Surface Pro 4とSurface Bookが日本でも発売決定

既報通り日本マイクロソフトは22日、都内にて「Windows 10搭載 Surface新製品記者発表会」を開催し、Microsoftが先日発表したWindows 10を搭載した約12.3インチタブレット「Surface Pro 4」および13.5インチノートパソコン「Surface Book」を日本にて発売することを発表した。

Surface Pro 4は一般向けとして最小構成のCPUが「Core m3」、内蔵メモリー(RAM)が4GB、内蔵ストレージ(SSD)が128GBで124,800円(税別)から最高構成のCPUが「Core i7」、RAMが16GB、SSDが512GBの289,800円(税別)まで6モデルが発売され、Office Home and Business Premium プラス Office 365 サービスが付属する。

一方、Surface Bookについては国内では2016年初頭の発売となることが明らかにされ、価格などの詳細は後日案内するということだ。そこで今回は、日本マイクロソフトはどういった戦略で日本でSurfaceシリーズを展開していくのか、発表会でのSurface Pro 4およびSurface Bookのプレゼンテーションの内容を紹介する。

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日本マイクロソフトの平野拓也氏

最初に登壇した日本マイクロソフト 代表取締役 社長の平野拓也氏はSurfaceのユーザー層の広がりについて「ペンの活用シナリオが高く好評を得ている。ペンを使った文章の編集やフォトグラファーやスタイリストが写真を撮影してその場で確認・編集してクラウドにのせることを首尾一貫して行え、出先でも対応することができる」とアピールした。

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Microsoftのブライアン ホール氏

続いて登壇した米国のMicrosoft本社においてSurface & Windows Hardware セールス&マーケティング ジェネラルマネージャーを務めるブライアン・ホール(Brian Hall)氏は、冒頭で「魂とすべてのエネルギーを最も生産性の高いデバイス作りにかけている。我々のデバイスはその人がやりたい仕事、やりとげたいことを助けるものです」とSurfaceに対する思いを明かした。

そして、Surface Pro 4のディプレイについては前機種「Surface Pro 3」と同じ大きさのまま、スクリーンを12.3インチに拡大し、解像度を約267ppiとし、コントラストや自然な色再現を可能とした新開発の「PixelSense」技術を搭載している。これにより、写真をリアルに表示できる点をアピールしていた。

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一方、専用ペン「Surfaceペン」も新しくなり、これまで消しゴムボタンを押して線を消去していたが、トップに消しゴム機能をつけたことでより自然に消しゴム機能を使えるようになったことをアピールした。また、ペンの収納性についても触れ、新しいペンはSurface Pro 4の側面にマグネットで固定できるようにしたことを紹介していた。

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さらにラップトップ(いわゆるノートパソコン)としても快適に使えるように作られた新しい「タイプカバー」について、「より速く、より静かな、よりタッチの感覚が良いキーセットになっている」と解説し、キーの間隔を開け、少し上を向いていることなどでより使いやすくしていることを紹介した。この新しいタイプカバーはSurface Pro 4だけではなく、Surface Pro 3でも使用可能だ。

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薄型のデバイスを選択する上で競合となるアップルの「MacBook Air」と比較して50%速度が高いことをアピール。

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最高のパフォーマンスを求める人のために、RAM最大16GB、ストレージは512GBのSSDを用意。また、4Kのディスプレイポートを2つ搭載した新しい「Surface ドック」も用意した。

実際にSurfaceチームもSurface ドックで2つの外部ディスプレイとキーボード、マウスを使っているのだという。このSurface ドックはコンパクトで一本のコネクタケーブルでつながっているシンプルなものだ。

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続いて、Surface BookをMicrosoftの初めての「究極のラップトップ」として紹介。Surface Bookはよりパワフルな製品、パワフルなグラフィックスを必要とする人、より大画面を必要とする人、Surface Pro 4よりもパワフルな製品を必要とする人の要望に応えて開発されたのだという。

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また、Surface Bookを究極のラップトップとしてアピールする理由について、自然な色再現の13.5インチのPixelSenseディスプレイに、Microsoftがキーボード作りに25年間培った技術を導入した使いやすいキーボードとトラックパッド、第6世代インテルプロセッサー、外付けのNVIDIA GeForce GPU、高速のGDDR5、12時間のバッテリーライフであると語った。

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このパフォーマンスをわかりやすく説明する例として、再度ライバルとなるApple製の13インチラップトップ「MacBook Pro」の2倍のパワーがあり、これはCPU、統合されたGPU、そして外付けのGPUがあるからだとアピールした。

さらに、スクリーンがベースから取り外せることを紹介し、13.5インチのディスプレイにCore i7を搭載するPCでは7.7mmの一番薄い製品であることをアピールし、この薄いスクリーンはちょうどA4サイズであり、Surface ペンも気持ちよく書くことができるということだ。

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スクリーンをベースに戻せば、GPUを使ったパワフルな作業をすることができるのだが、このスクリーンとベースは新開発の「マッスルワイヤー」で接続され、スクリーンだけを持ってもベースが外れることはないが、一方でボタンを押すだけで簡単に外せることを紹介。

Surface Pro 4は11月12日発売(Core m3、Core i5モデル、ただし、Core i7モデルは12月予定)に、Surface Bookは2016年の早い時期に日本でも発売したいと語った。

次回はタッチ&トライコーナーに展示されたSurface Pro 4(海外モデル)と参考展示されていたSurface Bookを写真と動画で紹介する。

記事執筆:mi2_303


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