始まります。複雑なパターンやPINよりもセキュリティーが低くなる可能性があることが記載されています。

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指紋認証以外に代替のセキュリティー方法を設定する必要があります。設定できる方式はパターンおよびPIN、パスワードの3種類です。

また、Nexus 5Xを起動したときには指紋認証に加えてパターン入力を必須にしておくことで、さらにセキュリティーを高めることができます。

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起動時のパターンを登録後、ロック画面に表示する通知についての設定に移ります。ロック画面に通知が表示されるのは便利ですが、内容によっては人に見られたくないものもあるかと思いますので、利用シーンに合わせて選択すると良いでしょう。

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続いて、指紋を登録していきます。本体背面にある指紋センサーに指を乗せて認識されるとバイブが作動します。6回タッチしたら登録完了しました。iPhoneの指紋認証機能「Touch ID」の登録に比べるとあっさりと終わった印象でした。Touch IDでは比較的しっかりと何度もタッチしたり、指をずらしたりして設定しますよね。

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登録完了後、右下の「別の指紋を登録」をタップすると、再度別の指を登録することができ、全部で5つの指紋を登録することができました。iPhoneの指紋認証機能Touch IDも指紋は5つまで登録できるので一般的な登録可能数だと思います。

なお、Nexus Imprintの設定は「設定」→「セキュリティ」→「Nexus Imprint」から変更することできます。

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設定から指紋の追加や削除をすることが可能



○実際にNexus Imprintを使ってみた
指紋を登録したので、実際に指紋認証機能を使ってみました。背面に指紋センサーがあるので持った時に人差し指をちょうど指紋センサーに当てる感じで持つことでセンサーに指先を当てるようにします。

この当たりはどこに指紋センサーが搭載されているかで使い方が変わり、iPhoneやサムスン電子のGalaxyではホームキーに、新しく対応するXperiaでは側面にある電源キーに指紋センサーが搭載されていますが、Nexus 5Xや同時に発表された「Nexus 6P」ではLGエレクトロニクスや富士通などと同様に背面に搭載されています。

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Nexus 5Xの指紋センサーは背面にあるため、利き手の人差し指で使用するイメージ


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参考として同じく背面に配置されている「ARROWS NX F-02G」の指紋センサーはボタン付き


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もう1つの参考として「iPhone 6s」のTouch IDはホームボタンに配置


例えば、iPhoneのTouch IDはホームボタンに指紋センサーがあるので、持ち手の親指や置いているときに人差し指を使うことが多いのですが、Nexus 5Xの場合には指紋センサーが背面にあります。そのため、グリップしながら人差し指で使うのがメインの利用方法になると思います。登録する指は左右の人差し指くらいではないでしょうか。

また、iPhoneや富士通のARROWSシリーズの指紋認証センサーはボタンを兼ねているので、押してスリープ解除すると同時に指紋認証が行われて画面のロックが解除されるというステップとなります。

一方、Nexus 5Xの場合には指紋センサーはボタンではないので押したりはできません。また、ARROWSシリーズのようにスライド式ではなく、iPhoneのようにタッチして認証します。

そのため、はじめはスリープ解除しないとロック解除できないのかと思って、電源ボタンを押してから指紋センサーにタッチしていたのですが、画面がスリープの状態でもセンサーにタッチすると画面が点灯してロック解除されました。

そして、驚くべきはその速さでした。エラーになることもほとんどなく、触った瞬間に画面が点灯します。速すぎてちゃんと認証しているのか不安になるほどでしたが、試しに別の指で触ってみると、エラー表示になりました。きちんと認証されています。

なお、5回間違うと指紋認証がロックされ、代替のセキュリティー方式でロック解除する必要があります。

その他、この指紋認証機能はさきほども紹介しましたが、ロック解除以外にはGoogle Playストア(「Playストア」アプリ)の購入にも使うことができます。利用には初回の購入のみパスワードの入力が必要ですが、2回目からは指紋認証のみで決済が可能となります。

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Google Playストアの設定で指紋認証をオンに


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購入画面で指紋センサーをタップすると決済が終了


Googleの新しい指紋認証機能であるNexus Imprintは、動作も非常にスムーズで使いやすいと感じました。アプリや映画などの購入にも使えるのは便利ですが、くれぐれも買いすぎには注意です!

今はGoogleブランドのNexus 5XとNexus 6Pだけですが、これから対応機種が増えてくるのが楽しみですね!!

記事執筆:ちえ


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